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【世界遺産】フェズ旧市街は五感で感じる大迷路

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迷路

モロッコ第二の都市であるフェズの世界遺産でもある、旧市街を弾丸で訪れてみましたので、お伝えします。

アクセス

フェズへのアクセスは過去には首都であったこともあり、交通の要衝であり、地中海側のタンジェや大西洋側のマラケシュ、カサブランカからバスがあるほか、カサブランカやマラケシュから鉄道もあります。

空港はフェズ=サイス空港があり、モロッコ国内からロイヤル・エア・モロッコがカサブランカから就航しているほか、国際線では、フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリアなどから就航しています。LCCであるライアンエアーが最も就航しています。ワンワールドやスターアライアンス、スカイチームの航空連合にしているキャリアは就航していません。

気温

アフリカと言うと砂漠と常に暑いイメージがありますが、フェズの場合は、11月から3月までは最高気温でも20度を下回り、朝晩は5度以下もあり、冬は雨が多く、稀に雪も降るようです。一方で夏は暑く、最高気温は35度を上回ることもありますが、夜間は15度以下になる事もあり、寒暖の差が激しく、旅行者にとっては体調を崩しやすいので注意が必要です。

旧市街をさまよう

フェズ旧市街

ホテルをチェックアウトする前に朝の散歩のつもりで、旧市街に行こうとするとホテルのスタッフに「旧市街はスマホのGPSもうまく作動せず、迷うので気を付けてください」と言われ、それほど散策するつもりもなかったので、1時間ぐらいで戻るつもりでスタートしました。

ブ・ジュルード門

ブ・ジュルード門

メディナの入り口にあるブ・ジュルード門はきれいなブルーであり、ここから迷路に吸い込まれていきます。

メディナ内

メディナ2

メディナ内は規則性や法則性がなく、道幅も場所によってさまざまであり、角も直角もあれば、V時の分かれ道もあります。

フェズメディナ

しかも高低差があり、ブ・ジュルード門は高い方にあると思っても実際はすり鉢状になっており、別の高い方向に進んでしまうこともあります。

水道

途中にはきれいなタイル張りの水道もあります。

アッタリーン・マドラサ

アッタリーン・マドラサ

14世紀にたてられた神学校のようですが、とても規則性の高いデザインであり、メディナのカオスともいえる迷路とは対照的であり、美しさが気を立ちます。

アッタリーン・マドラサゲート

旧市街の見どころスポット・タンヌリ

タンヌリ

タンヌリとは革工場であり、革製品の土産屋の屋上から観ることができます。土産屋の上からなので、土産購入を前提にガイドしてくれます。見学だけだと観光客レートの見学代金をとられてしまうので、ギブアンドテイク精神で、小物のまとめ買いなどをして値引きをするなどが良いと言えます。

土産店

昔から変わらぬ製法で革をなめしているということで、伝統工芸でありますが、牛や羊の皮が生々しく置かれており、獣の特有の臭いと血の匂い、さらに、クロムや皮を柔らかくする鳩の糞のアンモニア臭、そして染料のシンナーの臭いなど混合し、何とも言えない場所です。上からでもかなりの臭いなので、実際働く人は伝統工芸者ですが、3K労働者でもあり、不思議な気持ちになります。

タンヌリ壺

今でも、新品のレザー製品の香りを嗅ぐとフェズのタンヌリを思い出してしまいます。

フェズ全景

フェズ俯瞰

また、この土産屋の屋上は景色が良く、フェズ全体の眺望を撮影するのにも良い場所と言えます。

ルシーフ広場

ルシーフ広場

タンヌリを見て、臭いに圧倒され、迷路に戻っても臭いが残り、さらに、車が入れないこの一帯でのトラック役のヤギが放つ獣の臭いやそこかしこにいる猫たちの糞など、夏場の暑い湿気の空気が迷路内ではこもり、気分が悪くなってきます。

ヤギ

彷徨いながら大きな広場に出るとそこはルシーフ広場です。こちらにもきれいな装飾の門があり、市民でにぎわっています。ようやく開放感のある場所で新鮮な空気を吸い込み、生気を取り戻すことができます。

やはり迷ってしまう

迷子

気分転換をして戻ることに。ようやくここでGPSがきちんと作動し、ホテルまでのルート検索をするとそれほど遠くないため、再び迷路に入ります。再び暑さで噴き出す汗をぬぐいながら、右折、左折を繰り返し、30分程さまよい、ようやくブ・ジュルード門に辿り着いたかと思うと、ルシーフ広場に戻ってしまいました。

ルシープ広場

結局、広場にいたタクシーを捕まえ、メディナを取り囲むように道を進み、日本円で約50円を支払い、ブ・ジュルード門に。1時間のつもりが3時間も歩いてしまいました。直線距離としては1kmもないようなところですが、メディナの深みを感じました。

最後に

モロッコをとても感じられるフェズのメディナは狭い路地の中の蒸し暑さ、皮なめしの臭い、美しい建築、高低差の激しい路地、ヤギや猫の鳴き声など五感で異国の地に来たことを感じさせてくれます。良い経験ではありますが、体調を崩さないようもう少し時間に余裕をもって計画をすれば良かったと同時に痛感しました。

フエズメディア

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