帯広から札幌までおおぞら4号にて石勝線を中心に移動してみましたので、お伝えします。
おおぞら4号
おおぞら4号は釧路を8:32に出発し、白糠は通過し、池田に停止した後に帯広に停車します。帯広発は10:05であり、その後は新得とトマムと南千歳と新札幌に停車して終点札幌には12:29到着します。釧路から札幌までは4時間切りであり、始発から次の停車駅までは1時間15分であり、その後も新幹線並みの停車間隔であると言うのはおおぞららしいところでもあります。
帯広と札幌間は2時間24分と上りのおおぞらとしては最速となっています。ちなみに下りの最速はおおぞら7号の同区間2時間21分です。
帯広空港から帯広駅に着いたのは9:15過ぎであり、おおぞら4号が出発する時刻は10:05であります。帯に短く、襷に長い待ち時間です。結構寒いのでじっとしているとつらい環境でもありました。
帯広空港と帯広駅は近くて遠い感じであります。空港近くには幸福ICがあるものの、高速は帯広駅を遠ざけてしまうため、下道で行くのとあまり変わらないと言うところであり、遠い感じです。北海道ではまだまだ勢いのある帯広市なので道路の方が優先されているのかもしれませんが。
帯に短く、襷に長い待ち時間なので、帯広駅の最寄りのセイコーマートに行って見ます。まあ、何を買うかは予想がつきますが、エキナカにあるコンビニを使わないのがクセであります。


セイコーマートの後は、ホームに上がります。4月前の帯広は天気はまあまあ良いのですが、やはり風は寒くホームにいるのはちょっと辛いです。また、デクモがいつの間にか北海道の主役となっており、キハ40の記憶がどんどん薄れていきます。
乗車記
いよいよ入線です。さびしい4両編成ではなく、6両編成が確認できました。先頭車はST1219編成でした。しょっちゅう離合しているので編成番号の意味はないのかもしれませんが。
トマムからの外国人の殺到が想定されたため、今回はグリーン車としてみました。グリーン車2両とかにしても儲かるのではないかと考えてしまいますが、そうはいかないのでしょうね。
帯広から乗る人が多く、着席までカオスとなっています。釧路駅前と帯広駅前を比較すると何となくわかる気もしますが。
本日は車端シートです。第1世代の261系はフルレザーでしたが、今はモケット柄となっており、濃厚なので旧国鉄を想起してしまいます。まあ、国鉄時代のグリーン車はえんじ色だった記憶はありますが。
飛行機で言うとバルクヘッド席でありますが、前に椅子がないのでリクライニング倒れの懸念はないですが、あまり広さは感じません。グリーン車なのでそれなりのスペースは確保されていますが。
3分停車の帯広を出発し、芽室と十勝清水を通過して帯広から30分で新得に到着です。30分ノンストップと新幹線のような区間が続きます。新得は前回、新そば時期に来た記憶があります。晩秋でしたが、やはり寒かった記憶があります。北の大地はいつでも寒いですね。
新得からは峠越えとなり、北海道らしい景色が見え始めます。まだ、根雪があるのが北海道です。
まだまだ山頂は真冬な世界なのでしょう。この時期は雪崩とかも気になり、熊も起き出し、リスクの高い時期なのかもしれませんね。普段、パソコンばかり見ていると本当に目が癒されます。
セイコーマートで購入したものを開封します。札幌まではあと2時間弱ですが、たぶん30分足らずで空き瓶になりそうです。
そして、北海道で一番標高の高いトマム駅に停車です。標高537.13 mということです。新幹線では軽井沢が一番(940.5m)とのことです。
この歩道橋も随分劣化していますね。昔は綺麗だったのですが。この橋脚がきれいだった頃は自分の骨も随分綺麗だったことでしょう。お互い老けてしまいました。
トマムを出ると下り坂と言う事もあってか120km/hに近い速度で走ります。おおぞらや北斗、スーパーおきぐらいが頑張って走っているディーゼル車という感じかひしひしと伝わってきます。
国から補助を受けても過去のように130km/h運転をした方が良いと思うのですが、厳しいんですかね。お金が出来ても人がいないと言う事なのかもしれません。
随分、峠を降りてきた感じであり、道央の平らな土地が広がっています。建物も北海道らしさを感じます。


石勝線も終わりに近づき、追分を通過して、電化区間に入っていきます。トマムを出発してからちょうど1時間で南千歳に到着です。ここまでオンタイムです。かつては千歳空港駅として33年前までは空港の名を拝命していましたが、現在は単なる地名駅ではありますが、北斗星も停車していた駅です。もれなく、おおぞら4号も南千歳には到着しました。
恵庭市の恵み野駅を通過します。何度か滞在したことがありすが、良い場所でした。終の棲家にも良いかもしれません。
絶賛、新駅建設中のエスコンフィールドです。鳴り物出入りでオープンして、すっかり人気な場所になってしまったところであります。新駅ができる頃まで人気が持つのか不明ですが、おそらく、北海道としては貴重な観光資源となりそうです。
新札幌に停車です。かつてシェラトンだったホテルでありますが、シェラトンの歴史が10年ぐらい前まであったのは意外でした。マリオットボンヴォイとはカスリもしませんでしたが。
北海道新幹線の工事が着々と進む札幌駅です。でもトンネル難工事のため、開業は2038年以降と言う事で、駅舎などは完成してから8年ぐらいは使われずに完成しているのでしょうか。
JR貨物からEH800形電気機関車を譲り受けて車軸を改軌して、苗穂マジックで50系客車改造の気動車を再び客車にして、札幌と倶知安の間をニセコエクスプレスとして走らせた方が良いのかもしれません。快速・海峡と同じぐらいの寿命となりそうですが。
最近では珍しく札幌駅に定刻通りに到着です。上り最速達だからなのでしょうか。しかし、北海道の車両もこのフェイスは見飽きてきたのですが、なかなか新型車両と言うのは難しいのかもしれません。新幹線まであと15年は我慢と言う事ですが、失われた15年になりそうです。
インバウンドで日本でもっとも稼げそうな地域なので国もミルク補給したらと思ってしまいます。
改札近くは意外と暗い札幌駅です。相変わらずの人込みでインバウンドの恩恵は大きそうです。
一等地で使われないのは明らかな経済損失であり、早く壊して新しい建造物を建てるか、一刻も早く商業エリアとして再開するか決めた方が良いと言えます。まあ、ここが閉まっているおかけで恩恵を受けている人もいるかもしれませんが、札幌都心全体としては地盤沈下に収斂していくと思います。
札幌駅の象徴のような景色ですが、あと15年も経つと変わっていることでしょう。棺桶に半分、脚を突っ込んでいる身からすると時間の経ち方としてはあっという間ですが、突っ込んでいる分、見られるかと言うのも懸念があります。札幌を第2の人生の拠点にしようと思っていたのですが、新幹線の開業が遅くなってしまったため、頓挫してしまいました。
最後に
今回は札幌行きでは帯広から最速のおおぞら4号に乗車してみました。昔のような130km/h運転でもっと雄姿を見せて欲しいところでしたが、昔の話です。
遅れることなく、札幌まで2時間24分で到着しました。トマムなどの高地の景色を楽しみつつの旅でした。楽しかった。