駅の入場券について記事にしてみました。
入場券とは
入場券とは駅の入場券とは、列車に乗らずに駅構内に入るための切符のことです。
列車に乗らずに、駅のホームや構内に入る時に必要となります。田舎の無人駅ではホームでは列車内に運賃箱があるため、ホームではそれが必要ないケースもあります。
例:
- ホームで見送りや出迎えをする
- 駅の中の店舗や施設を利用する
- 鉄道ファンが写真撮影のためにホームに入る
料金
一般的に大人150円、子ども70円(JRの場合)など、乗車券より安い価格に設定されていることが多いです。
駅や鉄道会社によって料金は異なります。
一般的にと記載しましたが、150円の入場券は本州3社内および小倉駅・博多駅、東京の電車特定区間内、大阪の電車特定区間内であり、日本国内ではかなりの駅をカバーするため、一般的と言えます。
150円以外では、名古屋地区の鉄道駅バリアフリー料金を収受する区間内:160円、JR四国:190円、JR九州:200円、JR北海道:210円となっています。
北海道は210円もとられるので、改札が複数ある札幌でもお出迎えであれば事前に連絡して決めておけば改札内で待たなくても良いかもしれません。
まあ、迷宮と言われる東京、新宿、池袋、大阪、新大阪、名古屋は入場券需要が高いのかもしれません。
注意点
入場券の使用時間は購入時から2時間以内であり、それを超える場合は2時間ごとに入場料金を加算する仕組みとなっています。サイクルシェアで30分を越えると165円が課金されるのと似ています。
紙の入場券が必要
入場券は基本的に紙の切符となります。そのため、入場券が販売されている券売機かみどりの窓口での購入となります。みどりの窓口であればたった150円程でもクレジットーカード決済も可能ではありますが、昨今のみどりの窓口は海外からの人で行列もあり、お出迎えの時間に間に合うか、お見送りで出発しようとしている人を待たせるかという問題があります。
となると、券売機となりますが、こちらは現金(東日本エリアの場合はSuicaで支払いも)での対応が必要となります。また、こちらも海外からの人が両替した日本円で通常の切符を購入している人が多く、操作に慣れない人がいると長時間待たされるケースがあります。
ただ、ここは肌感覚として、海外から日本に来る人はそれなりのリテラシーがあり、しかも、個人旅行でJRを利用するケースでは旅慣れており、世界の券売機を使いこなしているような人が多い印象で、意外と待ち時間は少ない印象もあります。逆に指定席券売機の方が混んでいるくらいです。
また、現金かICカードのみなのでポイントやマイルは貯まりません。ビューカードでSuicaにオートチャージしていれば一応はJREポイントは貯まりますが、マイナーでしょう。
しかし、指定席以外の近郊きっぷを買う券売機の数が減ったことと日本人はほとんど利用していないのは驚きでした。
IC入場サービス「タッチでエキナカ」は便利だが
基本的に駅への入場券は駅の券売機またはみどりの窓口で購入が必要ですが、JR東日本のエリア内の場合は、「タッチでエキナカ」というサービスがあり、SuicaなどのICカードで改札内に入場して、同じ駅でICカードで出場した場合、入場券と同じ料金が引き落とされる仕組みであります。
東京駅や大宮駅などエキナカに魅力的なショップがあり、そうしたところに行きたい人には、いちいち券売機に並ばず、現金も不要なのでとても便利と言えます。
一方で、新幹線の改札にはアクセスできず、遠方からの待ち人のお出迎え、お見送りには対応していないと言えます。
やはり紙の切符である入場券は最強であり、新幹線改札にも1枚でアクセスできるところであります。
そして、この仕組みはJR東日本のみであり、その他のJRでは展開されていないと言う、事実上、首都圏のみのサービスとなっています。
最後に
入場券はキセルの温床でもあり、新幹線ホームに紙券の入場券でアクセスして、これから出発する人が落とした切符を拾って、そのまま遠隔地まで不法に乗車すると言う犯罪の温床になることが過去からあります。
ただ、昨今は入場券を買う券売機にカメラがついており、ホームにも当然カメラがついており、切符を拾う行為をしている人をマッチングさせて絞り込むと結構、取り締まれるようになっているので、本来のお出迎え、お見送りの性質が強くなっていると言えます。捜査当局のマンパワーもあるとは思いますが。
チケットレス化が進む中で、唯一紙の切符として入場券が役割を果たしているのは鉄道の歴史を感じます。