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エア・グリーンランド A330neo プレミアムクラス? 搭乗記

A330-900(neo)でグリーンランドのカンゲルルススアーク(SFJ)からデンマークのコペンハーゲン(CPH)まで搭乗しましたので、お伝えします。

エア・グリーンランドのA330neo

エア・グリーンランドA330-800:エアバスホームページより

エア・グリーンランドでは20年間使用してきたA330-200の置き換えとして2022年12月にA330neo(A330-800)を受領して、新たに運航を開始していました。同社にとっては随一のワイドボティ新型機であり、愛称はTuukkaqであります。

ところが、2023年5月にコペンハーゲン空港において、同機を空港内にてトーイングトラクターで移動させていた際、スカンジナビア航空機と接触し、一部破損してしまったということです。修理すれば復帰できて良いのですが、昨今のサプライチェーン問題により、部品の納期が見えない状態となっています。

折角の新しい機材がすぐに事故に遭うとはついていない気もしますが、けが人等はいなかったようです。

デンマークとグリーンランド間の同社の同路線の需要は一定数あり、同社としても大問題であり、その対策がとられています。

対策としては、エア・ベルギーより同社が保有するA330-900を借りて運航すると言うものであります。冒頭の機体の写真がエア・ベルギーなのは以上のような理由があります。思わぬ形でA330-900初搭乗となりました。

プレミアムクラス?

もともとエア・グリーンランド保有のA330-800はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスですが、エア・ベルギー保有のA330-900はビジネスクラスとプレミアムエコノミー(同社ではプレミアムクラスと呼ぶ)とエコノミークラスの3クラスであり、エア・グリーンランドはビジネスとエコノミークラスしかないため、プレミアムエコノミーの座席がエコノミークラスに割り当てられています。

チケット購入時はエア・グリーンランド保有のA330-800のシートマップで有償座席指定していたのですが、オンラインチェックイン時間になると前方のプレミアムエコノミー席が開放されていました。最初、2-3-2配列の理解ができなく、検索していると上記の事情が判明しました。エア・ベルギーのサイトでシートマップを確認し、比較すると同一でした。

折角のグリーンランドなので、景色を楽しむため、エコノミークラスで隣席が空いている窓側の方が良いと思っていました。しかし、通路側とは言え、最前列のプレミアムクラスシートなので、すかさず座席指定。チェックイン状態にしました。

写真のとおりであり、内装はA350やB787と比較すると壁のアールをきつく感じます。このあたりはA330であります。

プレミアムクラスだけあり、足元の広さと座席幅は抜群であります。キャリーケースに入っていたホテルのスリッパを取り出し、履き替えるとあたかもプレミアムエコノミーであります。

シート自体はANAのプレミアムエコノミーとほぼ同じであり、シートの色の違いぐらいでしょうか。シートは2-3-2配列でした。

L2ドアの天井はデコレーション照明となっており、このあたりはA330neoを感じさせます。

搭乗記

カンゲルルススアーク空港のターミナル自体は結構、新しい感じであります。ヌーク空港とは違い、セキュリティチェックも有り、一応、エアサイドが存在します。

そのエアサイドはA330の出発間際は座る場所がない程、混雑しています。階段を昇った所にはラウンジ(航空会社ではなく、ほぼカフェ)があります。飛行機は11:30出発であり、カフェは空いていませんでした。グリーンランドではお酒の提供は正午以降と言うのも関係あるかもしれません。

小さいですが、免税店があり、日本のお酒も販売されていました。また、ご丁寧に缶ビールが冷やされて販売されていたので、待っている間、飲んでしまいました。

ターミナルからは歩いて飛行機に搭乗です。武骨なタラップを昇って機内に入ります。こういうのは世界の経験値あがりますね。

最前列席はシートモニターが格納されているため、セーフティビデオ放映時はCAさんがモニターを引き出してくれました。再格納はセルフでしたが。

2,810mの滑走路からの離陸です。久しぶりのワイドボディ機での離陸であります。レガシーなA330よりもA350に近いサウンドでした。

エア・グリーンランドのジェット機はA330-800のみであり、このほかはプロペラ機とヘリコプターのみであります。エア・グリンランドの2レターコードはGLであります。日ペリならぬ、グリヘリ(GH)とかではないようです。エアバス製のヘリコプターはHで始まるのですね。

束の間の滞在だったグリーンランドにさらばであります。エア・ベルギーの機材もこんな高緯度の大地を飛ぶと思っていたかもしれません。

アイスランド航空の機内サービスは有料でしたが、エア・グリーンランドは機内サービスは無料でした。まずはドリンクサービスからスタートです。ワイン(白赤のみ)も無料であります。他のお酒(スパークリングワインなど)は有料でした。

エア・ベルギーのサービスではありますが、機内Wi-Fiもありました。

エア・ベルギーのサービスとしてなのか接続もできました。ANA機内Wi-Fi2と同じようで、パナソニック系のようでした。フルプランで20ユーロと高めであります。YouTubeなどの動画は見られませんでした。

機内食であります。コールドミールのみであり、軽食と言った感じであります。こちらはエア・グリーンランドのものでした。それでも無料で提供されるのはありがたいところであります。ここでもう1本ワイン(無料)を頼みます。

食後、さらにもう1本ワインを行きたかったのですが、コペンハーゲンから先の道中も有るので、お茶にして大人しくしていました。

トイレの後にエコノミークラスの後方まで散策してみるとエコノミー席(2-4-2配列)はほぼ満席でした。グリーンランド内で欠航が多発するとデンマーク本土に行くフライトである同便は需給が急変するようです。オンラインチェックイン時はガラガラでしたが。

オンラインチェックインの際に通路側でもプレミアムエコノミー開放席を押さえてよかったと実感です。

時刻は20時(コペンハーゲン時間)を過ぎていますが、外はまだ昼のように明るく、夜の感覚が時差ボケと相まっておかしくなります。あと1時間を切り、広い座席であっという間の快適なフライトでした。グリーンランドとデンマーク間は時差4時間なので、昼前に出発して、20時過ぎに到着は調子が狂います。

アイスランド上空を通過し、ノルウェーをかすめて、デンマークと言うルートでした。国際線のような国内線のような不思議な感覚であります。いずれもシェンゲン協定加盟なので、パスポートコントロールは有りませんが。

コペンハーゲン・カストルプ空港(CPH)に到着であります。最近のエアバス機のコックピットの窓は特徴的でありますが、だいぶ見慣れてきました。時刻は20:35と20分ほど遅れての到着でした。2,138マイル、4時間30分のフライトの終了となりました。良い歳して良い初経験でした。

最後に

マイルやプレミアムポイントは積算されず、割高なエア・グリーンランドのエコノミークラスで退屈するかなと思いましたが、同社にとっては予想外である代替機の運用となりました。運航と機内サービスはエア・グリーンランドのスタッフでありましたが、エア・ベルギーのゼッケンベストを身に着けたエンジニアらしき人がカンゲルルススアーク空港に多くいたので、はじめという事でサポートをしていたようです。

そして、開放プレミアムクラスシートの最前列という事で快適に移動できたのはラッキーでした。また、初のA330neo搭乗でもありました。果たして、エア・グリーンランドの保有のA330-800で再びグリーンランドに行くことがあるのかはわかりません。

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