飛行機の大幅遅延により、海外発券での乗り継ぎができなくなった件をまとめてみました。
海外発券でチケットを予約
当ブログでも記事にしたルートを実際に発券してみました。そのルートは下記の記事のとおりです。
往路は記事通りのルートですが、復路はソウル乗り継ぎの時間を考慮して、ローマではなく別の都市としました。
このルートの醍醐味はデルタ・スカイマイルのステータスマッチチャレンジ修行のためのMQM単価が安い点であります。
もう一つは上海からローマまでのフライトが中国東方航空(MU)の最新鋭機材A350-900であり、ビジネスクラスではドア付き個室タイプがどのようなものか味わえる点であります。
旅程としては下記のとおりです。
MU5052 ICN 8:55→PVG 9:45 A330(33L)
MU 787 PVG12:25→FCO 19:10 A359
上海浦東での乗り継ぎは2時間40分と普通に考えると良い乗り継ぎであり、上海浦東空港の中国東方航空のラウンジも利用できる旅程でした。
ちなみにソウルから上海までのMU5052のA330(33L)はモスクワ線に運用されている最新機材であり、シートは1-2-1配列であり、エバー航空のボーイング787のビジネスクラスシートのような構成であります。
直販サイトではうまく最安運賃が出てこなかったため、エクスペディアで発券。
ネットではパスポート情報や座席指定がうまく登録できないため、予約の後にエクスペディアに電話で連絡をして、パスポート情報と座席指定をしました。座席はもちろんすべて窓側です。
関連する予約も実施
ソウルまでのアクセスのチケットとしてはMQM修行を考えれば大韓航空ですが、運賃が高い点とMUのターミナルは1であり、ターミナル1から2への乗り継ぎは面倒であります。
また、ソウルに早朝に乗り継ぐ前日は夜まで予定が入っていたため、深夜便の選択しかなく、結局LCCのピーチ便となりました。
ピーチ便はフレックスの運賃でもポイントでのリファンドなど面倒なため、安い運賃で予約・購入しました。
また、ローマ到着後のホテル(航空券と同じくエクスペディアのアドオン)とその後の乗り継ぎの足は直前まで待ち、結局安さを優先し、返金不可のものを購入となりました。
ピーチとMUとの乗り継ぎ時間は4時間30分とピーチが遅延しても対応可能であり、万が一、ピーチが欠航となってもほぼ同時刻に飛ぶHND-ICNのKE便は空席があり、即購入でも対応可能であると目論んでいました。
実際、ピーチは予定通りのフライトとなりました。搭乗記はこちらです。
中国東方航空からまさかのメール
ピーチが出発する6時間前にメールを受信。内容としては、MU5052便は上海浦東空港のトラフィックコントロールの影響により、ソウル出発が12時20分となると言うものでした。
しばらく内容が理解できませんでしたが、上海からローマへのフライトが乗り継げないと言うものであります。
上海からローマへのフライトも遅れるだろうと思い、所用もあり、何もできずいました。最悪、上海で一泊して、返金不可の予約は全損の覚悟していました。
中国東方航空から着信
夜9時過ぎ、自宅に戻り、身支度をしていると国番号82からの着信があり、MU5052便の遅延の件で、フライトを案内したいのですが、と言うものでした。
最初は後発のMU便で上海宿泊のホテル案内かと思っていましたが、「アシアナ便」ということでした。
PVGまでアシアナ航空への振替かと思うと出発時間がOZ561便であり、ソウルからローマまでノンストップへの代替提案でした。
アシアナ航空はビジネスの評価は高く、ローマまでの運賃と到着時間を考えるとベストとも言える提案ですが、今年のプレミアムポイント修行は上りであり、ライフタイムマイル(ANA便のみ)にも資するわけでもありません。
本来の目的である「スカイチームステータスポイントを貯めているので、スカイチーム便にして欲しい」と伝えると理解したようで、電話が保留となります。
スカイチームフライト
その時点での同日にローマにたどり着けるスカイチームフライトは
直行便のKE931便 ソウル14:15発 ローマ19:30着 B747-8i
経由便のAF267/1604便 ソウル9:05発 ローマ17:30着 B77W,A320
であり、MU側の提案は直行便でありました。
欲張って、AF便も考えましたが、あまり欲張るのもどうかと言う点とボーイング747-8ICに搭乗してみたかった点があり、OKを出して、メールに旅程表を送っていただくよう依頼し、30分後に到着。
ということで、本来の目的のステータスマッチ修行は維持されることとなり、返金不可のホテルや交通機関の予約を無駄にすることを回避できました。
肝心のマイル修行のステータスポイントは
このようにフライト遅延の場合、当初目論んでいたステータスポイントが思うように積算しない場合もあれば、怪我の功名で予想以上に積算されることもあります。
今回の事案を振り返ってみます。
もともとのステータスポイント
元々のステータスポイント(MQM)は下記のとおりです。
MU5052 Jクラス 200%加算 1,022MQM
MU 787 Iクラス 150%加算 8,564MQM
トータル 9,586MQM
MQM単価としては最高と言えるものであります。
実際のステータスポイント
KE931 ICN-FCO Jクラス 200%加算 11,168MQM
トータルフライトの距離としては短くなったものの、200%のJクラス区間でソウルからローマまで積算されたことにより、MQMは当初より+1,582MQMとなりました。
また、大韓航空ビジネスクラスJクラスは他の予約クラスよりもワンランク上のクラスであるためか、デルタ・プラチナメダリオンのためか、それとも両方の複合技のためか不明ですが、「Miler Club Lounge」の利用となりました。
ソウル発券の大韓航空のローマ行きはあまり安くなく、貴重な経験ができたと言えます。エールフランス便はさらにMQMを積算できますが、欧州の特定地域発券では安く、今後お世話になる可能性もあり、楽しみを来年以降に取っておきました。
そして、ボーイング747-8のフライト搭乗記は以下のとおりです。
最後に
今回はネットにあまり情報のない中国東方航空のA350個室ビジネスクラスを体感しようと思っていたのですが、それがかなわず残念であります。しかし、そもそもの目的のMQM獲得は想定以上となりました。
航空会社側の理由による欠航や遅延による乗り継ぎ不可の場合で、特にビジネスクラスの場合はリクエストしてみると、遅延と言う怪我をマイル積算や思ってもいなかった航空会社のフライトに遭遇することもあり、怪我の功名もあります。
電話で能動的に連絡してくれたお陰でどこかの空港で長蛇の列に並ぶことも回避でき、ほぼ予定通り、計画を進めることができました。
こうして、次の目的地に無事に行くことができました。