ロンドン・ヒースロー空港にあるスターアライアンス最大キャリアのユナイテッド航空が運営するラウンジ「United Club」を利用しましたので、お伝えします。
ヒースロー空港のスターアライアンス航空会社のラウンジ
ロンドン・ヒースローにおいて、スターアライアンスの航空会社はターミナル2に集結しています。本拠地がヒースロー空港のブリティッシュエアウェイズにおんぶに抱っこのワンワールドキャリアと違い、スターアライアンスのメガキャリアはターミナル2にそれぞれラウンジを設置しています。
各社のラウンジは下記のとおりです。
運営会社 | ラウンジ名 | ターミナル | オープン |
---|---|---|---|
エアカナダ | メイプルリーフ | 2B | 毎日6:00-22:00 |
ルフトハンザ | ビジネス/セネター | 2A | 毎日5:00-22:00 |
シンガポール航空 | シルバークリス | 2B | 毎日5:30-22:00 |
独立 | プラザプレミアム | 2A | 毎日5:00-23:00 |
ユナイテッド | ユナイテッドクラブ | 2B | 毎日5:00-22:00 |
品質でトップクラスのシンガポール航空、ネットワーク最大級のルフトハンザ、世界トップクラス規模のユナイテッド、ロンドン便が多いエアカナダとそれぞれ特色を出したラウンジであります。
何処で優劣をつけるかは個人の感想となるため、何とも言えませんが、シルバークリスは鉄板として、リニューアルでアップグレードするメイプルラウンジ、ラウンジに力をいれるユナイテッドクラブではないでしょうか。
ちなみにSKYTRAX社の調査では独立系ではプラザプレミアムラウンジがNo.1であります。ターミナル2のラウンジは最強なのかもしれません。
個人的にはスターアライアンスゴールドの資格を利用して、飛行機に乗る前にすべてのラウンジを巡る「ラウンジホッピング」ができる程、器用ではないため、ANA便指定のユナイテッドクラブで十分です。
ラウンジ基本情報
場所
ヒースロー空港ターミナル2Bゲート46向かい(ANAホームページより)
ターミナル2と言っても複数の建物が地下でつながっているため、同ラウンジにたどり着くには地下連絡通路を歩き、エスカレータを乗り継いでたどり着ける場所であります。
他のアライアンスからの乗り継ぎの場合、さらにバスでの移動や長い通路での移動となります。
規模は違いますが、上下移動が少ないチャンギ空港や羽田空港の乗り継ぎの良さが際立っていることが良くわかります。歩いて汗をかいた後に飲むドリンクは一番おいしいかもしれませんが。
オープン時間
毎日5:00-22:00
アクセス基準
スターアライアンスゴールド資格保有者
非資格保有者でも、ユナイテッド便・ファーストクラス、ビジネスクラス利用やスターアライアンス便のファースト、ビジネスクラスで利用が可能です。
このほか、ユナイテッド独自の資格として、米軍関係者やアムトラック上級会員などのアクセス権があるようですが、日本人向けにはスターアライアンスゴールド資格保有かスターアライアンス便でのビジネス利用で利用できると理解しておくと整理がつきます。
ただし、同行者についてはスターアライアンスゴールド非資格のファーストは同行者1名、ビジネスは同行不可となっています。
一方で、スターアライアンスゴールドはエコノミー搭乗でも同行者一名が認められています。スターアライアンスから他のアライアンスへの流出阻止プログラムなのかもしれません。
ラウンジレポート
ANA便出発までの4時間ほどと長い利用となりました。
ラウンジ入口は地味であります。この入り口だけ見るとアウェイ空港のこじんまりしたラウンジをイメージしてしまいます。
エレベーターで受付に上がると2オペでそれなりにゲストを捌く姿勢が感じられます。
ラウンジ全景
入口からは想定できないラウンジの広さと片側全面窓と言うパノラミックな空間であり、ゆったり、且つ開放感の高いラウンジであります。
シートタイプは様々あり、ソファタイプ、カウンターデスクなどがあります。
電源はヨーロッパ独自タイプとアメリカの航空会社らしく、アメリカのコンセントタイプが設置とUSBポートが設置されています。
従って、アメリカのコンセントと言うことは日本と同じであり、アダプタ不要でパソコンやスマホの充電ができるのは同ラウンジならではです。
窓からの景色については、ラウンジ奥からはユナイテッド機が見られますが、基本的に滑走路には面していないため、ターミナル建物が見えます。
工事中の現場が見え、新たなターミナル建物でも建設しているようです。やたらと地下を掘っているのが気になります。
フード・ドリンク
フードについては洋風な食べ物がメインとなります。この辺はシルバークリスラウンジの方が上手のようであります。
しかし、結構種類とボリュームもあり、本能の気が向くままにかぶりつくのも精神的には有りかもしれません。
ソフトドリンクでは、コーヒーはillyです。
特徴的なところではアルコールフリードリンクがあります。カクテルは飲みたいけど酔いたくない人には最適かもしれません。
バーカウンター
ユナイテッドクラブの特徴としては何と言っても、有人のバーカウンターがあることですが、ヒースロー空港のラウンジはそれをさらに強化しています。
ワインの選択肢は多く、結構長時間いても楽しめます。(かなり酔いますが)
バーテンダーのモチベーションを上げるためか、メッセージノートがあります。ポジティブな意見がほとんどでした。
ワインはロゼ・スパークリングから始めてみました。
シャワールーム・トイレ
最近のユナイテッドクラブはシャワールームがあるのが当たり前になりつつあります、米国本土よりも豪華です。
シャワールーム
付近にいるスタッフに声をかけると空いているブースを案内してくれます。室内の想定外の広さであります。構成としてはシャワーブースと洗面、トイレがあります。
この広さはシドニーのニュージーランド航空のラウンジやモントリオールのメイプルリーフラウンジ、仁川の大韓航空マイラーズラウンジを凌駕しています。
そして、タイルや大理石の使い方の品が良く、海外版ポラリスラウンジと言っても良い程度であります。
シャワーはハンドタイプとレインタイプが装備されています。
謎の扉があり、開けるブルーライトが点灯するクローゼットでした。ここまで必要かわかりませんが、豪華さの演出を感じます。
タオルはホテルのように巻いており、フレグランスを意識してかポプリが置いてあります。米国本土ではあまり見かけません。
トイレ
シャワールームで十分ではありますが、個室トイレも驚きの広さであります。シャワーを設置しても良いような広さであります。
こちらもポプリがあり、洗面の蛇口は自動センサーであります。
最後に
ユナイテッド航空は米系を代表するように運送業でありますが、ここ数年はシートプロダクトやラウンジなどの設備の改善が進んでおります。米国国内でのポラリスラウンジやリニューアルされたユナイテッドクラブなどを見るとそれを感じます。
世界最大の金融都市のロンドンにおいて、ビジネス需要をキープするには、そうした顧客層の満足感を最大限にすることが必要なのか、ロンドン・ヒースロー空港のラウンジにはそうした気概が感じます。
待ち時間が長くても満足できるラウンジで、ロンドン利用の際は制約がなければ同ラウンジを利用したいと思います。