ANAが欧州3路線を開設することを発表しましたので、想定されるフライトルートや新規就航地での乗り継ぎについて考えてみましたので、お伝えします。
ミラノとストックホルムとイスタンブールに新規就航
ANAは2024年ウインターダイヤより欧州3地点への就航を開始すると7月19日に発表しました。これにより、ANA の欧州就航国数は8ヵ国、就航地点数は9地点となります。
そして、3空港とも羽田発着となります。
直行便のチケットの販売は7月22日から開始されます。
羽田=ミラノ、ストックホルム、イスタンブール線の運航開始日とダイヤが決定|プレスリリース|ANAグループ企業情報
新規路線概要
新規路線のダイヤや機材などの概要は以下のとおりです。
ミラノ線 12/3~
東京(羽田) - ミラノ ・マルペンサ NH207 火・木・日 1:05 8:30
ミラノ・マルペンサ - 東京(羽田) NH208 火・木・日 10:30 7:30+1
機材 ボーイング787-9
区間マイル 6,077マイル
ストックホルム線 1/31~
東京(羽田) - ストックホルム(ARN) NH221 火・金・日 0:30 6:20
ストックホルム(ARN) - 東京(羽田) NH222 火・金・日 9:35 7:20+1
機材 ボーイング787-8
区間マイル 5,439マイル
イスタンブール線 2/12~
東京(羽田) - イスタンブール NH219 月・水・土 8:15 15:55
イスタンブール - 東京(羽田) NH220 月・水・土 18:10 11:20+1
機材 ボーイング787-8
区間マイル 5,748マイル
飛行ルートや機材や乗り換えなど
機材についてはボーイング787-8型機がストックホルムとイスタンブールに設定され、ミラノはボーイング787-9型機となっています。おそらく、787-9型機にしたいのでしょうが、もう機材がないと言う事で、B787-8型機が投入されているかと思われます。
運賃にプレミアムエコノミーもあるようなので、まさか、この距離でビジネスクレードルはないと思いますが、当たったらちょっと大変です。7月22日に予約画面で確認したいところです。この余波でアジア線がB767-300ERのところも出てきそうです。
飛行ルートについてはミラノとストックホルムは羽田発が北極圏を通過し、現地発は中央アジア、中国を通過するルートが想定されます。
イスタンブールについては往復ともに中国、中央アジアを通過するルートが想定されます。
乗り換えについては、ミラノ・マルペンサ空港ではイタリア国内とヨーロッパ内と北アフリカへの乗り継ぎが想定されますが、旧アリタリアのITAエアウェイズとなるでしょう。ミラノに就航する頃にスターアライアンスに加盟していれば、プレミアムポイントも貯められて完璧です。
また、パリ・シャルル・ドゴール空港のようにTGVは直接乗り入れていませんが、ミラノ中央駅まで行けばフィレンツェやローマ方面にはフレッチャ・ロッサやイタロで高速で移動でき、TGVでトリノやリヨン方面にも高速で行けるので、かなり便利となりそうです。
一方で、マイナス要素が多いのはストックホルムと言えます。ストックホルム・アーランダ空港はスカンジナビア航空のハブであり、ANA就航時点ではスカイチームとなっており、マイル加算やプレミアムポイント加算がないのは残念と言えます。スカンジナビア航空自体とは提携するみたいなので、北欧各都市やバルト3国への乗継は良いのですが、アーランダ空港ではプライオリティパスがないとスターアライアンスゴールド会員であってもラウンジが利用できなくなります。また、北欧各都市の空港でもプライオリティパスのラウンジがなかったりするとちょっと厳しくなります。運航本数が少ないですが、ルフトハンザやオーストリアの利用が継続されそうです。
そして、イスタンブール空港はターキッシュエアラインズのハブ空港であり、同社は世界トップクラスの就航地があるので、中央アジア、中東、アフリカへの乗り継ぎが劇的に良くなりそうです。また、トルコリラは唯一と言ってもいいほど円高であるので、トルコ国内の旅行も豪華にできそうです。
今回のスケジュールでは早朝便でイスタンブールに到着は夕方なので、乗り継ぎが結構できそうであります。新イスタンブール空港はプライオリティパスで利用できるラウンジが複数あり、ターキッシュエアラインズのラウンジも広いので快適に乗り継ぎ時間を過ごせそうです。
最後に
遂にイタリアとスウェーデンとトルコに直行便で行けるスケジュールが発表となりました。今回は速報的にダイヤや乗り継ぎについて考察してみました。7月22日以降、運賃や特典航空券が検索できるようになりましたら、シドニー発券やソウル発券などで今回新規就航となった都市がどれくらいになるのかまとめてみたいと思います。
しかし、モスクワとウラジオストクは情勢上、仕方ないのですが、デュッセルドルフはどうなってしまったのでしょうか。フランクフルトからICEで行った方が早いと言えば早いかもしれませんが。