ザンジバル島の世界遺産の街であるストーン・タウンにて過ごしてみましたので記事にしてみました。
ストーン・タウン
ストーン・タウンはザンジバル島で最も賑やかな街であり、旧市街の装いがあります。そのため、人しか歩けないような小さな路地が多くあります。たまにロバをひいている人がいたりもします。過去にモロッコのフェズに行った記憶が呼び起こされます。
フェズもザンジバルもアフリカであり、イスラムな街であるので、共通しているのかもしれません。世界中、色々と行くと気づきがあります。
治安が気になりそうな路地ですが、南米のような危ない気配は感じませんでした。半分墓場に脚を突っ込んだおじさんなのでそう感じたのかもしれません。若い女子とかだとそうでないかもしれませんが。観光人向けにガイドとかの売り込みはありますが、それ以外は良い人が多い感じでした。ちなみに自分に最初に声を掛けられる第一声はニイハオでした。人口比だとしょうがないですね。
あまり、世界遺産を意識していませんでしたが、"ストーン・タウンは世界遺産"と書いた看板があり、それを意識させられます。
17世紀の建物らしいです。このあたりはパークハイアットの敷地であります。今回はマリオット系で宿泊できるスパイス・ツリーも近くではありますが。


車も入れないように迷宮ではありますが、車が走れる道もあり、上の写真辺りが一番の繁華街であります。サンゴの白い建物が意外とあり、イギリスの影響を受けている感じが伺えます。車はトヨタが多く、アルファードが多いのは印象的出した。左ハンドルなので日本から持ってきたものではないようです。
建物の中を貫く道も有ったりします。ストーン・タウンはアフリカの島であるザンシバルにありますが、アフリカではない異国感を強く感じます。ブタペストに似たようなところを思い出してしまいました。
ストーン・タウンというと有名な場所はフレディー・マーキュリーの生家であります。個人的には、音楽に造詣がないのではありますが、昔、機内で見た映画であるボヘミアン・ラプソディで印象がある人であります。中は課金して入れるミュージアムのようですが、大概の人はスマホで撮影のみであります。私もそうでした。
ロックの人なのでイギリスの都心生まれかと思っていましたが、意外なことにザンジバル生まれなのでした。本人自体は出自にコンプレックスがあったようであまり言わなかったようですが。サンジバル生まれと言うよりはインド人の血をひいていることに。


アラブ、ペルシャ、インド、ヨーロッパ、アフリカの文化の影響を受けていますが、写真だけ見るとヨーロッパの影響を受けている感じであります。世界的にも珍しい場所であります。
やっぱり海
ストーンタウンというかザンジバルは島であり、やはり海が一番の光景であります。南緯6度、東経39度のインド洋に浮かぶ島であります。絶海の孤島ではなく、ダルエスサラームとは100kmも離れていない島であり、佐渡のような感じであります。
島嶼には結構訪問していますが、観光船と商業船が入り乱れて沖合にいるのは初めての光景です。長生きするものです。
とにかく風が強く、気温は30度近く、歩くと常に汗が噴き出すのですが、強風とも言える海風に当たると顔の汗は一気に蒸発します。
そんなシーブリーズ満載の海岸に突き出したレストランがあり、毎日、滞在中の午後はここで何もするのでもなく、のんびりしていました。兎に角、海風が強いのでエアコンフリーなのが、とても良いです。
ホテルの朝食でガッツリ食べるので、昼下がりはワインのみ十分であります。風が強いのでハエとかの虫も寄り付かないのも良いところであります。普段はパソコンと睨めっこの世界から離れると新たな気持ちが出てくるものです。この旅で一番のんびりできた時間でもあります。人生の折り返し地点を考えてしまいました。
手前にいるのが観光客向けの船であります。日本で言うと時化のような海原にあんな小舟に金を払って乗る意味があるのかと思ってしまいます。衣服は濡れ、船に慣れていないとマーライオン必須であります。
ダルエスサラームから来たジェットフォイルが折り返しで再びダルエスサラームに向かうかと思うと沖合に停泊となっていました。
波の高さによる欠航のようです。ネットで調べていると同区間のジェットフォイルに乗る時は窓側に座らないようにした方が良いとのことです。隣人がマーライオンとなった場合に逃げ場がないのが理由のようです。そんなにマーライオンになる人が多いのは不思議であります。
個人的には小さな時から父親に連れられて釣り船に乗ったり、フェリーも結構乗っているので船酔いは無縁でありますが、そうでない人も多いのでしょう。
まあ、船酔い以前に船でワインとか売っていると違う意味で酔ってしまうタチでありますが。
和食も
ストーンタウンには和食(寿司)のレストランが一か所あります。ここまで日本を離れてから10日間ぐらいであり、大体はホテルの朝食、夜はワインとつまみで過ごしてきて飽きてきたところにストーンタウンに和食のお店がありました。
日本人経営であり、手ごろで本格的と言う事で行って見ました。Life is short eat the SUSHIと書かれていました。


鮭のカルパッチョとタコのから揚げであります。普段の晩酌に戻ります。タコは冷凍なのか揚げたあとはちょっと縮まっていますが、火はきちんと入っている感じで安心であります。タコはモーリタニアが想像それますが、鮭は何処から来たものなのでしょう。値札は意外と安く、ロシアからなのかと思ってしまいました。
お酒と言うとこの辺りだとワインがメジャーなんですかね。白も赤もロゼも種類はあります。日本の居酒屋だと赤か白しかないのでそのあたりは選択肢があり、良いですね。
南アフリカが近い(日本と比較すると近いですが、ストーンタウンからの実距離はかなり遠い)のかシュナンブランとかもあります。FRONTERAのロゼがグラスで500円ぐらいするのはちょっと高めであります。まあ、チリとの関税関連なのでしょうか。
〆は握りずしであります。マグロとサーモンであります。普段は家のはす向かいにある京樽スシローの持ち帰りが多いのですが、久しぶりにまともな寿司を食べた感じであります。食べ物にはあまりこだわりがなく、酒があれば困らないのですが、この日はなんかぐっすり眠れました。
最後に
今回は世界遺産のザンジバル島のストーンタウンにて何もするでもなく、ぶらりとしてみました。ストーンタウンは旧市街であり、狭い路地に人がたくさんいる印象であり、アフリカやイスラムの街並みでありますが、海岸に出るとインド洋の島であることを実感させてくれます。
きれいな海に島ならではの風と言うか、時化とかなかなかの光景が続きます。個人的には家の窓から海が見えると言う事はありませんでしたが、小学生の時は一人でも岸壁に海釣りに行っていたことを思い出しました。海風とお日様に半日ぐらいあたり、心地よくなった感じが思い出されました。
ストーンタウン、世界は色々と感じさせる街でした。やっぱり旅に出るものだ。また、行こう。