フランス・トゥールーズからアンドラ公国を経てスペイン・バルセロナまで行きましたので、お伝えします。
アンドラ公国とは
フランスとスペインに挟まれた、ピレネー山脈東部にある小さな国です。公用語はカタルーニャ語で、スペイン語が通じます。過去にはタックスヘイブンで有名でしたが、名残からか、現在も免税店が多く見られます。主要産業は観光で、冬にはスキーリゾートとなります。温泉施設もあり、スパを備えたホテルも何件かあります。
日本ではあまりなじみのない国ですが、映画「アマルフィ 女神の報酬」で舞台となった場所です。23区よりも小さい国ではありますが、首都は当然あります。Andorra la Vella(アンドラ・ラ・ベリャ)で、首都というよりは、街の中心部といったところです。ちなみに、空港や鉄道はありませんので、レンタカーかバスでのルートとなります。
出典:国土地理院ウェブサイト 地理院地図http://maps.gsi.go.jpを加工して作成
フランスからアンドラそして、スペインの周遊ルートで、アンドラに行ってみました。
ピレネー山脈縦断ルート
トゥールーズ
トゥールーズは、フランスの南東に位置する歴史の古い街で、「バラ色」の街というらしく、赤い建物が多く、観光気分を高めてくれます。
トゥールーズ市庁舎
ポンヌフ橋
サンセルナン教会
マイラーの方には、なじみのあるエアバス社の本拠地もあります。コンコルドが見られる「アエロスコピア航空博物館」もトゥールーズ空港近くにあります。本当は行きたかったのですが、トゥールーズに入る列車が大幅に遅れたため、閉館時間なってしまい、残念ながら、行けませんでした。
アエロスコピア航空博物館
アンドラまで
アンドラまでは、NOVATEL社が運行しているバスがダイレクトに行けます。一日2本(スキーシーズンは3本)しかありません。
トゥールーズ→アンドラ間 バス時刻表はこちら
バス運賃 片道36EUR
現在は空港からのようですが、昨年行ったときは、トゥールーズ駅を出て、右側にあるバスターミナルからAM10:30に出発。満席で乗れないこともあるかと思い、前日バスターミナルに行ってみると、チケットは当日バスで買ってと教えてくれ、時刻表を渡してくれました。バスターミナルのインフォメーションが親切で驚きました。
バスは予定通りに入庫しました。バスといっても、マイクロバスという方が正しく、乗客は自分を含めて3人でした。途中、トゥールーズ空港を経由して、高速道路に入り、ひたすら走り続けます。1時間30分ほど走ると高速道路も終わり、山道に変わります。
ヨーロッパらしい雄大な景色を堪能できます。ほかの乗客はフリーストップで途中降車していき、自分だけが終点まで。アンドラ・ラ・ベリャ・バスターミナル手前で降り、到着。
首都Andorra la Vella(アンドラ・ラ・ベリャ)
アンドラ・ラ・ベリャは、標高1,400mぐらいで、夏でもひんやりとしており、快適です。バカンスシーズンもあり、観光客が多く、メインストリートは賑やかです。商品はそんなに安くありません。
泊まったホテルには、温泉プールが付いていましたが、スパ施設もあります。料金が少し高いですが、一日中楽しめそうです。
スパ「カルデア」のホームページ
(スペイン語/英語ページなし)
アンドラからバルセロナまで
アンドラからバルセロナまでのルートはDirect Busが運行しています。
ルートは以下の通りです。
アンドラ >> バルセロナ・サンツ駅 >>バルセロナ空港ターミナル1 >> ターミナル2
アンドラ発バルセロナ行き時刻(所要時間は3時間30分)
2時間か3時間おきに出ています。時刻表を確認してください。
運賃 片道30EUR
昨日乗車したフランスルートよりもメジャーなのか、バスも大型です。シートピッチも余裕があり、Wi-Fi付で無料利用できますが、使い過ぎるとしばらく(30分?)の間、使用できなくなります。スマホがダメになった後、パソコンで接続したら利用できました。また、再利用開始まで車窓の景色を楽しむのもよいと思います。
スペインに入ると乾いた大地を走りながら、渋滞もなく、市内に。サンツ駅手前は多少混雑します。
サンツ駅のバス到着場所
サンツ駅のバスの到着場所は埋め込み地図の左上にAlsaと書かれたあたりです。そこから右時計回りに駅を回り込むように駅正面口に行きます。時間で5分くらいです。
バルセロナのカタルーニャ広場ヘのアクセス
サンツ駅からバルセロナのカタルーニャ広場までは、地下鉄とRenfe(国鉄)があります。上野から銀座に行くのに、銀座線(日比谷線)と山手線(京浜東北)で行けるのに似ています。Renfeの方は駅も少なく、到達時間は早いですが、上野東京ラインのように多くの行先があって、聞かないと不安になります。一方で、地下鉄は途中駅が多いものの、わかりやすいです。地下鉄はスリが多いと言われているので注意が必要です。
まとめ
アンドラはフランスとスペインに挟まれた小国で、空港や鉄道はないので、バスやレンタカーで行く必要があります。フランス側はトゥールーズから、スペイン側はバルセロナからのアクセスがメインとなっています。標高1,400mの高地なので、夏でも涼しくリゾート感が堪能できます。