グリーンランド・カンゲルルススアーク空港にあるホテル カンゲルルススアークに滞在しましたので、お伝えします。
空港徒歩0分
前回の記事にて同空港の到着ロビーについてお伝えしましたが、出発ロビーも兼ねています。そして、ホテル カンゲルルススアークはそのロビーに直結しており、数多の空港ホテルで直結しているところでも世界一近いのではないかと言う感じであります。
以前、山形新幹線(奥羽本線)の高畠駅に直結しているフォルクローロ高畠に滞在しましたが、それ以来の直結感であります。フロントは階段を昇ったところにあります。
ホテルのフロントに上る階段の隣にはカフェテリアがあります。ここがホテルの朝食会場かなと早合点してしまいました。実際は違う場所でした。
同ホテルの客室は基本的に2階のみで構成されており、うなぎ床のように奥に奥に進む感じであります。コートヤード・バイ・マリオット白馬のような建物のつなぎ目がありました。
同ホテルはOTAサイトには登録していないので、検索しても出てきません。公式サイトにはオンラインシステムのようなものはあるのですが、いつ検索しても、部屋なしと手出来たりします。(検索結果が出てくることも過去にはありましたが)
結局、公式サイトに記載しているメールで空室確認をして、予約となりました。結構、クラシックではありますが、メール返信レスポンスは早く、安心感がありました。
北国に住む人はあったかくて、真面目と言う印象そのものであります。
クイーンルーム
今回はクイーンルームであります。1泊3万円程とかなり高額ではありますが、必要に迫られる需要があるからかもしれません。文字通り、クイーンサイズのベッドがあり、部屋はそこそこ広いです。
ホテルはターミナル右にストレッチされているようであり、空港側は家族向けの広い部屋が多く、山側はシングルユース向けの部屋が多い感じであります。
ルームキーはカードキーとなっており、近代的であります。カンゲルルススアークはのどかな街であり、旅行者ものんびりした感じなので治安的には問題ありませんが、カードキーは便利であります。
クイーンサイズのベットであります。前日、滞在したヌークのアパートメントでも掛け布団がたたまれて置いてありました。これがグリーンランド流なのでしょうか。
枕元にはエスキモー風なクッションがありました。空港ホテルとは思えない演出であります。3COINSにありそうな感じではありますが。
テレビはサムスン製でした。結局、一度もONにしませんでしたが、そこそこのチャンネルは見られたようです。
電源についてはアイスランド、グリーンランドに来て初めてUSBポートを見ました。相性なのかクセなのか不明ですが、機器によっては充電しない感じでありました。iPhoneとApple Watchは充電できましたが、USB-B経由のデジカメは反応せず、豚の鼻にアダプタを介して充電となりました。
小さなデスクがあり、電気ケトルやグラスなどあります。デスクトップを結構、占領していました。Wi-Fi-は宿泊者限定のバウチャーがチェックイン時に配られます。
ネット接続はYouTubeとか問題なく、利用できました。以前は独特なシステムで結構課金されていたみたいです。
クローゼットはオープンタイプであります。北の果てと言うところでもきちんとハンガーがあったり、予備のタオルがあったり、グリーンランドは結構いい国であります。
窓からの景色は残念ながら滑走路ビューと反対の山の景色でした。ただ、隣接して建物がないのでぬけた景色であります。白夜なので終始、明るいので遮光カーテンが役立つところでもあります。
ホテルと言うとこの景色には必ず、エアコンのダクトがあるのですが、ここにはありません。エアコンなしと言うホテルは稚内でもそうないと思いますが、なかなかレアな経験であります。
かわりにオイルヒーターがあります。オイルヒーターの柔らかい暖かさがはまってしまいます。自宅にもデロンギのオイルヒーターがあるのですが、電気式とボイラー式ではやはり大差があるのかもしれません。
そして、同ホテルでも冷蔵庫は有りませんでした。ただ、バスルームの水は北海道で言うシャッコイであり、ワインとかも1時間で十分冷えたりしますので、冷蔵庫無しでも十分でありました。
続いては水回りであります。バスタブなしでシャワーブースのみであります。部屋自体はリニューアルされた感があるのですが、バスルームは昔チックなレンガ調のタイルのままであります。
ただ、シャワーホースやカーテンなどは頻繁に更新されているようであります。見た目は古臭いのですが、清潔感も有りました。また、ディスペンサーがあるのですが、個別パックもあり、おもてなし感があります。
滞在した部屋はホテルのレストランの別出入口があり、頻繁にそのドアの閉まる音が日中は堪らないくらいでした。夜にはレストランは閉店となるので、気にならないところではあります。最初はこの音の仕組みがわからず、なんかうるさい部屋と思ってしまいました。
カンゲルルススアーク空港周辺
カンゲルルススアークは空港しかないと思いましたが、自治体であり、人口500人程の町であります。とは言っても空港周辺に建物がある以外はほとんどない街であります。
標識が印象的でありますが、後ろのプレハブのような建物はアイスクリーム店は意外と人が入っていました。北海道で冬場でも室内でアイスクリーム需要が多いのと共通しているのかもしれません。
荒涼とした景色はグリーンランドでは共通なのかもしれません。尾瀬のようですが、この先には同地にてホテル カンゲルルススアーク並んで滞在先となるポーラー ロッジがあります。
こんな場所にスーパーマーケットなどないと思うと結構大きなスーパーマーケットがあります。生鮮品は少ないですが、お酒から日用雑貨(シャンプーや髭剃りを始めとしてホームセンター的な物も)もあります。
基本的には人口500人の町の日用品担当であり、昭和時代に田舎町にあったような機能でありますが、空港乗り継ぎ観光客需要もカバーしているようです。
部屋に冷蔵庫がないので、ワインを躊躇していましたが、バスルームの水でも十分冷えることが判明したので、買い直しに再訪してしまいました。値段は独占しているのか、すべて高いです。
グリーンランドの紋章はシロクマのようです。なかかなクールであります。地味にグリーンランドの地形も表しているようにも見えます。
禁煙マークが赤ではなく、ブルーと言うのもシュールであります。
朝食
朝食は宿泊レート込みであり、同ホテルのレストランのMuskoxとなります。カフェテリアかと思うとカフェテリアのスタッフがこの奥にあるよ!と教えてくれ、扉をあけます。部屋番号を聞かれ、自由席であります。
完全なバイキング形式であります。フライトの関係があるのかもしれませんが、朝6時くらいで結構な混雑度であります。でも、のんびりした人が多いのか、幸せな時間でありました。
ベーコンやソーセージ、サラミ、ロースハム、ハッシュドポテト、パプリカなどがあり、ヨーロッパのそこそこのホテル級でした。フルーツではスイカやマスカットがあり、どこから運んで来たのだろうと思うくらいでした。
ちなみに同ホテルのフロントの左隣にはバー、Grønne Barがあります。基本的にはオーダーごとの決済であり、バーカウンターに行き、バーテンダーに注文してその場でカートでタップして決済と言うシステムであります。
まずは生ビールであります。窓側の席は白人の人たちが賑やかにしていたので、反対側の静かなエリアで一献します。
ビールでは物足りないので、ワインを頼みます。すると、なんとチリのアコンカグア・ヴァレーのワインが出てきました。アコンカグアは南緯32.4度であり、カンゲルルススアーク空港との緯度の差は100度近くあり、北の果てでこんなワインを飲めるのは貴重でありました。
最後に
エアーグリーンランドでは、カンゲルルススアーク空港で一泊する旅程をFly 'n Sleepと呼び、その場合の運賃はかなり安くなり、飛行機乗りなのでそっちの方がいいかなと思い、選択してみました。
飛行機代は安いですが、宿代込みでもメリットがあり、カンゲルルススアークでのエクスカーションがあると完璧でしたが、そこまでは実施しませんでした。
北極圏でかなりサービスの良いホテルがあるのは驚きでありました。グリーンランドは田舎でありますが、とってもほっこりしていい場所でした。
上の写真は展望デッキにも見えますが、なんと喫煙所でした。タバコを吸わなくて飛行機を眺めるのは自由ですが。
北極が最短で3時間15分、東京は10時間5分と記載されており、アジアでは唯一東京が記載されていました。北京やシンガポールが最近は多いのですが。