JR北海道完乗の旅の第二弾、日高本線から富良野までをまとめてみましたので、お伝えします。
日高本線
岩見沢から苫小牧到着し、約20分後に日高本線の鵡川(むかわ)に。日高と名前はつくものの日高管内を走らない路線でもあり、さらに距離は東京=大宮ほどの距離ですが、本線となっています。
北海道内はもっと電動気動車の導入が進んでいるかと思うとそうしたことはなく、クラシックな機材が待っていました。
車内は2-2配列であり、換気が悪いためか、全席の窓がすべて最小に空いていました。かつては様似まで100km超の路線でしたが、高波の被災により、そのまま修復されることなく、鵡川以東が廃止されてしまった悲運の路線であり、今後の日本に降りかかってきそうな未来を感じる路線でもあります。
苫小牧駅を出発し、5分程すると沿岸部が近くなります。海までは雑木林はあるものの、平坦な地形が続きます。
港湾施設や工場が多い同地帯ですが、エゾシカもいたりします。やたらと警笛を鳴らしながら走るので何だろうと思うと原因は彼らのようでした。
日本発のブラックアウトの引き金となった苫東厚真火力発電所が見えます。近づくと石炭が発電所内に取り込まれていく様子が良く見えます。
距離は30km程ですが、時間は30分程と気動車路線区間では比較的早く終着駅、鵡川駅に到着します。駅舎はとてもきれいですが、無人駅でした。
廃止されて間もないものの、しばらく利用されていなかったためか、草木が伸びています。この後、すぐに折り返しのため、乗ってきた列車で再び苫小牧駅に向かいます。
夕方の太平洋方面は雲が多く肌寒さを感じる荒涼とした大地と言った感じです。冬は白一色なのか、海風で雪が飛んでしまうのか冬に再び着てみたいところです。
基本は直線ですが、川を渡るところでは大きくカーブするところもありますが、換気のために明けられた窓から入る風に勢いがある程スピードが出ています。
室蘭本線と合流です。首都圏にいると鉄道の合流は全く意識しないのですが、乗り潰し手をすると気になってしまう合流です。
復路もあっという間に終えて苫小牧駅に到着となりました。これで日高本線の完乗となりました。
完乗した区間 日高本線 苫小牧=鵡川 30.5km
石勝線越え
今日は朝、札幌から札沼線に行き、岩見沢を経由して鵡川まで行き、これでお腹いっぱいですが、明日以降の旅程も考えて富良野を目指します。
富良野までは石勝線と根室本線を経由して向かいます。苫小牧から石勝線を目指すのであれば最短の追分に行くのがベストですが、普通列車の遅延で石勝線の特急に乗り遅れると計画が台無しになるため、南千歳を目指します。
予定通りに南千歳に到着し、とかち号に乗り継ぎます。新得までは特急でも90分ほど乗ることとなります。
南千歳駅の売店で購入したワインでのどを潤します。揺れがあるので、窓際にあまり置いておけませんので、テーブル活用となります。
キハ261系の窓も洗いムラなのか、シマシマとなっており、外の景色を撮影しようとするとカメラが困ってしまい、なかなかクリアな画像が撮影できないのが北海道では多い気がします。
追分を超えて、山越えとなってきますが、スピードは落とさないところが石勝線らしいところです。新夕張に到着し、ここから先は新幹線のように次の駅まで30kmを超える区間となります。
鉄道の敵である道路は鉄道より平坦にするためか頑丈そうな陸橋が鉄道の上を通ります。
トマムまで来るとようやく峠越えと言った感じです。ほぼ日没となり、この後はトンネルを抜けても漆黒の世界が続きます。新得駅が近づくと遠くに明かりが見え、やっと街まで降りてきたという気持ちになります。
夜6時前に新得駅に到着します。駅の中の売店もすぐに閉店してしまい、日が暮れ、外はしとしとと雨が降り、異国の地に来た錯覚にとらわれます。
根室本線で富良野まで
そして、新得駅から富良野駅までは根室本線で行くこととなりますが、新得=東鹿越間は代行バスとなり、東鹿越行き最終となります。
バスは立派なバスであり、停車駅は少ないものの1時間以上かかるので、一休みできそうです。
バスは国道38号を走り、富良野方面を目指します。
狩勝峠を下り、まず最初の停車駅である落合駅に到着です。日中であれば道中は景色の良いものだったと言えます。
そして、次は鉄道員で有名な幾寅駅です。普通に列車に乗っていると映画のロケで使われた建物はなかなか見れないので、代行バスというのも貴重な経験かもしれません。
国道38号線を外れて終点の東鹿超駅に。駅舎前にベタ付です。同駅も無人駅であります。
夜汽車感満載のプラットホームです。
出発10分くらい前に列車が入線してきます。日高本線で乗車したのと同じです。
富良野まではそれほど距離はありませんが快速であります。LEDに見慣れてしまうととても新鮮であります。
3つ目の停車駅が終点の富良野駅です。この後、滝川行きと富良野行きの接続も良く、フリー切符使い切りであれば、滝川まで乗り切ればいいのですが、もう9時前であり、今日は富良野駅でお終いとします。
誰もいない富良野駅であり、駅の窓口も終わっていました。
20数年ぶりの富良野駅ですが、駅自体の印象はあまり変化はしておらず、タイムスリップした感じてもあります。
今回、新たに完乗したのは下記のとおりです。
完乗した区間 根室本線 新得=富良野 81.7km
これで北海道の完乗は下記のとおりです。
営業キロ | 乗車キロ | 未乗キロ | 乗車率 |
---|---|---|---|
2284.5 | 1722.7 | 561.8 | 75.41% |
残りは561.8kmとなりましたが、まだまだ広い北海道です。
最後に
今回は前記事を含めて、下記のルートとなりました。
札幌⇒北海道医療大学⇒札幌⇒岩見沢⇒苫小牧⇒鵡川⇒苫小牧⇒南千歳⇒新得⇒東鹿越⇒富良野
最近、途中で廃止されてしまった路線が二つあり、もっと早く来ていればと後悔しつつも、前に進むのみとも感じました。