ANAサイトを見ていて感じたことを書いてみました。
ANA国内線サイトの動線
ANA国内線トップページの動線を見てみると、航空券、航空券+宿泊、特典航空券、ホテル、レンタカー、アクティビティとあり、ここまでは何となく理解できるのですが、一番右翼にゴルフとあります。
ホテルやレンタカーは理解できますが、ゴルフと航空はそんなに近しいものなのでしょうか。
ゴルフと言うと車で行けるイメージがあり、あまり飛行機を使ってまで行かないイメージがあるのですが、最近は二極化した層の上の人たちにとっては飛行機で行く社交場と言う事なのでしょうか。
個人的には運動神経が良くないので、小さい球を制する野球やゴルフは苦手でありますが、大きい球を制するサッカーは楽しく、また、球を使わない陸上やスキーなどは比較的得意であり、40度ぐらいの傾斜やコブが楽しいものでした。いずれも若い時ではありますが。。。
その動線をクリックしてみると、プレー日、エリア、プレースタイルなど選択して検索ができるようになっています。
飛行機予約とゴルフの需要があるのか
ちなみに北海道で検索してみると広い北海道で数多のゴルフ場が検索でヒットします。東京の人であれば、千歳辺りが候補になりそうでありますが、釧路の方まで出てきたりします。
このプレー代は一人あたりかと思うと3-4名合計であり、動線を作るなら、もっと単価の良い商品を設定したほうが良いとも思えますが、どうなのでしょう。
ゴルフはおじさんの楽しみではなく、出世ツール?
ゴルフと言うとおじさんの楽しみなイメージがありますが、失われた30年で随分変わったようです。他のスポーツと比較して、コストがかかるとともに体力勝負でないこともあって、年齢差があっても共感ができ、ゴルフの話だけでも深くでき、異世代でも楽しめるスポーツでもあります。
経験値のあるゴルファーは下町の居酒屋で飲んだくれている人はあまり想像しがたく、ゴルフを継続できるような稼ぎがある人が多く、そうした人とプレーするのはやはり、勤め先での関係が多いようです。
ピュアにゴルフが面白いと感じる若手は、会社勤めであれば、そうした輪の中に入り、上下関係を意識つつも、ゴルフを通じて、偉い人とコネクションが出来てくるかもしれません。
そういう意味では、ゴルフが楽しい人にとっては、それをピュアに楽しめつつ、会社内での出世ツールに使えるので、面白くてしょうがないかもしれません。
変にTOEICや簿記の資格を得るよりも良いかもしれません。まあ、ゴルフをピュアに楽しいと思えないと金食い虫で、休日の時間を奪われ、苦痛にしか感じられませんが。
最近は20代後半の女子も結構、ゴルフをする人が多く、仕事関係でのプレイが多いようであり、会社内では出世、取引間では仕事の拡大など活用している人が多いようです。まあ、楽しんでいれば一挙両得であります。
そうした人にも少しは計算はあるようですが、ゴルフが楽しいと言う人が多いようです。トライアスロンやバスケットではなかなか、コミュニケーションをとるのが厳しいですからね。ゴルファーは特段長生きでもなく、長寿と言う観点でもなさそうです。
ゴルフを使って儲けたいのか
744Dプレミアムクラス
ではなぜ、国内線のトップページにゴルフの動線を設けているのかと考えてみると、やはり美味しいのでしょう。
ANAにとっての強みはANAマイレージクラブ会員とそうではなくてもネットで航空券を購入するユーザーが数千万人単位でいます。
そうした利用者にゴルフの動線を認識させて、それを利用して貰うだけでゴルフ場にとってもANAにとっても手数料が入り、両社にメリットはあります。
また、飛行機でゴルフに行く場合は、飛行機で日帰り弾丸ゴルフと言うわけにはいかなく、宿がついてきます。加えて、一人ゴルフというのもレアであり、複数人となります。そうした場合に、昔であれば旅館のような相部屋となりますが、昨今は一人部屋となり、単価も上がり、それらがANA国内線サイトを起点とするとチャリンチャリンとなるので、違和感があってもゴルフ動線を設置しているのでしょう。
最後に
会社員でゴルフをしている人は比較的、出世している人が多く、会社役員になる人が多いと言えます。そうした人を若い時期から取り込み、全国各地のゴルフ場を体感させて、飛行機はANA利用で固定させると言う戦略かもしれません。
平成的な取り組みですが、効果はあるのでしょう。もちろん、ゴルフをやらない人でも偉くなったり、独立して開花する人はたくさんいるので、その限りではありませんが、上場しているANAが投資家向けにわかりやすい戦略の一つとして示しているのかもしれません。