JR北海道の完乗の旅ももう少しでファイナルとなりますが、プレファイナルとも言える根室本線を完乗しましたので、お伝えします。
根室本線は残り2.9km
北海道で一番の長さを誇る鉄道線である根室線は総延長443.8kmであり、札幌からおおぞらで釧路に行ったりするなどかなり虫食いで乗ってきましたが、今回の乗車の前にかなり整理して、残りは釧路=東釧路間の2.9kmとなりました。
前回の旅程で一気に乗ってしまえばよかったのですが、なかなかスケジュールが合わずに今回となりました。
羽田からANA便で昼下がりに到着し、そのままリムジンバスで釧路駅に向かいます。どうせ鉄路の旅なので釧路前の鉄道駅で降りた方がいいかと思うとそこは北海道の鉄道路線であり、うまくかみ合いません。
という事で、釧路駅までバスに乗ります。接続はかなり良く10分程で出発となります。網走行きの普通列車となります。


この列車で3時間は厳しいですが、今日は5分程であり、何か気楽てあります。クロスシートも空いていましたが、たった一駅なので、ロングシート(というほど長くないですが)に着席して出発です。釧路川を渡るとあっという間に東釧路駅に到着となります。
東釧路駅は北側には駅舎があり、線路を渡っていけます。一方で、南側には跨線橋を渡り行くことができます。どちらにしても無人駅のため、降車時に、運転士に運賃を払って降ります。
何ともレトロな駅舎であります。近くにはスーパーがあり、住宅地と言った様相であります。この列車であれば、跨線橋を渡れば、南側にバス停があり、すぐに釧路駅に戻れるのですが、敢えて根室本線と釧網本線の分岐を撮影するために、辺りを散策してみました。
東釧路駅構内の分岐の様子であります。本線同士ではありますが、とてもシンプルであります。
反対側見ると写真右が根室方、左が網走方となります。周りが秋らしく色づいていたので結構楽しめました。
この後は貝塚公園横を通り、釧路駅に徒歩で戻ります。40分程で戻ることができるのですが、冬が近いと言った天気であり、結構寒かった記憶があります。
完乗の後は
東釧路駅から歩き、ようやく釧路川を渡るといよいよ市街地と言った感じであります。途中にヤマダ電機とかありましたが、寄り道せずに駅に到着。待合室は結構混雑しているため、駅の中にあるパン屋さんのイートインコーナーで次なる列車を待ちます。
やっぱり、おおぞら
東釧路駅から徒歩で戻っても、ALL NIPPONの釧路発新千歳行きに接続するリムジンバスに乗ることは可能であり、その方が今日の宿泊地までは早いのですが、やっぱり列車の旅になってしまい、特急おおぞらで向かうこととなりました。
国鉄時代のヘッドマークのタンチョウもいいのですが、LEDのタンチョウも今らしいです。


今回は奮発してグリーン車としててみます。たった2.9kmの完乗のためにグリーン車というのはと思いましたが、浄財であります。グリーン車の機能はこれまでの261系と変わりませんが、ちょっと驚いたことがありました。
シートはこれまでレザーシートであり、ひじ掛けは木目調であったのですが、シートはモケット地でひじ掛けはレザー(フェイクかもしれませんが)となっていました。
北欧スタイルで特徴的であったので、ちょっと違和感を感じますが、カーブでは滑りにくく、むしろこちらの方が良くも感じるところもあります。国鉄的ではありますが。


発車とともにビールをプシューと開けます。今回はビールお供に、おつまみカリサク鶏皮揚げとしました。北海道限定であり、ザンギの味付けがついています。
裏面を見てみると販売者は北海道の会社ですが、製造者は都城の会社でありました。何だ現地感がないと一瞬否定しますが、都城と言えば鶏であり、ある意味正しいのかもしれません。
そんなことを考えているといつの間にか湿原あたりに到達していました。もう少しで日没であります。
根室本線で海沿いを走る場合、天気が悪いと大体、荒波の景色ばかりであります。東京では見られない景色であるのでいつみても荒涼としているのは感動であります。
そして、白糠駅到着です。出発すると日没となり、車窓は真っ暗となります。ここからはエンジン音と線路の音を意識するようになります。
グリーン車とは言え、結構乗客が乗っています。長距離なので、快適に過ごしたいという人が多いのかもしれません。
おおぞらの走る中で途中駅としては最大の駅である帯広駅に停車です。18時前となるととホームには人がほとんどいません。
新得に到着し、石勝線にはいります。ここ一年で3回目の石勝線となります。昼でも夜でもトンネルが多いため、景色というよりは耳の記憶の方が強い路線でもあります。
毎回、通過しているトマム駅に停車です。いつかは星野リゾートに泊まってみたいところでありますが、大手町の星のやの方が早いかもしれません。。。


このあと新夕張駅に停車し、川端駅はテクニカルストップをして、高地とトンネルを駆け抜けた石勝線も終わりであります。


関東が沈没したら首都になるであろう札幌まで行っても良いのですが、今回は鉄道乗り継ぎが目的であり、比較的アクセスの良い千歳駅に向かうため、南千歳駅で乗り換えます。
ホームに降り立つと、南千歳駅のホームは何回降り立ったことがあるだろうと考えると両手両足でも数えきれないのかなと思ってしまいました。この日は千歳駅でお終いであります。
最後に
今日はたった2.9kmの完乗のため、東京から来た一日でしたが、とても季節を感じられる位置にでありました。
そして、ノスタルジーも感じられる鉄道の旅であり、こういう体感がまた旅に出かけたくなるという醍醐味であるとも感じた瞬間でした。
今回乗車した路線
路線名 | 乗車区間 | 乗車キロ |
---|---|---|
根室本線 | 釧路~東釧路 | 2.9 |
営業キロ | 乗車キロ | 乗車率 |
2284.5 | 2277.5 | 99.7% |
JR北海道の残りは室蘭本線(支線)の7.0kmとなりました。