ヨーロッパ主要都市からの極東アジアとの往復のプレミアムエコノミー運賃を比較してみました。
各都市の一覧
各都市の一覧をグーグルフライトをスクショしてみました。まあ、グーグルフライトは検索結果後にクリックすると平気でうそをつくかのように高い運賃を出したり、なかったことにしたり、アジアではあまりありませんがが、南米ではアビアンカが絡むとほとんどエコノミー区間なのに、1区間でもビジネスがあるとビジネスと結果を出すしてくるので信用なりませんが、キリがありませんので、欧州発往復をまとめてみました。
ロンドン
上海が最安であり、東京はハルピンにさえ負けています。東京の需要とは言え、なんか釈然としません。
パリ
北京が最安であり、ついで上海となっています。そして、ハルピンが安くなっていまするハルピンはそんなにフライトが多いのでしょうか。
フランクフルト
ここでも北京と上海と成都が安くなっています。やっぱり、東京は高くなっています。
ローマ
中国・ソウル全般に安いですが、東京は20万円越えとなっています。
マドリード
北京は12万円台とかなり安くなっています。
特徴的なのは各都市出発でも東京とソウルと中国各都市ではいずれも4万円ぐらいの格差があります。
こうしたキャリアはスターアライアンスやワンワールドの日系ではなくスカイチームの欧州系やワンワールドの島国系や中国系となっています。
単純に日本はヨーロッパは東回りで遠いと言えますが、何か解せないところもあります。
平均年収で言うと韓国の方が既にはるかに高く、1人当たりのGDPの中央値以上の人口を抱える中国を考えるとそうした国々を目的地についてはもっと高額にしても良いと言えますが、そうはなっていません。
最安のエコノミーではなく、プレミアムエコノミーです。
すべて円安のせいか
円高と円安については小学生ぐらいに習った記憶がありましたが、輸出には有利で、輸入には不利と言えます。
カローラが日本円で200万円の場合、1ドル100円の時は2万ドルで輸出できます。しかし、1ドル150円の時は1.33万ドルで輸出でき、買う立場のアメリカの人にとっては同じ性能のものなのにと0.66万ドルも安く買えます。スーパーの夕方の総菜であります。
そう考えると台数は売れるので総額としては日本から輸出したほうが儲かると言う事になります。もらえる金額が大きくなるので、徹底的なコストダウンを図れば、会社が儲かり、それが従業員にリアルタイムに反映されると給料が増えて良いこととなります。
これは海外発券の航空券では基本的に外貨建てまたは、航空会社のレートにより円転されたレートであっても、逆反応となります。円高で優位だった航空券運賃が逆に高くなります。当然と言えば、当然でありますが、ちょっと不思議であります。
需給バランス
日本発着がアジア近隣と比較して、運賃が割高なのは相対的に近隣国の需要と言うのもあるかもしれません。中国の場合、大手キャリアが日本の倍ぐらいあり、大型機材もあります。以前は北米にたくさん飛んでいたのですが、それが現状は厳しくなっており、その余波で需給バランスが崩れ、結果的に供給が多い、欧州路線が多くなっているとも言えます。ビザの関係もあり、中国発券は厳しいですが、今は中国キャリアを利用するチャンスにも見えてきます。
ソウルについては、仁川をアジアのハブ・キングにするために特にスカイチームの就航が多い割にはスカイチーム利用者が少ないのかスカイチームの運賃が全クラス的に安くなっていたりします。日本のマイラーだとスカイチームのマイル修業がなかなか理解できずに敬遠される他、やはり、ワンワールドとスターアライアンスの方が自国キャリアもあり、どうしても利用が多いのかもしれません。
スカイチームについては日本行きの運賃とその裏返しの日本発の運賃をそもそも見直さないとますます日本離れが進むとも言えます。まあ、1億人高々の国なので軽視しても良いのかもしれませんが。
最後に
このままでいくといくら円安でも航空券が高いと日本に来る人が少なくなり、先細りとなるかもしれません。まあ、日本人にとっては輸出で儲かり、国内旅行は静かになり良いともいえますが。
半世紀ぐらい生きてきて、日本の地位がどんどん地番沈下しているのはヒシヒシと感じます。自分の実力が不甲斐ないことの証明にも感じてしまいます。マイル修業は国力を反映すると言う事も忘れてはいけないと言う事でもあるでしょう。ある意味、G7に残っている国だからこそ、何とか味わえている趣味かもしれません。寂しですね。