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昼と夜で座席を変える飛行機は買いかスルーか

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飛行機の座席メーカーは色々なことを考えており、そうしたプロダクトで面白いものが出てきましたので、お伝えします。

飛行機の座席も進化

最近はキャリアに対して、設備提供会社の提案も積極であります。そうしたなかで、下記のベンダーは面白いという事であります。

Butterfly Flexible Seating Solutions — Butterfly Product

航空ショーがあり、はやり病から回復も有り、リアルイベントで各社、これぞとばかりに新しいプロダクトを発表しており、機内施設としては革新的な2023年とも言えます。

エアーニュージーランドのように上方区間の空間は限られるものの、蚕棚のようなフルフラットのエコノミークラス相当の座席を具現化したり、LCC台頭により、ナローボディ機でのアッパークラスでのソリューションがかなり課題となっているようです。

そうした中で、機内で比較的スペースの取りやすい、ワイドボディ機であります。(B777,767,A380.350.340,330等)と比較すると小型機はそうしたソリューションは厳しいですが、道筋ができた来たと言えます。

飛行機の座席は3-3-3配列や2-4-2配列などエコノミーでは狭いスペースの我慢でしたが、今後は新シートの設置で、こうしたありきたりな狭い席からのオプションが出来そうであります。まあ、オプション費用はできそうですが、プレミアムエコノミーやビジネスクラスと明確に経済的負担が少ないと事業者側のメリットとなるでしょう。

昼はプレミアムエコノミー、夜はビジネスクラス

画像のとおり、昼はシートバックありきのプレミアムエコノミーか近距離ビジネスクラスであり、夜間はフルフラットでひじ掛け付きのスタッガードシートのビジネスクラスであります。

仕掛けとしては並列すると座席を一席潰して、ビジネスクラスとしているので、スペース的にはなかなかと言えます。

ビジネスクラスとして寝る場合はヘリンボーン構成であり、ナローボディ機の座席では既存のヘリンボーン1-1配列に近いと言えます。

可変するが故に、スペース的には有利な感じも有ります。固定のヘリンボーンはビジネスクラスありきですが、プレミアムエコノミーの座席数を多数設定できると言うオプションがあるのは結構いいかも知れません。

また、座席の変化は窓側席のシートバックを折りたたむなど結構簡単であり、かつて日本で存在した昼夜特急の583系に近いかもしれません。

実際の運用でスムーズにいくのは疑問符ですが、583系よりは最後まできれいに運用されそうであります。飛行機ではなかったシート運用であり、興味深いところであります。

日本の航空キャリアの導入可能性

日本国内では飛行機ではないものの、鉄道では寝台列車と言うものがあり、狭い日本ではありますが、夜に出発して次の日の早朝に目的地に到着すると言う列車がありました。多くはブルートトレインとして定着し、新幹線が台頭すると同じ事業者であるJRは新幹線系に経営リソースを集中して、ブルートレインと言うか寝台車は絶滅してしまいました。

いまでは、東京と出雲と高松を結ぶサンライズのみであり、鉄道系YouTuberの稼ぐネタとしてしか存在意義はないようでも有ります。ずるいですね。

一方で、鉄道の寝台列車がなくなった後に引き継いだのは高速バスであります。安価で早いと言うのが売りであり、今でも若い人中心に人気の遠距離移動ツールであります。日本において鉄道が運行されて150年程であり、その当時は夜汽車と言うか寝台列車は稀有でしたが、夜通し走る列車はすぐに編成され、鉄道=夜中も移動できる時短ツールとなっていたと言えます。

そして、昭和も時代が進むと寝台列車が進み、夜中に無泊で移動できるツールとして、現役世代の二世代前から浸透していきます。そうしたことが遺伝子に刷り込まれたのか、家族環境で刷り込まれたのか国内の長距離移動で低コストで移動する時間は深夜を活用とするのが現在の若い世代にも浸透しているようです。

結果的に高速バス利用にも引き継がれているようです。

以上から考察すると、飛行機においても深夜便において、LCCなどの若年層が利用するキャリアにおいても、寝台のようなアッパークラスがフルサービスキャリアと比較して、安価で利用できるとなると魅力があるかもしれません。

ただし、日本から行く時は深夜便でも、目的地からの折り返し便で日中便では寝台は不要となるとそれよりも座っていることが快適なプレミアムエコノミー的な位置づけで割安な魅力となるかもしれません。

こうした場合にシートが可変できることは有利であり、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの座席配分をピタッと合わせることができるかもしれません。

シートの可変作業のオペレーションをいつまでに実施するとか、それを座席指定システムにどれぐらいで反映させると言うのは課題かもしれませんが。

最後に

Butterfly Single-Aisleの座席システムは日本人が45年前に鉄道で考えた車両である583系のコンセプトそのものであります。日中の時間帯はグーグー寝る需要は少ないため、座席数を増やして優等座席で収益を確保し、夜間に出発するフライトではグーグー寝るビジネスクラス需要を確保すると言うものでます。

そもそも、国鉄の車両のように昼寝時間は短いものの、短時間で折り返すことができるとダブルデイリーとか可能となり、未来はありそうであります。

583系でもそうでしたが、昼間運用で、自分のいるスペースに他の乗客がいないとシートをセルフで伸ばして勝手にフルフラットシートにしたりすることもできたりするので、ある意味、乗り得となるかもしれません。

さらに言うと、パンタグラフの中段みたいなバルクヘッド席も出て来て、空旅の選択肢も増えるかもしれません。

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