エバー航空のビジネスクラスでパリ往復のダイヤモンド修行のために、1泊だけのパリを歩いてみましたので、お伝えします。
パリに居られる時間
エバー航空BR87便で6:30にパリへ到着し、翌日の11:20にBR88便でパリを出発する超弾丸旅程で滞在できる時間は時刻表上では29時間弱ですが、空港までの移動の時間や搭乗時間を考えるとパリ中心部には実質24時間程となります。どこか一か所を中心にするかプラプラするか迷いましたが、考えてみると飛行機の中では、じっとしていて、さらに機内食とお酒漬けであり、運動不足でもあるため、歩いてみることにしました。
まずは、プリペイドSIMを入手
現在の世の中は情報であり、スマートフォンで情報を得るため、通信手段が必要であり、シャルルドゴール空港で入国後に、32番出口の近くにあるキヨスクのようなRelayがあり、そこでプリペイドSIMを入手できます。大手の「Orange」プリペイドSIMを入手。早朝のためか在庫がないのか低容量タイプはありませんでしたが、半年間有効であり、ヨーロッパ域内でも利用可能でテザリングもできるため、また、行く機会があればとても有用です。ヨーロッパではいまだに3Gの電波をつかむところが多い中、パリ中心部ということもあり、ほとんど4Gであり、快適でした。プリペイドとしては高めですが、サクサクでした。
バスで移動
キヨスクの隣にある出口にはバス乗り場があり、「LE-BUS DIRECT」を利用してみました。平日の朝のため、渋滞のバスをとるか、混雑の鉄道を利用するか迷いましたが、混雑の少ないバスを利用してみました。案の定、渋滞はしますが、飛行機ではなかなかできなかったブログの作成などパソコンを開けて作業していると1時間が経過し、凱旋門前近くに。当初はエッフェル塔まで乗車する予定でしたが、凱旋門前で停車するのであればと思い降りてみました。
凱旋門
言わずと知れた凱旋門ですが、実物を見るのは初めてであり、色々な角度から撮影をしてみました。
エッフェル塔へ
凱旋門付近からもエッフェル塔は見えるため、塔の見える方に歩いていけば、スマホの地図も必要なく、エッフェル塔に到着します。夏などのシーズンには行列がとてもできるようですが、3月末でしかも時季外れの寒さで、開館45分前に到着すると、ほとんど行列はありませんでした。開館時間の30分前になると、手荷物検査のゲートがオープンし、エッフェル塔の下に行くことができますが、チケットの販売は9:30~であり、タワーの真下で30分待たされます。チケット売り場は2ヵ所あり、どちらも少し行列がありますが、並んでいた方のチケット売り場の行列の電光掲示板が突然消えるとアジアの団体客が突然、もう一つの方に移動しだし、それを見て並んでいた人もつられてもう一方のチケット売り場に行くものの、結局並んでいたチケット売り場オープンして、この日一番乗りでタワーの最上階に行くことができました。
バスを降りてから寒い中を2時間近く外にいており、展望台には暖房が入っているかと思うと、暖房はなく、地上300mのため、さらに凍えてします。
当日は雨こそは降っていないものの曇り空と、落ち着いたトーンの街並みは撮影には向かない日でした。それでも先ほど歩いてきたが凱旋門やセーヌ川を眼下に観ると世界最強の観光地として納得できます。
セーヌ川のほとりを歩く
寒いのでエッフェル塔の展望も少々に、ルーブル美術館方面に向かいます。美術館への行き方は簡単であり、セーヌ川沿いを歩いていけば、たどり着きます。ほとりを歩いていると午前中からジョギングしている人も多く、のどかな景色が流れます。
数多の橋をくぐりながら、振り向けばエッフェル塔も見えます。セーヌ川に架かる橋の中でひときわ豪華なアレクサンドル3世橋が見えてきます。
橋を渡ると、グラン・パレがあり、その近くにはチャーチル像があります。
パリに来る機内で見たチャーチルの映画を思い出してしまいました。
ここからしばらく歩くとコンコルド広場に到着します。コンコルド広場は石畳みの大きな交差点であり、石畳みとタイヤの摩擦音が独特であり、日本ではなかなか聞けない音であります。
ルーブル美術館
ルーブル美術館は言わずと知れた世界一の美術館であり、約30年前に完成したガラスのピラミッドも今ではシンボルとなっています。中に入るとそのピラミッドがもたらす光と各パビリオンへの方向を示す役割しており、考えた人は素晴らしいと感じてしまいました。入場券は有人カウンターと自動券売機があり、券売機では領収書は発行されないもののカードで購入でき、スピーディーに完了します。
やっぱりモナリザ
同美術館はとても見るところがありますが、誰でも知っているモナリザが一番混雑しており、もっとも知られている絵だけに洋の東西、老若男女問わず、スマホをかざしていました。
もちろん、ミロのヴィーナスや勝利の女神ニーケーなど一度は本やメディアなどで目にした芸術品を観ることもできます。
また、展示されている芸術品があるだけでなく、建築もそれに負けないくらい素晴らしく、人類の歴史と進化を考えてしまいました。
もったいないのですが、時間が限られるため、ルーブル美術館を後にして隣接するショッピングセンターに行くとApple Storeがあり、世界のアップルもフランスの中心部にまで入り込んでいるかと驚いてしまいしまた。
フォーラム・デ・アル
ルーブル美術館から徒歩5分程のところにあるポンヌフ通りにあるホテルを予約していましたが、チェックイン時間前であり、ホテルを通り過ぎて散歩してみると地下に巨大なショッピングセンターを発見し、散策してみることに。地下3階の構造となっており、そこには米国流のショッピングセンターが集積されています。携帯電話ショップやファストファッション、ファーストフードなど、さらに映画館など、アメリカでも日本でも、東南アジアでも見られる複合型のショッピングモールであり、ルーブル美術館など歴史的な建造物のあるパリの中心地もこうした場所があるのは、グローバル化が進んでいる証拠と言えます。
ただし、地下にこうしたところを構えるのはフランスらしく、超高層ビルなどで遠くから見えるビルの下にこうしたモールを設ける日本とは違い、フランスのエスプリを感じます。オープンテラスのカフェでゆったりとパリ風にしたかったのですが、当日は朝から寒い中出ずっぱりであったため、このモールにあるスターバックスに。
モントリオールでは「カフェ・スターバックス」と看板が出ていましたが、本家のフランスでは「スターバックス・コーヒー」の看板が出ていたのは混乱してしまいました。スターバックスでは、パソコンを広げて仕事をしている人もいれば、ゲームをしている人もおり、気兼ねなく、ブログを作成することができ、パリでブログを書くときはいい場所と言えます。
歩いた距離
凱旋門からエッフェル塔を経由し、セーヌ川沿いを歩きルーブル美術館までの距離は7kmです。ところどころ観光していますので、所要は5時間ほどです。ただし、ホテルチェックイン後にセーヌ川の夜景を撮影などしたため、トータルでは10km程歩いています。また、パリは意外と高低差があり、上下で100mと結構、高低差があります。東京ではゼロメートル地帯から新宿のような高地でも高低差40m前後です。交通は0円の代わりに、消費カロリーは300Kcalぐらいでした。
最後に
たった一日だけのパリを徒歩で歩くのは非効率かもしれませんが、歩くとすべての街並みが素晴らしいパリを全身で記憶できます。また、ラウンドマークを目指して歩けば目的地にたどり着き、川沿いを歩けば風光明媚でかつ、行きたい場所にたどり着け、スマホはあまり使いませんでした。スマホの地図がないと迷ってしまう都市もありますが、そうしたことがない街を何百年も続けているのは素晴らしいと言えます。ゴールデンウィークにパリに行かれる際は、歩いてパリを感じてみるのも良いと思います。