デルタ・スカイマイルのステータスマッチチャレンジに成功して、そのチャレンジを受けて約1か月で何とか、2020年の1年間、プラチナステータスを延長することができたので、記事にしてみました。
- デルタ・スカイマイル ステータスマッチチャレンジとは
- ステータスマッチチャレンジのメリットは
- こうしてステータスマッチチャレンジを維持した
- 過達のステータスポイントの去就は
- 2021年のスタータス維持に向けた修行は厳しいか
- スカイチーム・エリートプラスの使い心地は?
- 2020年マイル修行はどうするか
- 最後に
デルタ・スカイマイル ステータスマッチチャレンジとは
その名前のとおり、ステータスマッチであり、他社の上級会員をスイッチする施策であります。多頻度顧客を獲得することで中長期的に収益を確保しようとするのが目的であり、スイッチにあたり、甘い餌を巻いて、最初から優遇するものであります。
一時期の携帯電話のMNPキャッシュバックに近く、2年ごとに電話会社を変える方が儲かると言う仕組みに似ています。そこまで、露骨ではありませんが、仕組みは下記のとおりです。
ANAやJALのブロンズ会員以上、ただし、フライト実績がなくてもスターアライアンスゴールドやワンワールドサファイア会員が維持されるスーパーフライヤーズ会員やJALグローバルクラブの会員は対象外です。
航空会社上級会員でその醍醐味があるとされるサービスである航空会社ラウンジが利用できるステータスはスカイチームではスカイチーム・エリートプラスとなり、その資格にステータスマッチできるのはJAL、ANAともにプラチナ会員以上(前年に5万PPまたはFOPを飛んだ人)が対象となります。
ステータスマッチチャレンジのメリットは
ステータスマッチチャレンジのメリットは申請で適用されれば、特に有償フライトもせずに3か月間、デルタ・スカイマイルの上級会員の資格兼、スカイチームエリートまたはスカイチーム・エリートプラスの資格が付与されます。
キャッシュアウトを絶対しないと言うことであれば、スカイマイルで貯めた特典エコノミーでラウンジ利用や優先搭乗ができると言うメリットがあります。
しかし、それでは物足りず、スカイチームの上級会員の世界にさらに浸りたい場合は、3か月以内にステータスマッチしたステータスを維持することが可能です。
スカイマイルのステータスポイント(MQM)を獲得(すなわちスカイチーム便でフライトする)すると、時期(ステータスマッチを適用された時期が7月1日で約今年いっぱいか、約来年いっぱいが分岐されます)によりますが、最長1年半近く、上級会員ステータスが維持されます。
各会員ステータスに必要なMQMは下記のとおりです。
シルバー6,250MQM
ゴールド12,500MQM
プラチナ18,750MQM
ANAやJALのマイル修行をした方であれば、このステータスポイントを獲得するのは比較的容易と言えます。
アジアのスカイチーム加盟航空会社において、アッパークラスでは割安なビジネスクラスルートが沢山あります。
そうした航空会社のハブ空港を経由して、アジア域内を修行するとなるとソウルや上海や台北、ハノイ、ホーチミンを経由することが多く、日本からの直行便よりフライトマイル数は長くなり、結果的にステータスポイントも多く獲得できます。
また、スカイチームで中核的なアジアの航空会社(中国東方航空や大韓航空)ではビジネスクラスの積算率はエコノミーと比較すると1.5倍となり、格安ビジネスでありながらステータスポイントが多く積算されるため、マイル修行としては快適で選択肢が多く、達成感がある修行であります。
こうしてステータスマッチチャレンジを維持した
個人的には2021年1月までデルタ・プラチナメダリオンを維持することとなりましたが、そのステータス確保のための履歴は下記のとおりです。
8月 ICN-FCO KE Jクラス
9月 FRA-ICN MU I+Jクラス(PVG経由)
とわずか3レグであります。
3レグで20,207MQMを獲得したことにより、あと1年ちょっとプラチナメダリオン維持となりました。
かかった運賃は18万円であり、MQM単価にすると8円台となります。8月のフライトは本来、上海経由のMU便でしたが、遅延により、フライトが他社に割り振られて大韓航空を利用することとなりました。
そのフライトの搭乗記はこちらです。
これにより、なんと長距離区間が200%積算となり、想定外にMQMが積算され、一撃で2万超MQMとなりました。
一気に弾丸旅程でも良かったのですが、欧州発のANA特典を活用して、欧州旅行を2回ににしています。
過達のステータスポイントの去就は
プラチナメダリオンを維持するためのMQMは18,750MQMであります。今回のレグでのMQMは20,207MQMとなり、1,457MQM超過しています。
目標に対して過達であり、未達よりはいいものの、資本コストを考えると無駄とも言えます。
しかし、スカイマイルではステータスポイントの繰り越し制度があります。次の達成ステータスポイントまでポイントを獲得できなかった場合は、達成したステータスポイントと余分となったステータスポイントの差分は翌年にキャリーオーバーされるます。
来年以降、ステータスポイント修行をする場合にはポイントの先貯めができます。
今年のうちに来年のポイントを獲得できるのは日系キャリアではなく、年の前半にANA・JAL修行、後半にスカイマイル修行で翌年への繰り越しを活用すると言った手段もできそうです。
2021年のスタータス維持に向けた修行は厳しいか
2021年1月末までプラチナメダリオンの資格を得ていますが、それ以降はステータスマッチプログラムの補助輪はなくなります。プラチナメダリオンを2022年末まで維持するには75,000MQM獲得の必要があります。
前述のようにスカイチーム加盟の航空会社ではアッパークラスの積算率が高いのに加え、エコノミークラスでの積算率も高くマイル修行にはメリット大ですが、75,000MQMはかなり大変な作業であります。
さらに、ANAやJALの修行と掛け持つと結構厳しさを感じますが、繰越制度を利用すると負担が分散されます。
負担と記載しましたが、行ってみたい場所を厳選して発券すると楽しさがあり、刺激と言え、旅人としての刺激が促され、良い効果があると思います。
スカイチーム・エリートプラスの使い心地は?
デルタ・プラチナメダリオン会員はまだ、正真正銘のプラチナ会員ではありませんが、スタータスマッチプログラム後にこの記事を書くまで6フライト利用していますが、チェックイン、プライオリティレーン、ラウンジ、電話での問い合わせ、事後加算申請などしてみましたが、上級会員らしい対応であります。
ANAのダイヤモンド会員の方が、エクセレントではありますが、スカイチーム・エリートプラスでも必要な要件は満たしております。
2020年マイル修行はどうするか
新たな体験したデルタ・プラチナメダリオン、欧州では意外とネットワークがあり、スターアライアンスゴールドよりも価値があるようにも見えます。
また、日本人にはあまり関係ない南米ネットワークですが、蠕動運動のように何年かに一回大きなうねりがあり、今回はスカイチームが良いくじを引きそうであります。
くじは水物のため。歴史のように数年後には流転する可能性もありますが、日本人としてはデルタの羽田最多発着など、トピックはあり、2020年は結構チャンス年かもしれません。
最後に
JALとANAだけ利用していると海外の動向が見えなくなることもあります。日本往復のルートをトレースしていれば別に問題ありません。
しかし、デルタ・スカイマイルと言う少し違ったプログラムを利用すると意外と知らなかったことを体験できることもあり、新鮮であります。
2020年については、スターアライアンスとスカイチームのの違いをもっと深く体験してみたいと感じています。