長野県白馬村にあるコートヤード・バイ・マリオット白馬に滞在しましたので、お伝えします。
アクセス
東京から白馬へ向かうには鉄道の場合、北陸新幹線で長野駅まで行き、そこから特急バスで白馬まで行くか、新宿から中央本線で松本を経由し、大糸線で白馬まで行くのが一般的と言えます。
新宿からは8時ちょうどのあずさで南小谷まで直通であり、私は私は旅立つ~~ことができます。さらに、毎週ではないですが、土曜日には臨時特急のあずさが白馬まで行きます。あすざはワンストップで行けますが、新宿から4時間ほどかかります。
一方で新幹線は長野まで80分、特急バスは75分と急ぐ場合は新幹線の方が良いと言えます。当時、オリンピック道路として有名になった有料道路の短絡性は今でも効果があるようです。
運賃的には新幹線普通席+特急バス≒あずさグリーン車と言ったところです。
ホテルは白馬駅から3km、八方バスターミナルから2kmの距離のところにあります。記事の最後に白馬駅から歩いた様子をまとめています。
温泉付きツインルーム
今回は一番安いレートで予約したのですが、チタン会員パワーなのか、温泉付きのお部屋にアップグレードとなりました。
ホテルの入り口はロッジ風な佇まいです。雪国で冬のことを考えてか、少し高くなっています。
さらに、傾斜地に建てられているためかフロントがある棟と客室がある棟の連接部分は大きな段差があり、階段があります。もちろんスロープもあります。
ドアを開けて入った感じはよくあるホテル風なワンルームであります。
床はログハウスのような無垢風であり、裸足で歩くとザラザラしていそうですが、現代建築のなせる業であり、あくまで無垢調であり、すべすべしていて柔らかいぐらいです。
ベッドの奥に座敷空間があり、ちゃぶ台のようなローテーブルもあります。ひっくり返すには脚が太く、天板も厚いため、ケガをしそうです。
座布団だけかと思うと収納横に背もたれもきちんとあります。一人で滞在となるとほぼベッドの上になってしまうので、あまり活躍はしなかったですが、ブログを書くときは役に立ちました。
窓からの景色
窓からの景色はパノラミックではありませんが、別荘地風な林の中の景色が楽しめます。ちょうど桜の木が一本あり、満開となっており、今年は二度桜を愛でた感じがしました。
窓は数センチしか空かず、最低限の換気のためという感じでした。はめ殺しが多い最近のホテルの中では開くだけ良いのかもしれません。
温泉
今回、一番のワクワクである客室内温泉であります。バスルーム自体は普通のホテルのトイレとセパレイトのタイプのユニットバスプラスアルファぐらいの大きさであります。
ただ、温泉の演出なのか、壁面と浴槽ともに温泉的な石材が用いられています。浴槽には御影石のような石材が用いられており、温泉感を醸成しています。
また、常時注がれているお湯もまた、温泉感を演出しています。泉質はナトリウムー塩化物泉と全国各地にある泉質であり、色は若干、黄色味が強い感じで、触感はサラサラとしています。効能は神経痛、筋肉痛、うちみ、冷え性、疲労回復であります。
たしかに、翌朝のジョギングでは足が軽かった気がします。錯覚かもしれませんが。
温泉はベッドサイドから見えるシースルータイプであり、温泉にいる感がさらに演出されています。
温泉のフロー音がなかなかのいいサウンドであります。昔、ワイドショーのお宅訪問企画で赤塚不二夫氏が自宅屋上の自慢の露天風呂にいきなり着衣したまま飛び込んでいましたが、常にお湯が張られているとその気分がわかる気がします。
実際、寝起きでいきなり温泉に入ってしまいました。浴槽横にあるカランで加水できるため、低めにして、長湯もできます。
温泉以外の水回りは普通のホテルと同じであり、トイレはリモコン式となっています。オートオープンはありませんが。
アメニティに関しては温泉にたくさん入るためか、はたまた大浴場に何度も行くケースを想定してかタオルは多めに感じます。
アメニティについては、リゾート地でありのままの自分ということなのか最低限の用意となっています。
室内アメニティ
室内のアメニティについて、見てみます。テレビはパナソニック製であり、55インチぐらいの大きさでしょうか。ラフォーレ倶楽部系はほぼパナソニックのようです。
アームはスイング式となっており、左右に傾けることができ、HDMIポートの接続は容易にできます。ベッドサイドはライトの操作パネルが集中しており、ここで、真っ暗にしてすぐに眠れます。USBポートもここにあるのでスマホを枕元において寝ることができます。
セーフティーボックス、スリッパ、アラーム時計なども完備されています。
部屋備え付けのグラスはANAラウンジと同じ、東洋佐々木グラス社製のHSブランドでした。このグラスは旅行者には定番の存在なのかもしれません。
茶器関連は他のマリオット系とあまり変わらない感じです。ただ、気になったのがツインの部屋ですが、すべて3つずつあるのは不思議です。
冷蔵庫の中身は空であり、セルフ貯蓄前提となっています。
唯一、扉のついたクローゼットの中には布団一式がありました。座敷に敷いて寝るように常備されているようです。ツインプラス一人で、茶器が3人分用意されていたことに理解です。
ウェルカム特典
マリオット・ボンヴォイのプラチナ以上の特典としてはチェックインの際に貰えるのが、地元信州産のりんごの缶ジュースであります。ポイントと選択できるアメニティというわけではなく、同ホテルオリジナルのようです。
そして、フルーツのサービスでした。これはチタンからなのか不明ですが、海外のホテルでは良くありがちであり、ちょっと海外を思い出してしまいました。
大浴場
大浴場は2階にあります。構成としては内湯と露天風呂があります。サウナや水風呂はありません。タオルは客室から持っていくこととなります。
露天風呂は壁でおおわれていますが、目線を上にすると木々が見え、森林浴な感じもします。
部屋に温泉がついていたため、チェックインの後のみ一回しか行きませんでしたが、人が少なく開放的でもありました。
スキーリゾート地らしく、大浴場の横にはコインランドリーもあります。洗濯と乾燥、それぞれ料金がかかるのは全国どこも同じのようです。
メイクコインの自動販売機がそばにあります。価格は高くはありませんでした。外に買い出しに行く必要も感じないくらいです。
ロビーラウンジ
フロントの横はロビーラウンジとなっており、プラチナ会員以上向けにフリードリンク(17時以降はアルコールも含む)が提供されています。
一応、有料で誰でも利用できるようになっていますが、あまり利用されていないようです。
また、国内のホテルチェーンでよく聞く、夜鳴きそば(信州らしく、ラーメンではなく、蕎麦)の提供もあります。ロビーラウンジでオーダーすればロビーラウンジまで用意してくれます。もちろん、後述のレストラン内でもオーダー可能です。
フリーフローのドリンクは当然セルフですが、感染症対策のためか使い捨てのプラカップとなっていました。ドリンクは一人暮らし用サイズの冷蔵庫の中から取り出して注ぐというものでした。写真だけ見ると学生の宅飲みのようにも見えますが、きちんとしたホテルです。
夜鳴き蕎麦はシンプルでありますが、蕎麦は太めで、結構コシがあるのが特徴的でした。わんこほどあっという間ではありませんが、夜鳴きボリュームであります。
レストラン・ラヴァロック
コートヤードのレストランと言えばラヴァロックであります。コートヤード・バイ・マリオット東京ステーションにも同じ名前のホテルが存在しています。
ラヴァロックは日本語は溶岩石であります。焼け石に水以上の効果ありそうですが。
折角なので、地のものをアラカルトでオーダーしてみました。信州野菜のミックスサラダ・信州リンゴドレッシングと信州コンボ(信州産豚ロース肉・信州産鶏モモ肉・信州サーモン)です。
サラダはやはり、地産のものが秀逸であり、関東の地産のものもおいしいですが、ちょっと離れると野菜はこんなにおいしいのかと思ってしまう程です。
グリルについてはもっともボリューミーかと思いましたが、意外と酒飲み仕様でよかったかもしれません。
そして、翌朝は同じラヴァロックで朝食となります。セミバイキング形式となり、メインはチェックイン時に洋食か和食を選択することとなります。
一方で、ドリンクやサラダ、そして、蕎麦はセルフ方式となっております。また、メインの各惣菜、みそ汁・ご飯もお替り自由ということで、全てブッフェ形式でもいいのかなと思いつつも、不思議であります。
昨晩、夜鳴き蕎麦を食べつつも、再び蕎麦に手を出してしまいます。朝からガッツリというよりはお腹にやさしい仕様であります。
白馬駅からホテルまで歩いて行ってみた
あずさ号で白馬に到着後、天気も良く、明るかったため、ホテルまで歩いてみました。
白馬駅前の交差点を左折し、国道148号線をちょっとだけ歩きます。営業してなさそうなガソリンスタンドの手前の小道に右折します。
ここからはしばらく直進となり、北アルプスの山並みと春の花々を見ながら歩きます。
民家がなくなり、田んぼのみとなり、雄大な北アルプスが広がります。
雑木林が近づいてくると道なりに右折左折を繰り返します。地図がないと迷いますが、多少迷っても山の方に進むと何とかなりました。
白馬ベースキャンプのところまで来ると上り坂の直線道路をひたすら上に向かいます。
途中、ホテルから一番近いコンビニというかデイリーヤマザキがあります。ここはホテルから600m程であり、お菓子、お酒、お土産などが手に入ります。クレジットカードでの支払いもできました。
まっすぐ進むとロータリーに突き当たります。このロータリーを右折します。この後、左手にレストランがあります。
二つほど左折する道がありますが、無視して直進するとコートヤード・バイ・マリオット白馬 とラヴァロックの看板が見えます。
ここまで約3km、30分ほどの道のりでしたが、北アルプスの雄大な景色と桜や水仙などの春の花々に目が癒され、ちよっとしたピクニックのようでもありました。
最後に
コートヤード・バイ・マリオット白馬はリゾート別荘地の一角にあり、林に囲まれた別荘をイメージさせます。
少し散歩をすれば、雄大な北アルプスの絶景を拝むこともでき、東京かも新幹線でも中央線でもアクセスは良く、若い人が多い軽井沢とは一線を画していると言えます。
そして、同ホテルは温泉があり、温泉付きの部屋では滞在中、いつでも浸かることかでき、そうでなくとも、大浴場では大満足であります。
駐車場の近くにあった何気ないベンチが白馬でのステイの優雅を感じてしまいました。