エアチャイナ(中国国際航空)のシンガポール行きの夜行便であるCA975便に搭乗しましたので、お伝えします。
レッドアイフライト
レッドアイフライト(Red-eye flight)とは、日本語にすると目の隈便であり、深夜に出発し、早朝に到着するフライトのことを言い、文字通り、夜間移動し、睡眠不足もあるため、目が充血することからレッドアイとなっています。通常は、東に向かって飛行するフライトに多く、未明に出発し、2-3時間のフライトでも時差により、早朝(5-6時)に到着してしまうフライトであり、ゆっくりできないまま朝日を見てしまうようです。考え方によっては、時間の有効活用とも言えますが、体力がいるフライトです。今回のCA975便は北京とシンガポールには時差はないものの、未明に出発し、シンガポールには6時過ぎに到着し、フライト時間としては6時間あり、機内で眠れれば、体にとって有効なフライトと言えます。ちなみに、トマトジュースとビールのカクテルとは文字は一緒ですが、全く関係ありません。
搭乗
フライトインフォーメーションを見ると北京を深夜に出発するフライトは多く、世界各地に向けて飛び立っていきます。
今回搭乗する機材はエアバスA330-300とエアチャイナでも最も搭乗する機会が多い機材ですが、ビジネスクラスでは、シート配列は2-2-2で、フルフラットにリクライニングでき、眠るのには最適と言えます。エアチャイナでは、意外とビジネスクラス比率が少なく、30席しかありません。
スリッパを袋から取り出していただいた後に、ウェルカムドリンクです。夜ということもあり、シャンパンもあります。
機内誌もありますが、睡眠欲求が強く読む気にはなれず、撮影だけになりました。
その後、メニューが配布され、朝食のメニューをヒアリングされます。朝食は洋食か中華となります。どちらでも良かったのですが、洋食にしてみました。
深夜便用アメニティ
北京からシンガポールまでの距離は2,780マイルと東京からシンガポールよりも距離としては短いですが、長距離線で配布されるアメニティキットが配られていました。内容としては、ロクシタンのアメニティキットです。純粋なロクシタンの製品はリップバームとローションのみのようですが、オーラルキットや耳栓、アイマスク、ブラシ、ウエットティッシュと何も持参しなくても身だしなみができます。
また、トイレには香水やスキンミルクが設置されています。
ちなみに、アメニティキットの中身を撮影しているとCAさんが気を利かせて、写真映えするように食事の際に利用するテーブルクロスを用意してくれました。
離陸後
離陸後、ベルトサインが消えた後は、ラウンジでワインを2本近く飲んだこともあり、眠りたい欲求が強くなり、シートをフルフラットにして寝てしまいました。CA975便のフライト距離は長くありませんが、毛布ではなく、コンフォーターが用意されおり、頭までかぶってぐっすり眠ることができました。
持参したノイズキャンセルヘッドフォンとも相まって、寒いこともなく、静かに寝てしまい、4時間以上熟睡してしまいました。
朝食
熟睡できたものの、ラウンジで飲みすぎたため、食傷気味の中、朝食に。洋食をお願いしたものの、間違いなのか中華のお粥と饅頭が出てきました。そもそもどちらでも良く、食傷気味であったため、指摘するのも億劫だったため、そのまま食べました。瓜の漬物をお粥に入れながら食べるとなかなかの味であり、二日酔いにはちょうど良い食事でした。お粥と饅頭を食べ終えた頃、CAさんが来て、間違っていた旨を伝えて謝っていましたが、無問題と回答していましたが、その後、「洋食も調理しましたのでいかがですか」と言われ、断るのももったいないため、いただくこととしました。
オムレツとポテトとソーセージというオーソドックスなメニューであり、折角用意していただき、残すのは悪いと思い、完食してしまいました。結局この日は夜まで何も食べませんでした。
到着
ベトナムの上空は避けているのか、洋上を飛行し、シンガポールまであと少しになりました。ベルトサイン前にCAさんがノベルティグッズを配布しており、冷蔵庫等にレシピを貼り付けるために利用できるマグネットクリップでした。
隣席の欧米系の夫人はこんなものがもらえるのかと筆者に問いかけてきて驚いていました。最近はサービスに力を入れているようであり、過去の日本でもサービス精神旺盛だった時代を思い出してしまいます。
夜が明けないままほぼ、定刻通りにチャンギ空港に到着。到着ターミナルはT1であり、地下鉄で市内に向かうためにはT2に移動が必要です。
最後に
東京=シンガポール間よりも距離も短く、飛行時間も短いですが、アメニティキットが提供され、朝食もかなり良いものであり、日本からシンガポールに行くには、直行便よりも時間はかかりますが、サービスとしても非常に心地良いです。このあと、チャイナタウンに行きましたが、疲れ知らずでした。ビジネスクラスでシンガポールに行くのであれば、エアチャイナも良いかなと感じています。