ANA国際線の西行きの動向を考えてみましたので、お伝えします。
欧州線の増便
欧州線で7月以降に増便するのは以下のとおりです。
羽田⇔パリ 毎日運航(+4便)
羽田⇔ミュンヘン 毎日運航(+3便)
羽田=ウィーン 週3便(+3便)
デュッセルドルフはどこに行ったという感じではありますが、ほぼ、過去と同じになりそうであります。ウィーン路線はデイリーではないものの、現状から比較するとかなり行きやすくなると言えます。成田=ブリュッセルも増やして欲しいところであります。
ただ、機材については基本はB787-9であり、B777-300ERはロンドン線のみは変わらないようであります。以前の最高潮期であれば、フランクフルトの昼便は77W当たり前の、ミュンヘンまで77W計画もありましたが、今は随分おとなしいところであります。
同じく、ファーストクラスのあるルフトハンザではB747-8、A340-600との整合性が取れないこともあるとは思いますが、今の需要を考えると逆に夜行便のフランクフルト線を77Wに投入しても良い気もします。
まあ、いずれにしても77Wを売却してしまったので、足りないと言うのが現状かもしれません。
これで打ち止めか
以上からすると機材もいっぱいいっぱいであり、北米よりも長距離フライトを強いられる欧州線は以上のダイヤがいっぱいいっぱいのような感じもします。
今現在も計画中のミラノ、イスタンブール、ストックホルムは夢の話にもなりそうであります。JR北海道の285系のようになりそうでもありますが、現物はないので涙くんさよならと言う事にはなさそうです。あそこの長女は結構大変だったんですね。そう考えるとJACはメンタルも相当鍛えられるのかもしれません。
話は脱線しましたが、ここ5年は欧州線はこのまま維持されそうです。ウィーン線やブリュッセル線の増便はあっても、新規路線は厳しいかもしれません。
ミラノはミラノ自体の目的地としては良いですが、その先はITAの接続があると言っても、スターアライアンスでもなく、利用者にはなかなかメリットは少ないところと言えます。
ストックホルムについても、ストックホルム自体の需要は通信機器メーカーがあり、中国の通信機器メーカーを利用しにくい環境を考えれば当座は需要はありそうでありますが、衛星通信などの需要が拡大しているといつまでも続くかわかりません。そうなると、ドイツ路線のバイパス路線としての活路しかなく、微妙になりそうです。
スカンジナビア航空が早々にスカイチームに加盟する代わりに、長年のスカイチーム加盟のITAをスターアライアンスに引き抜くとかあれば、大きく変わるかもしれませんが、ITAはイタリアの国策会社みたいなところもあり、隣国フランスに負い目もあるように見え、変わらないかもしれません。しかし、アリタリアが何度も破綻しても残るのは意地なのでしょうか。KLMイタリアとかでは納得いかないのでしょうか。
次に、人口が多いトルコやそこから先のアフリカ地域への路線としてのイスタンブールは一番希望があるかもしれませんが、こちらもどうなんでしょうと言う感じてあります。
以上からすると2017年あたりでは夢のある路線拡大でしたが、色々なことを経験して、実力が見えてきたのかもしれません。自身もそうですが。。。なんか斜陽となると意外と一気に気分が滅入ってしまいます。
まさかのあの都市は
ミラノ、イスタンブール、ストックホルムなどがないとなるとこれ以上の路線開設はないのは現実的であります。北米大陸は自由の国アメリカのように見えてガチガチの規制があり、増えないでしょうね。ボストンやフィラデルフィア、マイアミなどあれば、良さそうですが、厳しいでしょうね。
そうした中で、新大陸を考えるとアフリカは考えられそうでもあります。そうなるとスターアライアンスではエチオピア航空が就航しているアディスアベバ(ADD)が候補になりそうです。カイロやヨハネスブルグもありそうですが、ネットワークを考えると遠すぎ、そう考えると日本と同じ人口の1.2億人のあるエチオピアの首都であるボレ空港が要望とも言えます。まあ、エジプトは1.1億人、南アフリカは6千万人と結構、人が住んでいるところでありますが。
成田か羽田からアディスアベバまで直行便で飛んで、アフリカの各国に行き来する需要は人流を含めてありそうですが、今は北京がプライムなのかもしれないので、その先の需要かもしれません。エアラインは国策一体とも見えるところでもあります。
ANAチャンネルでCAさんの休日でアディスアベバと言ってもなかなかコンテンツにしずらそうであり、最も空港に近いホテルで寝てるだけとかも想定できそうです。
色々な意味でアフリカはロマンですが、まだまだ遠い大陸と言えます。
最後に
海外旅行の最初はハワイやアジア、アメリカ、オーストラリアでありますが、趣味として沼にはまってくると欧州や南米など、どんどん日本から遠い場所を切望します。そして、それに応えるかのように直行便も遠い地まで増えてきます。
そうした中で、ANA便の次なる就航地を期待したいところでありますが、しばらくはこのまま続きそうです。まあ、これは過去20年を振り返ると自明であるとも言えます。世の中、そんなにポンポンと進まないですね。