ANAのプレミアムクラスに事前にアップグレードを利用して搭乗してみましたので、アップグレード方法や搭乗記をまとめてみました。
ANA国内線事前アップグレードシステム
対象
ANAマイレージクラブ会員に限定されます。
期間
搭乗日の2日前の0時から可能となります。締め切りは搭乗時間の20分前までです。あくまで、WEBかコールセンターでの受付となります。
必要なもの
路線ごとに設定されたアップグレード料金または、ANAの上級会員に付与されるアップグレードポイントにより、プレミアムクラスへのアップグレードが可能です。ただし、前者の有償によるアップグレードの場合、マイル積算率およびプレミアムポイントは元の運賃の積算率に対して、50%UPします。後者の場合は、ANAが付与する特典を利用したアップグレードという扱いのため、積算率は購入元の運賃の積算率となります。これは以前と変化ありません。
有償の場合の費用
路線により、アップグレードに必要な費用は異なります。以前は一律の料金でしたが、今回のシステム導入により、値上げの路線もあれば、値下げの路線もあります。プレミアムクラスに搭乗している時間が長いほど、値上げとなっています。例えば、羽田=那覇線では前日までのアップグレードが14,000円となり、以前は9,000円でしたので、値上げ率+55.6%となっています。
当日のアップグレード
当日のアップグレードはこれまでどおり可能ですが、事前アップグレードよりもおおむね+1,000円高くなっています。
事前アップグレード方法
ANAのマイレージクラブ会員サイトにログインをして、国内線の予約確認画面を開き、対象の予約を選択します。するとアップグレードというボタンがありますので、クリックします。
プレミアムクラスに空席がある場合はボタンがアクティブ(紺色)となっており、アップグレードを進めることができます。満席の場合は、ボタンがグレーアウトしていてクリックできません。
アップグレードできる場合、確認画面が出て、支払い画面に進みます。有償(クレジットカード)かアップグレードポイントか選択を行い、進みます。クレジットカード決済の場合はカード番号を入力し、確認と同意の画面に進みます。
これをOKするとアップグレードが完了します。座席指定はその後に予約詳細画面の座席指定から指定します。
プレミアムクラス搭乗記
空港カウンターでのアップグレードの場合、即座に空席が有れば、良いですが、ない場合は空席待ちをします。その場合、所定の時間に空席待ちカウンターに行く必要があり、ラウンジも早めに退出しますが、事前にアップグレードが完了していると、そのようなソワソワした気持ちもなくドリンクを飲め、搭乗時間まで寛げます。
期間限定便にも関わらずWi-Fi装着機
995便ということで、便名からすると臨時便の扱いであり、臨時便には割と古い機材があてがわれていますが、今回はWi-Fi搭載の機材でした。シートもレザータイプでした。ボーイング777-200でしたが、エンジン音がボーイング777-300型機の音と同じでしたので、PW4090のエンジンを搭載した国際線からの転用機と思われます。
プレミアムクラスの朝食
プレミアムクラスは2017年後半から食事がグレードアップしており、朝食や夕食においては、かなりアップグレードされています。今回は朝9時過ぎ発のため、朝食でした。いつも、昼食や夕食は和食で箸で食べる前提でしたが、朝食は洋食ということもあり、朝食も陶器の器に盛られ新鮮でした。また、何気なくカラトリーは国際線と同様のものであり、ビジネスクラスでこれから食事をするといった錯覚も感じました。メニューについては以前の朝食とボリュームは変わらず、食器に盛った程度ですが、ボックスで配膳されるよりは気持ちがいいものです。
ドリンクについては朝からスパークリングワインをいただきました。今回もグラスでの提供となりました。食事を終え、もう一杯を白ワインでお願いすると伝統のプラカップではなく。きちんとグラスで出てきました。
きょうのWi-Fi
2018年4月からANAでは、国内線の機内Wi-Fiを無料にしています。以前は有料でしたが、同業他社のJALが無料にしていることもあり、対抗して無料に踏み切ったと思われます。
接続方法
接続方法は無料になったため、以前より簡素化しています。メールアドレスの入力のみで、接続が可能です。接続後には登録したメールアドレスにご利用明細書のメールも受信されます。これは、有料課金の国際線と共通のアカウントを持っている人だけかもしれません。
速度
今回は、沖縄線ということで、海上をフライトする時間が多いためか、3月末に搭乗した福岡線よりも遅い感じでした。3月末までは、上級会員のみ無料でしたので、搭乗客全員が無料となると混雑してもおかしくありません。計測サイトはうまく作動しませんでした。それでもSNSサイトやブログの閲覧はできました。
インターネットもよいですが、コンテンツも楽しめ、こちらはスムースに動きます。ドクターXなんかもコンテンツにあります。
到着
順調なルートを飛行し、那覇空港に到着。機内から出る瞬間に、もわっとした温かい空気に触れると沖縄に来たという感じがします。相変わらず賑わいのある那覇空港のコンコースを抜けて、時間があったため国際線ターミナルの展望台に。ほとんど人はいなく、チャイナ・エアラインのジャンボ機が見えたりします。
最後に
プレミアムクラスへのアップグレードはこれまで、当日空港でしかできないものの、一律9,000円で、コスト面ではよかったのですが、アップグレードされるまで落ち着かないスリルがありました。今後は、そうしたこともなく、国際線のアップグレード(なかなかアップグレードされるまで時間がかかることが多いですが)感覚で、WEBにて完結できるため、いいのではないかと思います。