ロンドン・ヒースロー空港にあるルフトハンザドイツ航空のビジネスラウンジを中心に利用してみましたので、お伝えします。
場所
スターアライアンスは基本的にターミナル2であり、手荷物検査を通過した後にあります。イギリスはシェンゲン条約に加盟していないため、普通に考えると手荷物検査の後にパスポートコントロールがあり、不機嫌な査察官が出国スタンプを押して出国ですが、アメリカと同じで出国の際は国内線と変わらずにパスポートコントロールなしであります。
ターミナル2にはブリティッシュエアウェイズが就航していないため、国際線と国内線の差分をかじられませんが、変わらないでしょう。何とも不思議であります。
さて、場所は手荷物検査通過後のゲートエリアAのA1にあります。ユナイテッドのラウンジは地下道を潜りますが、ルフトハンザドイツ航空のラウンジは比較的早くアクセスできます。
ビジネスクラスラウンジ
受付は有人であり、バーコード・QRコードに搭乗券をかざしてアクセスできます。最初にアクセスできるラウンジはビジネスラウンジとなります。こちらはメインという感じで広いエリアであります。
仕事をするスペースも広いのですが、仕事を早く済ませるためか脚の長いカウンター席が多くなっています。仕事を早く終わらせようと意識的に結構カウンター席に座っている人が多いようでした。真ん中に少しだけ普通のデスクがありますが、アドレスフリーであります。
電話ブースはパソコンが置けるくらいのスペースであります。混雑していたら、ここに籠るのも良いのかもしれません。
窓からの景色はターミナルのデザインなのかルーバーが邪魔をしていますが、飛行機のタキシングビューであります。アメリカンがが見えるのはヒースロー空港らしいところであります。
有人カウンターでWi-Fiアクセスの情報(QRコード)が記載されたシートを渡されます。別になくてもドイツテレコムのWi-Fiにアクセスできたりします。NH*G会員専用の高速アクセスがあるのかもしれませんが、速度は気になりませんでした。
パソコンもあります。プリンターと言うか複合機もあるので、LCCで紙の搭乗券しか受け付けない旅程があった際に事前にここで、無料でプリントできるので意外と重宝するかもしれません。今の時代でも紙は重要であります。
作業エリアのカウンター席にはなんとイギリスのBFタイプとヨーロッパ大陸のBタイプ、そして、アメリカ・日本で使用されているAタイプがあるではないですか。
ヒースローからのルフトハンザ便は基本的にフランクフルトかミュンヘンなので、BFタイプとBタイプで良さそうですが、それら都市からアメリカや日本に乗り継ぐことを想定しているのかもしれません。
なお、ワークスペースのカウンター以外はBタイプとBFタイプのみかBFタイプのみでした。最近のPCやスマホはスタミナはかなりありますが、飛行機に乗ると電波を探して消費が早いので常に満タン病となってしまいます。
出発案内はルフトハンザ便だけでなく、スターアライアンス便も掲載されており、世界中の都市が見られるのはヒースロー空港らしい景色でもあります。
また、ゲートAとゲートBのアクセス時間の違いも記載されています。ルフトハンザ運航便は当然と言うかゲートAなので、5分以内に着きます。
タンザニアにおける教育のための寄付を募る案内がありました。手書きのようです。日本の会社でも空気に答えを出す会社がタンザニアに進出していたりします。ザンジバルには行ってみたいところであります。某ジオン公国の戦艦の印象は強いところでありますが。
ゲストブックがあったりします。ドイツと言うと理系の人が多くて、実利主義の人が多い感じがしますが、ブリティッシュエアウェイズやエールフランスのラウンジでは見たことがない、景色でもあります。日本の駅ではCampusノートで駅ノートがあったりするので共通している点が多いのかもしれません。ルフトハンザのラウンジではありますが、ここはロンドンであります。
食べ物・ドリンク
ルフトハンザのラウンジについては、以前は北米キャリアと並んで、ネットワーク一流、食事三流でありましたが、最近は随分改善しているようであります。ドリンクはドイツならではのビールやなど選択肢が多くなっています。
食事についても以前はサラダ類は少ないでしたが、随分増えていたりします。チーズやスイーツも増えています。この辺りの差分の問題は永遠に続くようであり、アジアのキャリアのラウンジの方が断然おいしいと言えばそれまでですが、改善はされているようです。
生ビールもあるのですが、瓶ビールもあります。ビアサーバーもあるのですが、こちらはお持ち帰り専用でしょうか。ワインも結構詰められているようであります。このスペースがガラガラでは貧乏くさいと思われるのは日本の価値観と共通しているのかもしれません。
ワインは赤は3種類、ドイツ、フランス、イタリア、白はドイツ、フランス、泡はプロセッコ(イタリア)でした。ロジスティック的には隣接する国から地上移動で調達するのがベストと言う事かもしれません。白ワインはドイツらしく、辛口のリースリングでした。お手頃と言う事かもしれませんが。
キュウリとトマトとアーリーレッドと黒オリーブとパセリとカッテージチーズでした。島根のドレッシング(肉のハナマサで売っていて試したら、驚きでした)があったら、良いと思いましたが、旅の途中では貴重な野菜であります。キムチのもとも合いそうかもしれません。
ブッダボウルの即席カウンターがありました。名前のとおり、精進料理とも感じられ、肉や魚を載せない野菜丼であります。アメリカ西海岸が発祥のようであり、ビーガンの代表的なものでもあります。炭水化物は不要で不通にサラダも良さそうではありますが。ここに高野豆腐とかあると精進料理を極めていると思いましたが、さすがにそこまでではありませんでした。容器は紙どんぶりであり、そこもエコのようでした。
セナターラウンジ
ビジネスクラスラウンジの奥にはセナターラウンジの入り口がありました。スーツにネクタイを締めた、いかにも経営者みたいな人が入り口にあるスキャナーにかざしていましたが、普通に自動ドアは搭乗券をかざさなくても、開いてしまいました。
扉は開いた世界は大混雑の世界であり、ビジネスクラスラウンジと同じでした。あまりの混雑に辟易してしまい、扉を開けて、そのまま退散してしまいました。
ルフトハンザラウンジのビジネスとセナターの違いは本当に何なのでしょうかとNH*Gになってからの課題であります。シンガポール航空であれば、シルバークリスとクリスフライヤー・ゴールドラウンジと明確な差はありますが、謎であります。
ANAもSFCとアニュアル限定なプラチナ以上(スイートは別として)を分けてほしいところでもあります。そうするとSNSではSFCラウンジとプラチナラウンジ以上の世界が明確になるかもしれません。
最後に
ヒースロー空港のルフトハンザのラウンジを利用してみました。ルフトハンザのラウンジがLHRにあることすら認識していなかった時点でマイラーとしては失格であります。
ラウンジに入るとルフトハンザの世界であり、ここがイギリスであることを忘れさせてしまいます。フランクフルトやミュンヘンのような景色がラウンジ内には広がり、飛行機で到着する前からドイツな感じでした。