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噴火活動と南周りルート

カムチャッカ半島の地震による津波が記憶に新しいところですが、その地殻活動が航空機にも影響が出でいるのでまとめてみました。

カムチャッカ半島地震

7月30日にカムチャッカ半島でマグニチュード8.8の地震が発生して日本領土の大半に津波警報・注意報が発生して、直接的な被害はなかったものの、避難の際に交通事故に遭ったり、首都圏では東海道線が運休になったことから沿線私鉄や地下鉄まで混雑したり、帰宅難民も発生しました。

カムチャッカ半島は日露戦争の戦勝後であれば、近い隣国でしたが、現在は択捉島の北端からでも飛行機では1時間以上はかかる場所であり、東京にいるととても遠い場所のように感じます。

地震・雷・火事・親父と言う言葉があるとともに、対岸の火事と言う言葉があるように遠い場所で起きた地震は遠い国の話のように感じ、縁もないようにも感じます。

東日本大震災以前は三陸沖や北海道東方沖はかなり大きな地震が起き、北海道や本州でも震度4や5の地震が頻発していたものの、津波はほぼなく、東日本大震災やチリ沖や南太平洋の大地震で被害がを受けたとは言え、遠い場所で発生した海底地震の津波に対して意識が薄いのはあります。

しかし、マグニチュード8.8と歴史的な大きさとカムチャッカ半島が近いのは、地震速報を耳にした時に少し気になりました。そうするとその後に津波警報となりました。

津波注意報が解除されて、安心していましたが、その後に影響が出ています。

news.yahoo.co.jp

https://www.reuters.com/video/watch/idOWjpvC6C1XVQY4FV4WMJ3Y179BC2ZVL/

地震は人間から見ると遥かに大きな地球の活動なので、未だに原因や予知は難しく、火山噴火との因果関係も100%ありと言えませんが、カムチャッカ半島としては歴史的な大地震のあとに歴史的な噴火が起きています。

3.11の本震の後、東京湾や静岡と神奈川の境や長野で大きな地震が発生した夜には富士山も噴火すると思ってしまいましたが、あれから14年が過ぎてもそうした事はないのは人類の知りえない世界なのかもしれません。

そうした中でカムチャッカ半島ではクラシェニニコフ山が5世紀ぶりに噴火しています。

欧米へのルートが影響

飛行機に良く乗る人だと火山噴火と聞くと直ぐにフライトへの影響を想起してしまいます。近い場所では奄美列島やフィリピン、インドネシアがあり、遠くはアイスランドがあります。

現在、北米へのフライトだけでなく、ヨーロッパに行くフライトも日本発の場合はアイスランド上空を通るのでアイスランドでの火山活動は気になるところでしたが、カムチャッカ半島での5世紀以上ぶりの噴火が思わぬところで影響が出ています。

カムチャッカ半島自体は火山もありますが、今回の噴火は完全にないといは言えませんが、想定外な噴火に感じてしまいます。

上の画像は8月2日のNH211便(羽田からロンドンヒースロー行き)のフライトルートです。ロシア領空を通過できないため、カムチャッカ半島上空は飛んでいませんが、北回りで可能な限り最短で飛行しています。この時の飛行時間は14時間5分でした。

しかし、火山発生後はNH211便の機材がボーイング777-300ERと言うのもあってか、ETOPS330(双発機のエンジンの1つが停止しても航続できる分数が330分)を生かして、かなり北太平洋上を飛びカムチャッカ半島の噴煙を迂回しています。この時の飛行時間は15時間40分であります。

そして、8月9日には北極圏ルートではなく、ロンドンから日本に行くルートである南回りと言うか、シルクロードルートに変更しています。飛行時間は16時間35分とビジネスクラス以上であれば、飲み食いしたり、寝たりする時間が確保できるので良いのですが、エコノミーだと相当な苦痛とも言えます。

しかし、マイル修業僧からすると77Wでこれほどの飛行時間を体験できるのは逆にレアとさえ感じてしまいます。

さらに8月10日のフライトでは搭乗者への制限が以下のように発出されています。

8月10日 ANA211便は、カムチャッカ火山噴火の影響に伴う重量制限のため、お客様の手荷物を同便に搭載できません。
お客様の最低限必要な物品(医薬品、貴重品など)は、事前に手荷物ルールをご確認の上、機内持ち込み手荷物としてお持ちください。
手荷物は別途輸送の手配を行い、準備が整い次第、お客様の目的地へお届けします。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

なんと預ける荷物は別便での輸送と言う制限まで加えられています。結構珍しいことであります。離陸重量を軽くして、飛行時間が長くても問題ないようにしていると同時にコストアップの抑制をしていると思われます。

噴火活動は常時最大の噴火が起きるわけではないので、いつかは収束すると思いますが、夏休み時期には思わぬ大きな影響が起きていると言えます。

最後に

飛行機に乗る時は台風などの強風や大雪などの気象を気にしたり、地政学的な影響も気にしたりします。火山については特定の場所はリマークしていますが、今回のような戦国時代から噴火していない火山が噴火するのは想定外でありました。

こうしたことは人生の中では一度か二度遭遇するでありますが、地殻活動は人間規模からすると遥かな期間になることもあり、今後が気になるところです。

夏休みの課題と休火山(活火山以外の火山)を調べてみようかと感じました。暑い夏なので涼しい場所のリンクを以下に添えました。

www.dangan-lucky.com

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