アイスランドのレイキャヴィークからグリーンランドの最大都市であるヌークまでフライトをしてみましたので、お伝えします。
なかなか搭乗が始まらない
朝8時20分に出発であるため、ホテル滞在は8時間足らずとなり、保安検査場を通過します。朝は欧米各地へのフライトが多いのですが、特段時間がかからずにゲートに。ただし、ゲート確定が出発時刻の40分前という事で、ターミナルをウロウロとします。
その後、ゲートが確定し、バスラウンジのC27に。グリーンランドに行く人は少ないのか30人程の搭乗手続きが終わり、バスに乗るのを待つこと。
ところが、目的地(ヌーク)の空港の天候により、遅れるのか欠航にするのか、調査中とアナウンスが出ます。かなりの搭乗客がため息をつき、地上スタッフを問い詰める人もいました。
20分ぐらい後、約1時間後に再度アナウンスするので、一旦ゲートから離れても良いという事で、一旦、搭乗フラグを外してもらい、バスラウンジを離れます。
空港に来てから何も飲んでいないので、バーのようなところでワインをオーダーします。ここで、アイスランド航空とヌーク空港とグリーンランド航空の発着状況と天気予報、そして、ヌーク空港のライブ映像を見ながら、様子を見ます。
ヌークの天気は午前中は吹雪であり、風速は20mぐらいであり、横風だとギリギリぐらいの天気であり、昼過ぎからは10m台に下がる見込みでありました。
また、空港の発着状況を見ると軒並み朝の出発と到着はキャンセルとなっており、なかなかハラハラします。
1時間後、ゲート前に行くと搭乗客が集まりだし、暫くするとさらに1時間出発時間が延期となります。また、飲みに戻るのもちょっとかなと思い、1時間ほどその場で待つことに。すると1時間経過するとまた、1時間フライトが遅延に。天気については強風が収まる予報が時間が経つにつれて、遅くなっていました。
この調子だと欠航かヌーク空港に午後に到着(4-6時間遅れて出発)ということで、バスラウンジを離れて、コンセントの有るカウンターテーブルエリアに行きます。
パソコンを出して、ブログの作成を30分ぐらいしていると、名前が呼ばれていることに気づき、パソコンをたたみ、慌ててバスラウンジに。
するとほとんどの人がバスに乗って待機しておりました。ここまで約3時間の出発遅れであります。とりあえず、一歩前進であります。
プロペラ機で900マイル近いフライト
ターミナルから随分離れた場所に飛行機は駐機しており、機材はDHC-8-200であり、座席は37席とマイクロバスのような飛行機でした。以前にオリエンタルブリッジで長崎から壱岐まで搭乗した記憶があります。この時はそのフライトは問題ありませんでしたが、その後、対馬からその日は全て欠航を喰らったことがあり、まだまだ不安であります。
運航はアイスランド航空本体ではなく、Air Iceland Connectの機材とクルーが担当しています。
座席は未指定(自由席ではない)ではありましたが、非常口座席であり、しかも隣席が空いていました。シートピッチは気持ち広い感じでありますが、そもそもの機体断面積が小さいため、狭さを感じます。
出発予定の11:20になってもなかなかプロペラが回転せず、結局、11:30過ぎに動き出しました。大きな滑走路に小さな飛行機が侵入します。ここから、874マイルのフライトであり、名古屋から沖縄くらいのフライトであります。定刻でも3時間20分かかるフライトであります。
離陸するとすぐに雲の上であります。当然ながら、フライトナビもなければ、機内Wi-Fiもないので、寝るか飲むかという事になります。
幸いにも有料ではありますが、フードとドリンクはあるので、飲む方で時間は潰せそうであります。
という事で、ワインを購入します。通信環境はないものの、クレジットカードで決済はできたのは便利であります。
3時間以上も時間があるため、空港で作業を始めたブログ作成を再開します。隣席がいるとキツキツで作業はできないですが、いないので折角なので、作業をします。
途中、一瞬だけ流氷でしょうか、高緯度らしい景色が眼下に見えましたが、ほとんどは雲の上でした。ジェット機と違い高度が低いのでなかなか位置感はつかめませんでした。
ハラハラする着陸
フライト時間の3時間20分を経過しても降下に向けた変化(プロペラ回転数やエンジン音の変化)は有りませんでしたが、それから10分後ぐらいにようやくが変化があり、「あと数分後に着陸します」というアナウンスが流れます。
結構な高さからギアを出していますが、あと数分ではなく、10分以上はこの状態で飛んでいました。
徐々に徐々に地上が近くなり、陸地が見えてきました。地上が近づくにつれて、横風に結構、煽られてその度にエンジンを回転数が上がる感じでした。
ここで着陸できないととどこの空港に降りるのだろうと疑問を思いつつも、おそらくは着陸すると思うと、滑走路が見えだし、着陸直前に横風に煽られ、悲鳴があがるものの、その直後に無事に着陸すると、旧ソ連国のように拍手喝采でした。
飛行機を降りると濡れ雪が台風並みの風で吹き付けてくる中、ターミナルに向かいます。これにて79番目の国と地域に訪問であります。難行な感じでした。
ターミナルは壱岐空港よりは大きいですが、すべて1階で完結するターミナルであります。防寒のためかドアがどこも分厚く、強風時は結構戸締りが大変(なかかな開けられない、指はさみの注意)であります。
また、ターミナルにはクレカ決済の自販機はあるものの、閉店しているカフェテリアに、ATMもなく、現金(DKK)も持っておらず、ここから市内までどうしようかと思いましたが、タクシーはほぼクレジットカード対応しているため、問題ありませんでした。
本来より、3時間15分遅れで、フライト時間は20分伸び、3時間45分となかなか長いフライトでした。
しかしながら、ヌーク到着が13時過ぎとなったため、このあとホテルへのチェックイン時間となり、現地観光時間は減ったものの、2℃ぐらいで雪交じりの天気の中、外にいると凍えていたのかもしれないので、逆に良かったかもしれません。
最後に
アイスランド航空のヘッドレストカバーにはflybusとプリントされています。バス感覚での利用という事なのでしょうか。と言いつつも、アイスランド、特にグリーンランドではリアルバスで都市間を移動するのがかなり厳しいので、バスのようなエアラインは成り立ちますが、運賃がバスと違い、高額であります。
今回、アイスランドからグリーンランドへのフライトが欠航していたら、グリーンランドへ渡航するのは今回の旅程では不可であり、宿代やグリーンランド内での航空券が無駄となっていたので、大幅な遅延でも飛んでくれた助かりました。グリーンランドはやはり、行くのも大変な場所であります。