
シンガポール航空の名古屋発はなぜ安いか考察してみました。
名古屋発マンチェスター行きプレミアムエコノミー片道

名古屋からチャンギ空港、フランクフルトを経由してイギリスのマンチェスターに行くルートとなります。
セントレアからシンガポールまではエコノミークラスとなり、チャンギ空港では一晩過ごしてフランクフルトに向かいます。宿代の高いシンガポールなので、観光に行った後にスーパー銭湯に行き、空港に行って、空港隣接のショッピングセンターで夜更かしするとかの対策は必要です。
フランクフルトまではA380であり、プレミアムエコノミーの席も多めであります。そして、フランクフルトからはルフトハンザエコノミーでマンチェスターに向かいます。
各区間のマイル数は以下のとおりです。
NGO-SIN 3,127マイル
SIN-FRA 6,391マイル
FRA-MAN 518マイル
予約クラスは以下のとおりです。
NGO-SIN Mクラス(70%)
SIN-FRA Lクラス(100%+400PP)
FRA-MAN Bクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント合計は以下のとおりです。
9,897プレミアムポイント
運賃は165,010円であり、プレミアムポイント単価は16.67円/PPとなります。欧州向けとしては、日本発ではなかなか安い単価であります。
名古屋発シドニー行きプレミアムエコノミー片道

続いては、シドニーとなります。こちらも名古屋からチャンギ空港まではエコノミーとなります。こちらは一晩過ごすことなく、深夜に出発するので、ちょっと観光とスーパー銭湯で汗を流して空港に戻ればプレミアムエコノミーで熟睡して、昼過ぎにはシドニーに到着します。
各区間のマイル数は以下のとおりです。
NGO-SIN 3,127マイル
SIN-SYD 3,907マイル
予約クラスは以下のとおりです。
NGO-SIN Mクラス(70%)
SIN-SYD Lクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント合計は以下のとおりです。
6,495プレミアムポイント
運賃は135,770円であり、プレミアムポイント単価は20.91円/PPとなります。20円なので良くありませんが、シドニーに行くまでプレミアムポイントが積算するとなると北京経由のプレミアムエコノミーよりは良いとも言えます。
なぜ名古屋発は安いのか

先述の欧州線では東京発と関西発はいずれも20万円を超えています。東京発はプレミアムエコノミーの機材もあるのですが、同じエコノミー機材で比較してもそうなっています。予約クラスは同じであります。
そして、シドニーについては関西は高いのですが、実は東京発の方が例外的に安くなっています。以下のとおりです。

運賃は126,750円であり、プレミアポイントは6,608プレミアムポイントであり、19.18円/PPとなり、20円切りとなっています。
これは例外として、なぜ、シンガポール航空の名古屋発が安いのか考えてみます。
基本情報としてはセントレアとチャンギを結ぶフライトダイヤは以下のとおりです。
SQ 671 NGO 10:20 SIN 16:15 B787-10
SQ 672 SIN 1:20 NGO 8:30 B787-10
毎日運航
セントレア発は早朝、シンガポール発は夜行便であります。セントレア発は早すぎてセントレアに行くために何時に家を出たらという感じであります。セントレア島内にあるホテルに滞在してもチェックアウトは8時前と結構早いところであります。
一方でシンガポール発は夜行便であり、機内で夜を過ごせるのでインバウンドの人にはよさそうですが、帰国する人には到着してから同日に仕事となるときついところであります。
まあ、このようなダイヤは世界各国どこにでもあるので、多少の影響はあるでしょうが、主因とは言い難いところです。
おそらく主因は、セントレアの立ち位置にありそうです。セントレアはインバウントとしては微妙なのではないかと思います。日本に来るとなるとやはり、東京か大阪と京都をダブルで楽しめる関西の方がどうしても魅力的に感じてしまうのかもしれません。
富士山も近いと言えば近いのですが、大月側から行く印象が海外にとっては大きく、京都も大阪から日帰りと言う観念があるのかもしれません。
実際の旅客の動向をセントレア全体でみると、日本人:外国人=1:2ぐらいと外国人が多い結果となっています。海外からは多いとは言え、相対的には弱いのかもしれません。
一方で、貨物などの需要はあり、旅客の動向に関わらず毎日運航したいと言う事情があるのかもしれません。貨物はセントレアでの積込と取卸では取卸(輸出)が若干多い結果となっています。
想定されるのが、貨物は行きも帰りも好調であるものの、旅客については外国人はの利用は多いものの、日本人の利用が少なく、外国人はセントレアから出国するケースばかりではないので、空いている座席を日本人に利用して貰いたいと言う意向が他の空港と異なっているのかもしれません。
最後に

シンガポール航空のセントレア発は安く、マイル積算率も高いとなれば、東京発、関空発と比較して値差が3万円あれば、ぷらっとこだまや近鉄を利用してもセントレアを利用したいところであります。
ただ、SQ便に限ればセントレア発は午前10時台であり、前泊が必要となります。セントレア島内のホテルはそこそこ高いですし、名鉄沿線のホテルに滞在も早起きは必須であります。まあ。そこは厳しいですが、余裕があれば活用したいところであります。