モロッコで一度は行ってみたい青い街であるシャウエンに行ってみましたので、記事にしてみました。
シャウエンへの行き方
シャウエンは人口5万人足らずで、標高2000m級の山あいにある街です。標高は500mちょっとですが、山が近くにあるため、高原に来たような感じがします。
アクセスは結構時間がかかるところであります。近くに空港や鉄道もないため、バスかタクシー、レンタカーでアクセスすることとなります。レンタカーの場合は道中、かなりスピード違反の取り締まりをしているため、注意が必要です。
主な都市からの所要時間はカサブランカから7時間弱、フェズから4時間、ジブラルタル海峡の街のタンジェから3時間、スペイン領のセウタからティトゥアンを経由して、2時間半となります。今回は、フェズからアクセスしましたが、片側一車線の国道を延々と進み、時折峠を越え、また峠を超え、と言うような道中です。車酔いする人は薬が必要かもしれません。シャウエンが近づくと、勾配のきつい峠道を上り下りし、しばらくすると青い街が見えてきます。
コンパクトで清潔な街
シャウエンのメディナは横長でメディナの端から端まで800m程であり、コンパクトな街であり、迷う心配もありません。
観光の街だけあり、きれいにされており、フェズのようなカオスはなく、慣れない旅行者にも安心して観光ができます。
また、スペイン広場やウタ・エル・ハマム広場などの広場が比較的あり、カフェや露店が多いため、休みながらのんびりできます。
水の豊かな異色な街
ペットボトルで売られているミネラルウォーターの名前は「シャウエン」であったりすることからもわかるように、とても水が豊かです。ホテルの水道なども水流が良く、とても冷たいです。砂漠なイメージのモロッコにおいては、とても異色な感じがします。
また、スペインの統治下であったこともあり、アルファベットの看板が多く、アラブの世界としては異色でもあります。
シャウエンの見どころ
ガイドブックがなくても、いたるところが見どころと言えます。自由に歩き回れば、いたるところで青い建物を見ることができます。
その中でも見どころと言えば、スペインモスクが建つ丘から、シャウエンのメディナを一望することができます。ちょうど日没時間に行くと石垣に腰を掛けて日没に映えるシャウエンを臨む観光客がたくさんいました。生憎曇りでしたが、時折、夕日が顔を覗かせ、なかなかの景色でした。メディナからこの丘の上まで1km程度あり、20分はかかります。涼しいシャウエンですが、登りきると汗だくとなります。
夜の青の世界は神秘的
日没後、薄暮から夜に変わり、街灯が点灯し始める頃のシャウエンの街並みは昼とは違う表情をあらわし、とても神秘的であります。
色々言葉を尽くすよりも、実際に見るのがベストと言えます。
最後に
モロッコで最も視覚的にインパクトがあると言えるシャウエンは、アクセスに難はあるものの、行く価値のある場所であります。また、コンパクトで清潔であり、商売魂の強いモロッコの別な都市は違いのんびりしており、ゆっくり観光するには最適と言えます。青い町並みを見るだけでも一生ものです。