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ウェスタン・シドニー国際空港とは何か

2026年頃に開港するウェスタン・シドニー国際空港について調べてみましたので、お伝えします。

ウェスタン・シドニー国際空港とは

シドニーで空港と言えばキングスフォード・スミス空港(SYD)でしょ!となりますが、そのシドニー空港は世界中からの玄関の窓口であるとともに陸路ではなかなかアクセスが難しい国内の主要都市間の交通と言う役割を担っており、離発着が頻繁となっています。

また、福岡空港のように街の中心部から近く、鉄道直結で20分足らずアクセスもできます。逆に言うと、近くに市街地があり、飛行機の騒音対策をしないといけないと言う事になります。そのため、23時から翌朝6時までは離着陸が制限されており、離発着能力に限界があります。たしかに空港近くのホテルに泊まると夜は静かです。

空港拡張の話もあったようですが、結局実現せずに第2空港を作ることとなり、それがウェスタン・シドニー国際空港に決定しました。

ちなみにキングスフォード・スミスとはオーストラリアの飛行家であり、アメリカからオーストラリアまで初の太平洋横断飛行した人だそうです。最後はアンダマン海上空で消息を絶ったと言う事です。アンダマン海と言うとKE858便を思い出してしまいます。

さて、ウェスタン・シドニー国際空港は海側ではなく、シドニー中心部から西方44kmの内陸部に位置します。

2018年9月に建設が始まり、2025年6月に滑走路、ターミナル含めて完成をしています。周辺を含めた総工費約1兆7,860億円であり、時代が違いますが、関西空港が1期目の総工費で約1.5兆円かかっており、オーストラリアとしてはかなりのビッグプロジェクトと言えます。

空港コードはWSIとなります。Western Sydney Internationalの頭文字をとっているようです。別称があり、ナンシー=バード・ウォルトン空港であります。こちらはカンタス航空の女性パイロットから名づけられているようです。

最終的には2本の滑走路と2つのターミナルで構成されるようですが、開港時は3,700mの滑走路1本と1つのターミナルでスタートします。そして、キングスフォード・スミスを補完するように24時間空港になるとのことです。

滑走路は3,700mもあるので77WやA380も着陸できそうなので、SYDのダイバードとしても活躍できそうであり、WSI開港後は、シドニー発着でアグレッシブな運航スケジュールもあり得るかもしれません。

シドニー中心部からのアクセス

シドニー中心部から44kmからと言う事で成田空港のような遠さがあり、当然ですが、道路と鉄道のインフラが整備されます。

道路については高速道路が開港時に出来る予定です。そして、もう一つは地下鉄が出来る予定です。西シドニー空港線と言う路線が新設され同空港エリアとセントメアリーズの間の23kmとなります。

シドニー中心部との間で直通が予定されており、空港と中心部は30分程度となる見込みのようです。開港時に間に合うように建設しているようですが、2027年にずれ込むとの記事もあり、バスと鉄道の乗継となりそうです。ただ、建設自体はかなり進んでいるので、成田空港のように何年もバスで乗り継ぎのようなことはないでしょう。まあ、鉄道直結となったのは石原慎太郎がグイグイ引っ張っていった偉業ではありますが。

また、イスタンブール空港のように全線ど新規ではなく、途中から乗り入れるので成田空港アクセス線みたいな感じなのかもしれません。

就航航空会社

続いては、現時点で乗り入れに手を挙げている航空会社は以下のとおりです。

カンタス航空

ジェットスター

シンガポール航空

ニュージーランド航空

ただ、面白い事にお膝元のキャリアであるカンタス航空とジェットスターは ブリスベン、ゴールドコースト、メルボルンと国内線のみであります。まあ、この区間は週末となると運賃が高くなるくらい需要があるのでそうしたところにまずは切り込むと言った感じかもしれません。新たに空港が出来て、増便となるとそれだけ機材が新に必要となるので確実なところからと言う事かもしれません。

そして、シンガポール航空は国際線しかないので当然と言うかチャンギ空港との間の就航を予定しています。最近はマイル積算率が落ちてしまったのでなかなか使いにくいですが、WSIが目的地だと日本からでも最初のうちは安いかもしれません。

ニュージーランド航空はオークランドかクライストチャーチからが想定され、こちらもシドニー修行の合間にNZ往復では結構最初のうちは良いかもしれません。NZに関しては機材など用意があるため、開港当初ではなく、2027年からと表明しています。

こうしてみると国内線主体でこじんまりとした感じになっており、東京で言うと茨城空港みたいですが、3,700mの滑走路もあり、ポテンシャルは有りそうです。

日本の航空会社は

日本の航空会社は現時点では乗り入れは表明していません。日本の航空会社でシドニーに乗り入れているのはJALとANAとジェットスター(関西発着)であり、ANAは羽田で1日2往復持っています。JALは1日1往復となっています。JALが少ないように見えますが、同じアライアンスのカンタスが2往復を持っているので、アライアンスとしてはやはりワンワールドの牙城とも言えます。

まあ、場所は離れますが、メルボルンに定期就航を持っているので、ある意味ではスターアライアンスは弱いとも言えます。

さて、ウェスタン・シドニー国際空港の可能性を考えた時にグループとしてLCCとするのかフルサービスで就航させるのかと言うのがありますが、現状のシドニー路線の利用状況を考えるとフルサービスで時間帯を変えても勝算ありにも見えます。

日本とシドニーのフライト時間は約10時間弱であり、南北の移動なので時差も少なく、偏西風の影響も少なく、往復で飛行時間が少ないと言えます。そう考えると年中通してダイヤは組みやすいとも言えます。

ANAで考えると現在はシドニー発では正午前と夜9時前であり、羽田発は朝8時半と夜23時前であります。空白地帯としてはシドニー発早朝または夕方と羽田発昼下がりと言えます。

この間に飛ばすとなるとシドニー発ではWSI発が18時とすると東京には4時到着となり、羽田一択となります。羽田発の欧米便の出発は結構早いのがあるのでカンガルールートとしてはあり得るかもしれません。

東京発では16時発とすると到着は翌日の朝の3時であり、WSIでは対象となります。こちらの場合はWSIは24時間空港なので受け入れは可能であります。こちらも羽田に欧米からの乗継で主に欧州から着いた利用者は乗り継ぎが可能となります。丑三つ時なので地元オーストラリアの人が多くなるかもしれませんが。

加えて、日本国内線需要を考えるとオーストラリアの人が北海道に行こうとすると羽田に早朝到着して、ニセコまで移動してホテルにチェックインしてナイタースキーができるできる旅程でもあります。復路は朝食をホテルで食べて新千歳空港に移動してと言う事が可能となります。

まあ、これは羽田とWSIのスロットが出来ての可能性であります。何となく成田からスタートのような気配もあり、政権与党の如何もあるのでどうなのでしょうと言うところです。

マイラーとしてはオーストラリア路線に第三のルートが出来るのはワクワクです。Air JapanやZIP Airにして欲しくないところです。結構なビジネス路線としてもあり得るのかもしれません。

ウェスタン・シドニー国際空港を日本人が利用するメリットは?

シドニー行くと中心部の市内観光がメインになってしまいますが、そうではない観光地が多いのもオーストラリアであり、同空港からはブルーマウンテンズが近いのでそうした方面にバスがあったり、Uberで安くアクセスできるとなると結構価値はあります。朝早くついて、まずはブルーマウンテンズに行き、日帰り温泉でフライトと早朝観光の疲れを癒して夕方にシドニー中心部と言うのも有りかもしれません。もちろん、都会を忘れてのんびり滞在も良いと言えます。

最後は近くのワイナリーをパトロールと言うのも有りかもしれません。

SYDであるとどうしても中心部観光でしたが、それの幅が広がり、ある意味面白かもしれません。ある意味パースのような観光もできるかもしれません。

最後に

マイラーとしては感度が低いので今更な記事でありました。ただ、今回、調べてみたウェスタン・シドニー国際空港はシドニーにとっては待望の空港の都市かもしれません。手堅く国内線から逼迫する需要をカバーしていく感じですが、やはり収益が高い国際線も模索してくことでしょう。SQが手を挙げていることからも国際線も拡大しそうです。

日本のキャリアはどうするのかわかりませんが、SYDの他にWSIを普及させていくのでしょうか。アクセス鉄道の普及タイミングもありますが、まあ、シドニー訪問には個人的にはウェルカムと言えます。ある意味、シドニー2.0で良いかもしれません。ホノルルまでとは言えませんが、オーストラリアを第2の棲家とする人も多いので、結構ビビッドな話題かもしれません。

新しい空港が改廃でなく、追加できるのはマイラーとしては楽しみであります。日本で新空港と言うと2000年以前となり、羨ましい話です。

海外筆おろしがオーストラリアで且つ、マイル修業でも行くことが多くなったオーストラリアなので記事にしてみました。ではでは。

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