ANAプレミアムクラスで日本最長路線を制覇しましたので、お伝えします。
準備に時間がかかり、遅発
新千歳空港の1番ゲートと一番端っこであります。隣の1Bゲートには姉妹会社のピーチのこれまた日本最長路線のMM271便が搭乗を待っています。
グループ内で路線の整理をするとプレミアムクラスがなくなるか、MM便がなくなるかの一択ですが、プレミアムポイントだけは確保してほしいところであります。
こんな時期ですが、搭乗率は高そうであり、結構待っている人は多いです。
新千歳空港独特のPTBの丸窓を見ながら搭乗となります。機材はボーイング737-800型機(JA80AN)であり、7年目の機材となります。
ゲートはそれほど多くないものの、国内屈指の空港である新千歳を後にして離陸します。
離陸の模様を動画に納めてみました。
一旦、雲に入りますが、その後は比較的景色が良いフライトでもありました。
とりあえず機内食
出発が遅れたこともあるのか、ベルトサイン消灯後は比較的早く昼食の時間となりました。
これからのプレミアムクラスのお供はスパークリングワインとなりそうですが、いつの日かしれっとシャンパンに変えそうな気配も感じます。
日本最長フライトとなると酒をどんどん頼みたくなるものですが、そうでもないのが、このフライトとの醍醐味かもしれません。
日本の絶景を縦断
(ちょうど中間地点くらいです。)
エバー航空で台北からアメリカまで行くとなると日本縦断はするかもしれませんが、国際線の高度はちょっと高めであり、日本縦断と言う感覚が少ないかもしれません。
それと比較すると新千歳=那覇間は日本の絶景と地図的に実感できるフライトかもしれません。
北海道
離陸して間もなく、室蘭を右手に見ることが出来ます。同市内での絶景である地球岬(Cape Chikyu)が見えます。
そして、この後は滞在したホテルから拝むことが出来なかった羊蹄山が見えてきます。蝦夷富士は上空から見ると富士山に近いことが良くわかるかもしれません。
この後は函館が見えてきます。函館山からの景色もいいですが、飛行機からかなりはっきり見えたのは今回が初めてかもしれません。
東北・信越
函館が見えなくなると、雲の合間に竜飛岬が見えます。夏場は天気が良いと津軽海峡の潮の流れも確認することが出来ますが、春はそうとも行きません。
代わって、はっきり見えるのが世界自然遺産の白神山地であります。ツキノワグマやマタギ犬のイメージが強い同山地でありますが、日本海に接した山地でもあることが上空からは容易に理解でき、海と山のつながりを示すものでもあります。
この後、雲が再び厚くなり、男鹿半島、佐渡の上空を通過して、直江津あたりから再び本州上空に差し掛かります。
しばらくすると北アルプスが見えてきます。梓川なのか犀川なのか上空からわかりませんが、飛行機からでも日本の尾根と言うのがわかります。
日本地図的にはこっちの写真の方がわかりやすいかもしれません。
ヨーロッパに行くとよく見る、飛行機雲間近であります。ヨーロッパでは結構近くに他の飛んでいる飛行機が見えますが、日本ではそうでないのは色々とルールがあるかもしれません。
飛行機雲が間近に見えてしまうと結構レアに感じてしまいます。
中部・南の海
北アルプスを過ぎると岐阜上空を通過し、スギ薬局の西尾市辺りを通過します。そして、飛行機に搭乗しているとよく見る、セントレアが見えてきます。きちんとCHUBU CENTRAIRと言う文字が確認できます。
一般的な国内線フライトであれば、ここまで景勝地が見えるのもレアですが、大体これくらいで着陸となるところですが、さらにここから絶景が続くのが日本最長フライトたる所以かもしれません。
セントレア通過後は志摩半島のリアス式海岸が雲の合間から見えますが、その後は世界文化遺産の七里御浜が見えてきます。
北アルプスと言い、セントレアと言い、七里御浜と言い、直近で滞在し、走った場所を空から眺められると言うのはなかなかであります。
新宮あたりからは同フライトではもっとも洋上を飛ぶフライトとなります。フィリピン海を一直線に進むと奄美上空に来ます。
折角なので、このあたりで、鹿児島産のSEKIで一服します。
富士山以外では珍しく「奄美上空です」というアナウンスがあり、眼下にはASJが見えます。世界自然遺産登録となると同一フライトで世界遺産を3つもはっきりと見ることが出来るフライトとなり、なかなかであります。
まもなく、沖縄本島に来ると海岸の色と畑の色で沖縄だと言う感じになります。
着陸
ボーイング737-800のプレミアムクラスは8席であり、当然ながら同フライトでは満席でありました。フライト時間が長いためか、食後はグッスリしている人が多いのも特徴的であります。
過去にウィーンからカイロまでOSのナローボティー機のビジネスクラスに搭乗した記憶が呼び起こされます。
そして、飛行機は那覇空港に着陸となります。滑走路は最近できた方に着陸となります。動画に納めてみました。
新しい管制塔と奥に瀬長島が見える景色は新鮮であります。一方で、着陸後降機するまでの時間が長いのはイササカと言ったところです。
隣には那覇空港らしく、ワイドボディのB8が割拠しています。以前は744が割拠していたことを思うとダウンサイズしたものであります。
飄々と日本最長フライトをこなしたB737-800ともお別れです。
最後に
これでANA国際線の最長(成田=メキシコシティ,7003マイル)とANA国内線の最長路線をアッパークラスで(1,397マイル)制覇したことになります。JFK(6,723マイル)もIAD(6,762マイル)も搭乗しており、次はヒューストン(6,658マイル)かなと言う感じです。
それが終わると世界最長路線のA350-900ULRのシンガポール=ニューアークが目標となりそうですが、カンタスが太平洋を思いっきり飛びまくる路線が出てきそうであり、ワクワクしてしまいます。
国際線とは違い、日本地図を眺めるかのように地形を確かめながら、3時間を楽しめる同路線は最高かもしれません。