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【北海道】スイーツライナー乗車記 快適すぎで景色がいいなあ

帯広駅

北海道の帯広(十勝川温泉)と釧路空港を結ぶ高速バスであるスイーツライナーに乗車してみましたので、お伝えします。

スイーツライナーとは

概要

スイーツライナー乗り場

スイーツライナーとは拓殖バスが運行する都市間高速バスであります。十勝川温泉から帯広駅を経て、国道241号・帯広北バイパス付近の停留所を経て、道の駅おとふけに停車し、その後は道東自動車道に上がり、本別町に停車し、終点の釧路空港に至るルートであります。

距離にして約120km、所要時間2時間5分の高速バスであります。運賃は3,000円であります。1往復のみとなっており、時期によって運行日は異なります。

事前予約必須であり、発車オーライネット等で予約と購入が必要です。

表定速度は特急おおぞらにはかないませんが、目的地狙いだと時間的には圧倒的かもしれません。

釧路空港就航のあのキャリア

帯広には帯広空港があるにもかかわらず、なぜ、帯広から釧路空港直行バスがあるかと言うと、それは帯広空港にはなくて、釧路空港にはあるものが答えとなります。

それはPeachが釧路空港に就航しているということであります。Peachは釧路空港から関西、成田空港に就航しており、帯広から遠くてもコスパを考えれば、Peach利用メリットがあるようであり、この高速バスの存在意義のようです。

帯広駅から釧路空港までJRで行こうとすると特急・おおぞら1時間40分くらいかけて釧路駅に到達して、そこからバスで小1時間釧路空港にむけての空港バスに乗ることとなります。特急と空港バスの乗り継ぎ時間も有るので、3時間超かかることとなります。

そして、コスト的には鉄道+バスの方が高くなります。

Peachに乗る前提であれば、スイーツライナーを選択しない理由がないと言えます。まあ、帯広空港にはなくて、釧路空港にはないものとしてANA(NH)直運航がある点もありますが、接続を考えるとやはりMM専用と言えそうです。

なお、Peachの運航に依存するようで、Peachが運航のない日はバスの運行はなしとなっているので注意が必要です。Peachに乗らなくても利用できますが、Peach依存なので運行は拓殖バスのツイッターアカウントで確認要と言えます。

ちなみにスイーツライナーのスイーツはSweetsなのかSuitesなのか不明でありますが、桃のピーチに接続と言うことで前者のようであります。車内的には後述しますが、Suitesのような気もしますが、札幌と帯広間の高速バスがポテトライナーだったりするので、そんな感じがします。

乗車記

帯広駅前バスターミナル「おびくる」

バスターミナルおびくる

帯広駅前のバスターミナルの名称はおびくるであります。「おび」とか「くる」とかは覚えやすいのかよくある名前です。ひるおびやアスクル(奥津軽いまべつの方)とか思いついてしまいます。

帯広駅前の街路樹

駅前の街路樹は紅葉しきっており、これから落葉と言う雰囲気でした。

帯広駅前 都市間バス乗り場

帯広駅前から都市間バスの乗り場は5番と6番であり、6は札幌、5は旭川と釧路空港のようです。

独立3列シートの豪華仕様

スイーツライナー バス車体

拓殖バスの都市間バスは新しく豪華仕様であります。車種は走れ走れのいすゞ自動車のGALAの夜間高速仕様であります。

スイーツライナー 車内 独立3列シート

シート配列はなんと独立3列の1-1-1配列であります。JR北海道のキハ261系おおぞらのグリーン車が1-2配列であり、こちらの方がある意味、豪華であります。

スイーツライナー シートピッチ

シートピッチもおおぞらグリーン車と同等と言えます。通路が狭い点はありますが、それでもかなり豪華であります。このあとピーチに搭乗すると機内は想像以上に狭く感じてしまうかもしれません。

スイーツライナー シート操作説明

シートは色々な機能がついています。実質的にはリクライニングとUSBポートとフットレストかなと言う感じです。

スイーツライナー リクライニングレバー
スイーツライナー USBポート

ひじ掛けにボタンがあり、それがリクライニングかと思うとリクライニングは↓のレバーでした。USBも有るのは嬉しいところです。

スイーツライナー 無料Wi-Fi
スイーツライナー 無料おしぼり

そして、無料Wi-Fiに無料おしぼりがあります。

スイーツライナー トイレ

トイレは最後部ではなく、右側真ん中付近にあります。ステップや手すりはあるものの、動いているバスの中では、なかなかアスレチックですが、あると便利です。水洗は飛行機とは若干違いますが、真空式でした。

スイーツライナー バルクヘッド

今回はそんなトイレの後ろの席でした。飛行機でいうとバルクヘッド席以上の広さを感じます。結局、トイレを利用した人は自分だけであったので快適でした。

帯広市民向けルート

スイーツライナー 帯広市内ルート

今回は帯広駅から乗車しましたが、バスがターミナル入って来た時は回送マークでした。十勝川温泉が始発でありますが、十勝川温泉からの予約がないと回送で走るのか、打ち切りで営業所から来たのか不明ですが、十勝川温泉からの利用者は結構少なさそうです。

帯広駅からは自分含めて4人乗車であります。バスはいきなり、東に進むわけではなく。帯広競馬場前、柏林台南町2丁目と帯広北バイパスを北上します。市内では停車はありませんでしたが。

十勝川

途中には十勝川を渡ります。北海道らしい雄大な景色であります。

スイーツライナー 道の駅おとふけ停車場

道の駅おとふけに停車です。同バス利用の場合、同道の駅の駐車場が無料である効果も有ってか、3名乗車してきました。

帯広中心まで来るより、車でこちらに来た方が高速・釧路空港の駐車代金を考えるとメリットがあるということかもしれません。

道の駅おとふけ

道の駅おとふけの建物がある方を観てみます。北海道らしい景色であり、バスの車窓でも十分旅気分であります。

フロンティア通り

帯広北バイパス、通称フロンティア通りはここで終わり、ここからは道東自動車道に入ります。写真の奥には高速道路がありますが、防風雪林に杉はなく、北海道らしさを感じます。

利別川

道東自動車道は対面通行の部分も有れば追い越し車線で片側2車線のところもありますが、トンネルは少なく、とても景色が良い道路であります。ドライバーだとそんなに堪能できませんが、バスだとかなり良いと言えます。写真は利別川であります。

スイーツライナー 本別停留所

高速に入ってから30分過ぎで、一度高速を降ります。本別町のバス停に停車します。停車場は岡安堂という甘納豆などのお菓子をつくるメーカーの前に停車であります。結局、乗降はなく、予約なしのことを事前にわかっていたのか、敷地内には入りますが、停止せず、再び高速に向かいました。路線バスの宿命かも知れません。

道東自動車道

バスはさらに釧路方面に向かいます。と言っても現時点の終点まで行くわけでありますが。

本別町

本別インターあたりからは道路は山岳地帯を突っ切るためか高いところを走っていきます。本別町が俯瞰で見えました。

道東自動車道 山道

山が近くなり、景色を見ているだけでも目が癒されます。なかなか、飛行機の移動でも味わえない景色であります。

道東自動車道 トンネル

トンネルはほとんどありませんでしたが、白糠あたりまではトンネルが続きました。

道東自動車道 釧路西インターと釧路空港

それでもあっという間に阿寒ICに到達し、高速はここで終了です。釧路空港は目前でありますが、あと2年もすると釧路空港ICができるようで、どうなることが楽しみであります。

丹頂鶴自然公園付近

釧路市丹頂鶴自然公園あたりの景色であります。十勝との違いは判りませんが、本州では見られない景色であります。

釧路空港 KUH

釧路空港が見えてきま来た。2時間は長いようですが、景色を見ているとあっという間でした。乗り換え待ちがないのも良いところであります。

スイーツライナー 定時到着

ななんと、定刻通りに釧路空港バス停に到着です。ノースライナーに乗車して際も感じたのですが、最近のJR北海道はかならず遅延しますが、バスは時刻ぴったりで驚きました。

もちろん、気象に影響されますが、最近開通した高速の方がインフラ的に耐災害性はあると感じてしまいます。もちろん、ハンドルのない列車の方が操作性は自動車よりもリスクは少ないですが、インフラ投資が赤字の会社で実施するか国で実施するかの差は大きいと言えます。

釧路空港バス乗り場

バスは到着後、次の発車までどこかに行ってしまいました。ちなみに2時間ちょっとの運行でしたが、ツーメンクルーで運行していました。途中でドライバーの交代はありませんでしたが、往復で交代して何かあったら、という体制なのでしょう。

釧路空港ターミナル

たんちょう釧路空港ターミナルであります。道内からは遠い釧路も飛行機では近い釧路であります。ピーチも大きな役割をしているでしょう。

最後に

道東自動車道からの景色

ローカル路線バスの旅をクラシックからZまで見ているとバス路線がどんどん日本国内から消えているのが顕著であり、バスは不便というのもと感じていますが、高速に乗れる都市間バスは結構頑張っている感じがしました。

これから観光客が内外ともに回復に期待したいところであり、鉄道がフレキシブルに増発や便利になれないところを都市間バスがカバーしてほしいところでもあります。

線路の車窓も良いですが、高速道路の車窓もなかなかであります。

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