長崎県の弾丸しま旅をしてみましたので引き続きお伝えします。2回目はオリエンタルエアブリッジで壱岐に向かいます。
乗り継ぎ時間にひと風呂
五島福江から長崎空港に到着したのは遅延があったものの正午前であり、壱岐行きのOC43便までは3時間ほどあり、空港ラウンジだけでは飽きてしまうので空港外に。ただし、移動時間に大半を使うともったいないので空港近く。
丁度良く、空港からの箕島大橋を渡ったところにサンスパおおむらという娯楽施設があります。日帰り温泉やゲームセンター、レストランなどがまとまっています。
暑い日であったので汗を流すために日帰り温泉施設の「ゆの華」に行きます。施設は開業当初からそのままのようであり、結構古いですが、露天エリアが広く、内湯もかなり開放感がありました。
泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム塩化物泉ということで、海岸にありそうではありますが、やさしい感じでした。
湯上り処などはリストバンドで課金ではなく、ニコニコ現金払いで食券を購入して、一杯と言う感じでした。
行きはバスで1区間乗車でしたが、帰りは一度歩いてみたかった箕島大橋を渡ってみます。
炎天下で折角の湯浴みが無駄になるかと思いましたが、途切れなくシーブリーズが吹いており、吹き出す汗を即乾燥しているような状態でした。なかなか気持ちいいウォーキングでした。
と言っても、空港内に入ると汗が吹きだすので、ラウンジでくつろいで搭乗となりました。
搭乗記
OC43便(NH4643便)は3番搭乗口から階段を降りて徒歩で機内に向かいます。
機材はDHC-8-201であり、最後列は観光バスの最後列みたく通路部分にあたる真ん中にも座席がありました。スーパーバルクベッドかもしれませんね。最前列から最後部が見え、座席数は39席とマイクロバスのようにも見えます。
今回の座席は最前列の2列席であり、なんとコンパートメントと言うかお見合い席でした。CAさんは一人のみであり、離着陸時は扉の所にあるクルー席に着席していました。
オリエンタルエアブリッジはカラーリングはスカイブルー(空の青)とエメラルドグリーン(島の緑)、マリンブルー(海の青)ときれいなカラーリングであります。同社は長崎空港ビルディングが筆頭株主で、次いで長崎県、九州本社の銀行やガス会社が大株主ですが、ANA HDも4.7%保有しており、青の影響力は大きいようです。
就航路線はハブ空港の長崎空港を中心として長崎県の離島(五島、対馬、壱岐)に加えて福岡発着で宮崎空港と石川県の小松空港を結んでいます。ANAから要請なのかもしれません。
福岡=長崎があると何となく便利そうですが、バスと鉄道が幅を利かせているからないのかもしれません。
離陸してもなかなか高度は上がらず巡行域でも2,500mでした。雲は多い日でしたが、地上が近くに見えるフライトであり、飛行時間はわずか25分でした。
佐賀の松島と加唐島であります。上空からだと綺麗に見えます。
砂採掘船でしょうか。海の色が変化しており、土砂色と言うよりはエメラルドグリーンとなっていました。
壱岐空港は壱岐島の南東部にあります。青島あたりまで北上して北側から滑走路に進入します。昔、ミラノからマルタに行った際にマルタの空港に着陸する景色を思い出してしまいました。
プロペラ機独特な着陸時の音を楽しみすぐに降機であります。歩いてターミナルに向かいますが、田舎の鉄道駅のような感じですぐに外に出てしまいます。
ターミナル自体はこじんまりとしていて、平屋の屋上に展望デッキがついている建物でした。
OC43便の到着に合わせて、港のある郷の浦行きのバスが接続してしました。
弾丸で観光
原の辻遺跡
時間はまだ16時前であり、宿にチェックインする前に壱岐の名所を見るために空港バスを筒城入り口で降車して2kmほど歩きます。炎天下の上り坂道で結構消耗しますが、20分程なので何とか我慢できました。
原の辻(はるのつじ)遺跡に到着です。小高いに丘にぬけた台地にあります。
日本国内にある遺跡跡を見ると景色が良いところが多く、悠久の歴史を感じてしまいます。当日は風が吹いていて、日差しは強くすぐ日焼けしてしまいましたが、心地よい空間でした。
周りには水田もあり、昔から現在に繋がっていることをとても強く感じました。
バス停は遺跡の北側に位置しています。バス停には日差しを遮るものが何もないため、道路を渡り、施設に行ってみます。
原の辻ガイダンスと言う施設があるのですが、残念ながら休館でありました。仕方なく、木陰のベンチでバスが来るまで待っていましたが、旅らしさを大きく感じてしまいました。この日はホテルにこの後滞在して終わりでした。
小島神社
翌日は午後に壱岐を離れますが、午前中は時間があるので観光してみます。レンタカーを借りるほどの時間でもないため、バスでの移動となります。バスはそんなに頻繁に走っていませんが、島内一周便があり、うまく活用すると意外と組み立てられます。
また、バスは一日フリーパスがあり、単体で乗ると意外と距離のわりに高いので、小銭を用意する面倒もないフリーパスがベストです。
フリーパスは下車の際に運転手さんから購入も可能であります。
干潮時に参道となる不思議に小島神社に行ってみました。バス停は山側の勝本石田線にある田河校前から徒歩で行くこととなります。片道2km弱あり、途中丘を越えていきます。行った時は満潮であり、渡ることはできませんでした。
内海湾(うちめわん)は日本遺産でした。干潮時だと結構見ごたえがあったかもしれません。
渡れなくてもお祈りができるように小さな鳥居がありました。ワンカップが奉納されていました。
再び丘を越えてバス停に戻りますが、バス停の近くには島の駅壱番館というスーパーと言うかお土産店と言うかの店舗があり、飲み物などは確保できます。バス停のベンチでビールで一服しました。
壱岐市立一支国博物館
小島神社からも建物が見えるので歩いていくことはできますが、起伏が激しいのでバスを待って壱岐市立一支国博物館に行ってみます。
遠くからでもタワーが見え、きっとタワーからの景色は良いと確信してバスで下車してみます。次のバスまで30分程あり、サクッと館内を見てみます。
館内は吹き抜けのロビーから順路で回っていきます。遺跡展示などのエリアは撮影禁止でありましたが、展望台は景色が良いところでした。
内海湾を一望でき、期待通りの景色が楽しめました。博物館の売店で手拭いを買い、郷の浦に。バスで30分程で到着です。バス代はトータル3区間乗車しましたが、都度の運賃額は合計で1,700円程度でしたので、一日券は元は取れた結果となります。
郷の浦のバス停から郷ノ浦港まですぐかなと思うと意外と距離がありますが、川と言うか運河沿いは心地よい風が吹いており、ちょっとした散歩でした。
最後に
オリエンタルエアブリッジオリジナルのDHC-8-201の機内にはうちわ(夏バージョン?)が用意されており、ほほえましい絵が描かれていました。今回のフライトは30分足らずでしたが、かなり記憶に残るフライトでした。
日本国内もいろいろなフライトがあるものです。
長崎(NGS)→壱岐(IKI) 60マイル