JR北海道完乗の旅がスタートしましたので、お伝えします。
札沼線
スタートは札幌からです。札沼線は桑園から北海道医療大学までの28.9kmと短い路線でありますが、2020年5月までは新十津川駅まで運行されていましたが、一気に約48kmが廃止されています。
その一方で2012年は現存区間の電化がされるなど札幌の通勤圏として役割に振っている感じでもあります。
6両編成の731系が札幌駅に入線してきます。
車内はロールロングシートであり、通勤時間も過ぎたためかガラガラです。窓には洗車ムラができており、車窓の撮影がなかなか厳しい感じてもありました。
バッサリ大半が廃止された路線でありますが、新駅も計画されており、この辺りにロイズタウン駅が2022年の春にできるという事です。夏は花畑でよいですが、冬は風が厳しそうであります。
小一時間で終点の北海道医療大学に到着です。大きなキャンパスであり、駅からはエスカレーターで接続されていました。
新十津川方面を見てみると廃止となって1年半くらいですが、分断するかのように電柱が線路の真ん中に建てられ、さらにその先では重機が作業をしています。
これで札沼線完乗であります。本来は廃線区間をバスで北上し、途中から函館本線の岩見沢方面を目指すのが戻りがなくてよかったのですが、今回は一日乗り放題のフリーパスを利用した方が持ち出しが少ないため、折り返しの列車で戻ることとなりました。
6両編成を同駅で見ると結構な迫力でした。
完乗した区間 札沼線 桑園=北海道医療大学 28.9km
室蘭本線
札幌駅での札沼線と函館本線の岩見沢行きの普通列車の接続があと一歩のため、いきなり、フリー切符を無視して特急券と乗車券購入で、岩見沢まで移動となります。
特急パワー炸裂であっという間に岩見沢に到着です。
レンガとガラス張りのモダンなつくりの駅舎を撮影してホームに戻ります。
室蘭本線は長万部から岩見沢までの211kmと北海道で本線と名乗れるくらいの長距離路線です。どちらかというと北斗が走っている長万部=苫小牧のイメージがありますが、今回は空知地方を走る同線に乗車です。
一両編成の車両であり、岩見沢出発時にはそれなりの乗車率ですが、4駅も停車するとガラガラとなります。
栗山駅を出発すると夕張川を渡ります。どんよりした天気でありますが、気温が低いのが北海道にいることを実感します。
終始、畑が両サイドに見えるあたりであり、山岳を走る際の緊張感がなく、落ち着いて乗車できるのはいいところはかもしれます。
石勝線との接続駅である追分駅はジャンクションという方がいいくらいであり、高速な石勝線の方がサイドにそれていくような感じであり、室蘭本線の方が堂々とまっすぐな感じであります。
追分の次の駅は安平駅であり、駅舎の先に見える広い道路が北海道らしさを感じるシーンでもあります。昔は多くの人が同駅を利用していたのが伺えます。
苫小牧までは複線となり、直線が多くなります。追分方からくるとかなりの勾配を下っている実感があります。列車のエンジンも静かです。
千歳線と合流であります。カーブではあるものの、カントが効いていたり、高速線であることが伺えます。ここから5分程度で苫小牧駅に到着です。
フェリーの印象が強い苫小牧に降り立ちます。駅ビルは昔はテナントが入ったことを伺えますが、今はひっそりとしていて、すなり昭和な感じもします。
広さは苫小牧駅が圧倒的に広いのですが、始発で乗った岩見沢駅の駅舎とは対照的であります。
完乗した区間 室蘭本線 岩見沢=苫小牧 75.8km
累計 長万部=岩見沢 211km
残りは支線の東室蘭=室蘭(7km)のみとなりました。
最後に
今回は札幌駅からアクセスのしやすい二路線(札沼線、室蘭本線)をコンプリートしました。北海道の鉄道というと廃止との戦いにも見えてしまいますが、実際乗車してみると広さを感じるのんびりした雰囲気でありました。