今回は石北本線の完乗ため、旭川から網走まで特急・大雪に乗車しましたので、お伝えします。
特急・大雪
特急・大雪は旭川と網走間を走る特急列車であり、コロナの影響もあり、現在は土日を中心に運行されている臨時特急となっています。
その昔は急行として札幌、函館から網走まで運行、さらに網走から釧路まで運行されていた時代もあったようです。
その時代は機関車が客車を牽引するタイプであり、夜行列車もあり、寝台車もつながれていたというロマンを感じてしまうところであります。
現在は183系で運行されていますが、こちらは年季が入っているというよりは老骨に鞭を打っているような感じもします。
ハイデッカーグリーン車
JRのハイデッカーの車両は民営化後はバブル末期もあってか全国各地で走っていたのですが、最近は少なくなっており、ゆふいんの森など一部でしか乗ることができなくなっています。
ハイデッカー車両はグリーン車となり、2-1配列となります。天井も高く、床はカーペット敷です。カラーリングは昭和のシティホテルと言った感じであります。
窓も大きく天井まで伸びています。天気がいいとまぶしいですが、そこは北海道なので年間で見ると丁度良いのかもしれません。
ハイデッカーとデッキは階段ではなく、スロープとなっています。個人的にはこちらの方が好みであります。
エンジンの音もしますが、最新の気動車特急とは違い、どことなく、やわらかい音であり、落ち着きがあります。
シートテーブル背面に記載された座席操作ガイドでありますが、キハ261系と共通のようです。
カラーリングは昭和ですが、ひじ掛けにはきちんとコンセントがあります。このコンセント意外とパワーがあり、乗車前に13%まで低下していたスマートフォンのバッテリーを一気に満タンにしてくれました。
洗面は183系当初からそのままと言った感じです。自動水栓ぐらいあっても良さそうですが、そろそろ廃車の時期が近付いているのかもしれません。
普通席(自由席)は結構利用者が多いようです。シートはカムイやすずらんのような新タイプではなく、こちらも昭和・平成を感じさせるシートであります。
旭川を出発
深川から旭川に到着後、大雪が出発するまで、2時間あり、その間は腰の疲れ解消のために、ホテルWBFグランデ旭川の二階に併設されている天然温泉・みなぴりかの湯に行っていました。あいにく、サウナは休止していましたが、それでも天然温泉と水風呂を繰り返していると腰の疲れが飛んでしまいました。
その後、イオンで買い物と思うとセルフレジまで混雑しており、仕方なく、改札横のコンビニでいつものと同じ飲み物となってしまいました。
定刻通り、旭川駅を出発します。出発に合わせて、ビールを開栓します。湯上り後初のドリンクのため、とても美味しく感じます。
夕焼けがさす、忠別川沿いです。すっかり、秋の様相であり、旅の雰囲気を盛り上げてくれます。
市街地を抜けるとしばらくは畑と遠くに山並みが見える景色が続きます。平野部ではハイデッカーグリーン車の良さがいまいちわからないくらい結構振動があったりします。
旭川駅から40分で上川駅に到着です。上川駅を過ぎると山間部に入り且つ、ほぼ日別となり、外を見てもトンネルと明かり区間の区別がないくらいであります。
という事で、JR北海道の車内誌を見てみます。根室のお魚特集が掲載されています。今年は不漁という事で残念でありますが、その分お酒でも飲んでしまえとか、夜になると考えてしまいます。
このあと、エゾジカが線路内に立ち入り、急停車となりました。しばらく遅れるかと思いましたが、すぐに出発となりました。
それでも7分の遅れでの出発再開ではありました。
上川を出てから一時間近く経過してようやく、丸瀬布駅に到着です。あたりは真っ暗であり、駅以外撮影するところがないくらいです。
1年前に遠軽まではオホーツクで利用しており、その時は日中でしたので、景色は楽しめました。
遠軽駅に到着
時間的に物理的にも文字通り、折り返し地点の遠軽駅に到着したのは夜7時過ぎであります。北の遠軽、南の立野駅と言えばスイッチバック駅であります。停車時間は遅れ回復のためか、本当にちょっとだけあるので、スイッチバック方面に。
夜だとあまり見えません。
車内に戻り、進行方向が変わるため、座席を転換すると言いつつ、一車両一人しかいないため、4席独占で網走まで向かいます。
山間部ではハイデッカーグリーン車がいい感じの乗り心地であり、ハイデッカーの良さがわかりました。
生田原、留辺蘂に停車し、北見駅に到着します。大雪の前に快速きたみがありましたが、今回はこちらを選択して断然でした。
北見を出発してから30km、30分程で女満別に到着です。空港はMMBですが、まだ利用したことがないのでいつかは利用しておきたいところです。女満別の後は終点・網走のみとなり、ラストスパートです。
網走駅到着
夜9時前、途中でエゾジカ線路立ち入りがあったものの、巻き返して定刻通りに網走駅に到着。ホームのレトロ感が昭和の鉄道旅を想起させて何とも雰囲気があります。
駅は道路から一段高くなっており、階段はレンガ一色でちょっと刑務所風です。夜ともなると夜風が寒いくらいなのは北海道にいるという事を感じさせてくれる。
老骨に鞭打って走ってきた183系、今夜は網走駅でひと眠りのようです。お疲れ様でした。本人は海風の網走よりも旭川に早く帰りたいと思っているかもしれませんが、
最後に
夜の網走駅を見上げると雲の合間からお月様が見えていました。ずいぶん遠くまで今日は来た一日でありました。
明日もまた、移動は続きますが。
今回新たに乗車した路線
石北本線 遠軽=網走 113.2km
これでJR北海道の乗車キロ は累計1940.6kmとなり、 乗車率 84.9%となりました。