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台湾高鐵 ビジネスクラス乗車記 台中から台北

台湾の新幹線である台湾高鐵のビジネスクラスに台中から台北まで乗車してみましたので、お伝えします。

日本かと思う高鐵台中駅

大きな川を跨ぐために壮大なトラス橋の景色が見えると日本ではないようにも感じます。富士川の橋梁と富士山と新幹線は有名すぎますが、台湾のこの景色も壮観であります。しかし、バスが大量にいるのが驚きであります。日本ではドライバーがいなくて、バスが年々減っているのでありますが。

高鐵と台鉄をつなぐところには台湾鐡道故事館という鉄道ショップがありました。台湾の鉄道だけでなく、サンダーバードの模型も販売していました。

高鐵駅側に来るとモスバーガーすき家、大戸屋、セブンイレブン、ファミリーマートと日本でもこれだけまとまってテナントが入っているところはないくらいオールジャパンでした。

加えて、台中高鐵食堂まであります。そこまでして日本のチェーンストア食べたいかと感じてしまいます。

台湾の鉄道と言うと日本と並んで駅弁が有名でありますが、ご多分に漏れず弁当売り場がありました。今の東京駅のように全国各地の弁当が手に入るのとは違い、素朴な感じの売店でした。昔の日本のようでもあります。まあ、カードタッチ決済はできましたが。

北上と南下

台湾新幹線は台北から台南と南北方面に走っていることもあってか、上り東京方面、下り新大阪方面ではなく、台北方面は北上、台南・高雄方面は南下とわかりやすいところであります。このサインだけ見ると岩手県の北上と勘違いしそうではありますが。

今回は各駅停車の南港行きであります。台北市内の高鐵の終着駅であります。大阪南港をイメージしてしまいます。漢字はやはり情報量が多いですね。

台中駅は全列車が停車するのですが、通過線があります。しかも高い壁で遮られており、安全性は高そうであります。島式ホーム2面4線と豪華であります。日本が輸出できた時代は日本も勢いがあったことを感じさせます。

ビジネスクラス

そして、ビジネスクラスに乗車であります。シート配列は2-2配列であり、レールスターを想起させるクラシカルなシートであります。N700SやN700Aは700系から外観はあまり変わっていない感じでありますが、こうしてシートを見ると相当進化していることがわかります。

シートテーブルを見ると新幹線そのものであります。かがやきと同じ12両でありますが、JR東海な感じであります。古き良きグリーン車というかB744のスーパーシートさえ想起させます。

ただ、700系と大きく違うのは特徴的な空調の吹き出し口はなくなっています。

車内誌は日本と同じように薄いものがあります。この辺りは中国や香港とも違い、日本の近さを感じてしまいます。

グリーン車ではおしぼりぐらいしか提供しませんが、台湾高鐵のビジネスクラスでは飲み物とお菓子が提供されます。小麦が苦手ですが、米粉が主原料のようでした。

麺類やパンなどの小麦は苦手ですが、液体の麦は苦手でないようであります。セブンイレブンはキンキンに冷やしているので、列車内で飲むにはちょうど良い感じであります。

防音壁が少ない

台湾高鐵を乗っていて感じたのは防音壁があまりないというところであります。線路自体はかなり高架橋でありますが、防音壁があまりないので、景色がよく、速度感を感じます。日本では年々防音壁が高くなり、透明なところもありますが、トンネルと防音壁ばかりとなっています。

台中を出発してから台中にこんな摩天楼だこにあったのかと感じるくらいビル群であります。丸の内よりもビルは多いのではないかと感じます。

各駅停車ではありますが、後続に追いつかれないためなのか、MAXスピードで結構飛ばします。700系で300km/hと言うのは台湾でないと経験できないところでもあります。

不思議な形をした橋が見えます。自然豊かと言うよりは産業団地多めな車窓であります。

各駅停車

今回は各駅停車でありました。ただ、こだまのようにのぞみを2本通過待ちをしたりと言う事はなく、苗栗駅で速達タイプに追い越された後は台北まで追い越されることはありませんでした。

先述のとおり、通過線はホーム線路とは完全に仕切られており、通過する列車は見えませんでした。一方で台北が近づくと地下駅となっています。日本では今のところ上野駅のみが新幹線駅としては地下であり、珍しい景色でもあります。

また、埼京線の板橋とはかなり違う板橋であります。

台北駅到着前にはWatchにリマインドが届きます。台湾高鐵のアプリをインストールして通知オンにしていればでありますが、便利であります。

台北駅に到着

台北は最大都市だけあるのでかなりの乗客が降車します。ビジネスクラスでもこんな感じてほぼ満席であり、台北ではどっと降車していきます。松山空港には南港の方が近いかと思いましたが、あまり距離は変わらず台北駅で降りた方が便利そうであります。

ホームドアが設置されており、地下駅と言う事もあり、窮屈な感じがします。ただ、地上まで上がるのは上野とは違いそんなに深くないので意外と早く出られます。

台北駅自体は日本らしくないアジアの駅な感じであります。平成に入ってからできた京都駅や札幌駅、博多駅とも違いますが、壮観であります。

台北駅舎を出て、バス停が多い通りの向こうにはコメダ珈琲店がありました。台湾の人も新聞とかゆっくり読むのですかね。

最後に

今回は台湾の新幹線である台湾高鐵のビジネスクラスを利用してみました。グリーン車とほぼ変わりませんが、ところどころ新幹線とは違う感じがしました。

景色とか見ていると日本にいるような錯覚も感じますが、改札まで来ると日本と違う感じもあったりします、また、駅には日式の店舗が多く、不思議な感じであります。

沖縄とも違い、結構寒いことも多いので、そうした錯覚を感じることが多いのかもしれませんが。

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