ANAよりプレミアムポイントが貯まるのに、運賃は安いと言うプレミアムエコノミー運賃がありましたので、お伝えします。
シンガポール航空プレミアムエコノミー ニューヨーク=成田往復
今回は9月の旅程です。9月9日の22:30にニューヨークJFKを出発し、シンガポールには翌々日の11日の朝5:30に到着します。約4時間の乗り継ぎ待ちで朝の9:25に成田に向かいます。
復路は9月17日の19:00に成田を出発し、シンガポールには日付の変わった深夜1:15に到着します。そこから11時間近い乗り継ぎ待ちの後、ニューヨークJFKに向かいます。シンガポールに入国せずに制限区域内で過ごすのも良いのですが、座りっぱなしの旅が続くので、入国してベッドで横になった方が良いかもしれません。ベストは制限区域内のトランジットホテルですが、空いていないので、空港近くの安宿でも良いかもしれません。JFK空港には翌日18日の18:50に到着します。
機材については成田とシンガポール間はB777-300ER、シンガポールとニューヨークJFK間はA350-900ULRであります。A350-900ULRに乗れる貴重な機会でもあります。また、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーしか座席がないので、レアなプレミアムエコノミー一人席が空いていたら、即指定という感じであります。
ただ、往復ともに19時間のフライトはきついところでありますが。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 | 約317,531円 |
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予約クラス | L (100%+400PP) |
プレミアムポイント | 27,322PP |
成田=シンガポール間は3,324マイル、そして、シンガポール=ニューヨークJFK間の9,537マイルが効き、プレミアムポイントは一気に2.7万PPが積算されます。
PP単価は11.63PP/円とかなりの安さであります。
近年ではレアな国際線アッパークラス単価であります。
ANAの直行便の場合は
ニューヨークと東京と言えば直行便があり、ANAがニューヨークJFKと羽田間を1日2往復しています。同じ日程のプレミアムエコノミー往復運賃を見てみます。
フライト時間は直行便なので往復ともに14時間前後で済みます。
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 | 355,250円 |
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予約クラス | N (70%+400PP) |
プレミアムポイント | 9,434PP |
PP単価は37.66円/PPとなります。シンガポール航空の方が運賃は3.8万円ほど安く、プレミアムポイントは約2.9倍積算します。プレミアムポイント2倍キャンペーンが到来してもまだ1.4倍近い差がつくと言う結果であります。
プレミアムエコノミーのサービスの比較
シンガポール航空が安かろう悪かろうと言う事はありませんがシンガポール航空とANAのプレミアムエコノミーサービスを比較してみます。
シート
ANA シートピッチ38インチ シート幅 19インチ 座席数24 席
シンガポール シートピッチ38インチ シート幅 19.5インチ 座席数94席※
※A350-900URLの場合、B777-300ERは28席
シートについては一番気になるシートピッチは同一の38インチ、シート幅はシンガポール航空が0.5インチ広くなっています。1.3cmほどの差なので大したことはないですが、2列席では2.6cm程隣席との間が余計にあると言う事にもなります。
そして、SQの場合は超長距離区間はプレミアムエコノミーの座席が多く、隣席がいないと言う可能性もあります。先述のとおり、1人席もあるので、快適そうであります。
機内食
ANAの場合は基本的に食事はエコノミーと同じでありますが、ドリンクについてはビジネスクラスと同じワインや日本酒などがいただけるほか、プティフールやスープをいただくことが可能です。また、ホノルル路線だけはプレミアムエコノミー専用のメニューがあり、陶器の食器で提供されます。今回はJFK路線なのでエコノミーと食事は同一であります。
一方でシンガポール航空の場合は以下のとおりです。
メニューは、コンテンポラリーな磁器製のテーブルウェアに美しく盛り付けされ、幅広いセレクションの中からお楽しみいただけます。プレミアムエコノミークラスのお食事は、季節の前菜、メインコース、パン、デザート、そしてチーズとクラッカーをご用意しています。シャンパーニュ、ワイン、その他豊富な種類のお飲み物とともにお楽しみください。
シンガポール航空ホームページより
機内食やドリンクに関してはシンガポール航空の方が良さそうであります。写真では陶器には見えませんが、盛り付けはエコノミーとは明らかに違うのでやはり良さそうであります。
以上のように、プレミアムエコノミーのサービスを比較するとシンガポール航空の方が良さそうであり、安い、プレミアムポイントがより貯まる、機内サービスが良いとなれば選ばないわけはない感じでありますが、やはり赤道近くまで南下してから北上と言う圧倒的な時間がかかるのを考えるとすぐに飛びつくとは言い難いところでもあります。
最後に
ANAマイレージクラブにおいて、ANA運航便よりも安くて、プレミアムポイントが3倍近く積算し、サービスはANAより良いと言う何とも不思議なプレミアムエコノミーのルートであります。時間と体力があるならば、利用して、一刻も早くプラチナやダイヤモンドに到達する手段としては良いです。
個人的にもA350-900ULRに搭乗してみたいので、片道だけでも試してみたいところであります。