中国国際航空のフライトの乗り継ぎの際に、北京首都国際空港のターミナル3にある中国国際航空のファーストクラスラウンジを利用しましたので、お伝えします。
基本情報
オープン時間
出発時間の1時間前(午前3:30)から最終便出発(午前2:30)分までとほぼ24時間オープンしています。ただし、夜22時を過ぎると食事のラインナップが少なくなります。ドリンクはセルフで冷蔵庫やカウンターで提供されているものが利用できます。
サービス内容
食事、ドリンクのほか、仮眠室やパソコン(プリンターはないようです)、トイレ・シャワー、中国式喫茶ルーム、シアタールーム(テレビの放映が多いようですが)、新聞雑誌、ロッカーなどかなり広範なサービスが提供されています。
ラウンジアクセス基準
ファーストクラスラウンジではありますが、中国国際航空のビジネスクラス搭乗でも利用できます。筆者が初めて利用したのは2008年にスカンジナビア航空でストックホルムまで行く際に、インボラでアップグレードされたビジネスクラス搭乗時が初めてであり、その時もファーストクラスラウンジは利用できました。スターアライアンスゴールドでの利用のほか、ワンワールド系のビジネスクラス以上の利用や航空会社連合に加盟していない上級クラスで利用できるほか、「プライオリティパス」保有者も利用できるようです。ターミナル3には、同社のビジネスクラスラウンジがありますが、ファーストクラスラウンジとあまり差異がないようです。なお、シンガポール航空は別のラウンジが指定されています。
場所
中国国際航空ホームページより
世界最大級の北京首都空港のターミナル3の中心部にあり、乗り継ぎの場合は、乗り継ぎの手続き後に、割と簡単にアクセスできます。Mezzanine(中二階)フロアにあり、専用のエスカレーターとエレベーターがあります。
ラウンジレポート
ラウンジ入口
専用のエスカレーターを昇ると「First」と明記されたラウンジの入口があります。正月ですが、クリスマスのデコレーションがされています。
ラウンジレイアウト
広大な北京首都空港の中で、ラウンジもかなりの広さです。写真のように様々な設備があり、着席できるソファや椅子もたくさんあります。先述のようにスターアライアンス以外の搭乗客を受け入れても、比較的空いており、座ることに困ることはないようです。
デザイン
ターミナル3の中心部の中二階にあり、吹き抜けの空間です。ラウンジからターミナル3を俯瞰で眺めたり、飛行機を眺めたりできます。
吹き抜け空間のため、密閉された空間と比較するとノイズは色々ありますが、ラウンジがゆったりしているため、逆にオープンであり、心地よいです。
設備
新聞雑誌
中国語・英語を中心に雑誌や新聞が豊富にあります。雑誌は写真が多い雑誌が多いため、見ていても何となく理解できます。
ロッカー
受付カウンターの近くにあり、受付カウンターの監視のもとに預けることができます。あまり利用している人はいないようですが、超貴重品を持参している人は利用してもいいと思います。
Wi-Fi
インターネット環境については、受付の前にあるWi-FiのID発券機を利用して、アクセスコードを取得します。搭乗券のバーコード部分をかざすと、アクセスするためのパスワードが発券されます。インターネットについては、米系のSNS系のサイトのアクセスはできませんが、日本の検索サイト(Yahoo! JAPAN)のほか、はてなブログのアクセスも可能です。今回、乗り継ぎ時間がかなりあったため、当ラウンジで記事を作成することができました。接続速度は速くなく、はてなブログの閲覧では、☆の表示までに時間がかかります。
電源
かなりの座席にユニバーサルタイプのコンセントとUSBポートが設置されており、アダプタ不要で充電できます。
トイレ・シャワールーム
ラウンジ内にはトイレがあり、トイレは常にトイレを掃除するスタッフがいて、まめに清掃をされています。スタップが常にいるため、トイレや洗面ブースの使い方も丁寧に使わねばという気持ちになってしまいます。今回利用しませんでしたが、シャワールームもあります。清潔度はかなり高いです。
シアタールーム
仮眠ルームを利用できなかった人が利用しているのかもしれませんが、大画面のスクリーンの前にシートが180度近くまで倒れるリクラニングシートがあり、リクライニング全倒しで眠っている人もいました。
プラチナ会員向け個室
エアチャイナのプラチナ会員向けの個室もあります。窓のない個室であり、誰も利用していませんでした。
その他
靴磨き
革靴の靴磨きが設置されています。香港の別の航空会社のラウンジでも靴磨きは設置されており、中華圏では結構重要なものなのかもしれません。
仕切り
かなりデザインのよい、仕切りの後ろには利用者が利用した食器が格納されており、スタッフの方がまめに片づけているのが感じられます。屏風のデザインがとても良いので、飾りかと思いましたが、汚い食器の目隠しとして利用されているのはなかなかです。
PCブース
PCブースには地元LenovoのデスクトップPCがたくさん設置されていますが、場所が端っこで分かりにくいため、利用する人が少なく、静かに仕事をしたい人などは穴場かもしれません。
仮眠室
PCブースの横にあり、内部はシングルベッドが一台置いてあるのみです。でも横になれるのはいいですね。
食事
即席コーナー
即席コーナーでは、中国式の麺を選択することができます。味については、牛肉、トマト、北京風があります。基本的に麺をゆでて、具をのせて、スープを注いでくれる即席コーナーですが、温かい食べ物が食べられます。
茶房コーナー
中国式のお茶を飲めるブースがあり、高齢樹の年輪を利用したテーブルには中国式各種のお茶が用意されており、まさに喫茶することができます。
バーカウンター
バーカウンターは有人の場合、お願いすれば指定のドリンクを用意してくれますが、不在の場合はセルフで用意します。白ワインが格納されている冷蔵庫はカウンター側にあり、無人とはいえ、気にしながら冷蔵庫からワインを取り出して注ぎます。ラウンジでは赤白ともに中国のワインです。
食レポ
即席カウンターでお願いしたトマト味の即席麺を依頼してみました。トマト味と言うよりも酢豚に近い味であり、ビーフなど選択するよりも味わいがあり満足でした。
勝手に星評価
今回も勝手に星評価してみました。
世界屈指の人口大国の中国だけあり、ラウンジスペースは広く、様々な搭乗客のニーズにこたえることができます。10年近く前に訪問した際とレイアウトやデザインに変化はありませんが、コンセントや食事などはグレードアップしており、時間の変化を感じます。100点満点でいうと88点です。
最後に
中国国際航空はANAなどの日系の航空会社と比較しても、欧米の搭乗者とみられる人も多く、世界基準に近づいているのかしれません。当ラウンジは数回利用していますが、不便を感じることもなく、ラウンジとしてはなかなかであります。