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スカイトラックス「ワールド・エアライン・アワード2023」が公表、過去11年のデータからベストエアラインを考察

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スカイトラックス社の「ワールド・エアライン・アワード2023」が公表となり、過去の傾向からどこの航空会社がサービスに優れているか考えてみました。

ワールド・エアライン・アワード2023概要

今年はワールド・エアライン・アワードは公表されました。流行り病が良くわからない2020年は実施されませんでしたが、その後は需要はともあれ、公表が続けられており、2023年も公表されました。

同アワードは総合的な評価であり、わかりやすい指標でもあります。2023年のワンツースリーは下記のとおりです。

1位 シンガポール航空

2位 カタール航空

3位 ANA

例年通りと言うか、よくサービスの良いキャリアとして耳にするところであります。総合評価なので、ファーストからエコノミーまでの各クラスの評価や空港で対応、クルーのサービス具合により、変化しますが、いずれにしても各方面で多数の得点をしたキャリアが上位となっています。ちなみに日系ではANAの他に、JALが5位にランキングしています。

クラス別ランキング

続いてはクラス別のランキングです。一概には言えませんが、高額なファーストクラスやビジネスクラスを選択する際に参考の一つなるかもしれません。以下のとおりです。

ファーストクラス

1位 シンガポール航空

2位 エールフランス

3位 ANA

エールフランスが上位に入るのは珍しい感じもしますが、ランキング入りを目指して採算を下げても力を入れたのかもしれません。ヨーロッパではファーストクラスをスカイチームで唯一、提供しているのでスカイチームの全力なのかもしれません。

ビジネスクラス

激戦区のビジネスクラスであります。下記のとおりです。

1位 カタール航空

2位 シンガポール航空

3位 エミレーツ航空

なんかいつものトップランカーであります。ちなみにANAは4位であり、必殺コンテンツのTHE Roomがありながらも上位に入り込めなかったのは座席提供数の影響かも知れません。日本もそうですが、上位ランカーの国は国土が狭く、航空需要としては乗り継ぎで稼ぐ必要もあります。(シンガポールは富裕層が多いのでそうした限りではないかもしれませんが。)

プレミアムエコノミークラス

ニッチなプレミアムエコノミークラスのランキングであります。

1位 エバー航空

2位 シンガポール航空

3位 エミレーツ航空

4位はプレミアムエコノミーとしては独特なヴァージンアトランティックであります。日系ではANAは7位、JALは10位となっています。プレミアムエコノミーはなかなか、頭を悩ませるクラスかもしれません。常にビジネスに近い食事を提供しているところも有れば座席が広いだけと言うキャリアも有ります。A380-800でホノルル路線で破格な機内食を提供しているANAもホノルル路線は世界的にマイナーなのか、結局は世界中にプレミアムエコノミーを提供している路線の方がレーティングには有益と言うことかもしれません。

エコノミークラス

最後は私のエコノミークラスであります。

1位 JAL

2位 カタール航空

3位 シンガポール航空

俺たちのJALがエコノミーで一番です。JALのエコノミーはシートスペックやWiFi環境が良く、自由な時間が多いので満足かもしれません。エコノミークラスでも日本の航空会社がトップになるのは誇らしいですが、今後のことを考えるとプロフィッタブルなアッパークラスでランキングしてほしいところであります。2位ではダメですかという政治家よりはまずは1位の方が強力かもしれません。何てったってアイドルですからね。

ちなみに、ANAは9位であり、やはり、ビジネスクラス搭乗記に傾倒してしまいます。

過去のランキングから今後の有望なキャリアを予想

スカイトラックス社のサイトでは2011年から2023年までのワールド・エアライン・アワード2023が開示されており、その時系列のランキングを可視化してみました。主にトップ10に入っているキャリアの推移であります。

連続で入っているキャリアはやはり、ベストサービスが提供されるとも感じられ、フローとストックの違いや各キャリアの経営方針も見えてくると思います。

2012年から2023年までのデータであり、2020年は流行り病の影響でありませんでしたが、連続的なデータであります。第3者評価機関とも言えども、航空会社向けのソリューションサービスを有償で提供しており、モンドセレクションに近いとも言えますが、それでも傾向はあるようです。

過去の順位の平均は下記のとおりです。

航空会社 平均順位
カタール 1.5
シンガポール 2.2
エミレーツ 3.9
ANA 4.2
キャセイ 5.8
エバー 9.5
ターキッシュ 10.8
エティハド 11.9
JAL 16.5

これはストックよりもフロー的な予想が強いので現在の勢いが重視されますが、QRとSQはトップでも地道な努力をしているように感じます。労働環境はわかりませんが。

カタール航空とシンガポール航空のワンツーフィニッシュが多く、その牙城は鉄壁のようです。2016年あたりまではエミレーツやキャセイパシフィックが絡んだりしていますが、2017年以降はQRとSQのダブルQ体制が継続しています。

香港の雄であったキャセイパシフィックが落ち込む中で、オールニッポンが台頭しており、ナンバー3の座は定着しています。なんで3位じゃダメなんですかとか言われるのですが、やはり1位になって欲しいところであります。

海外勢ではターキッシュエアラインやエティハド航空は当初サービスは良かったものの、10位以下となり、時代の変遷を感じますが、最近はターキッシュやエバー航空は回復基調にあり、運航次第という事も有りそうです。

また、日本キャリアではANAと双璧をなす、JALは長年10位に入り込むことはありませんでしたが、鶴なのにのろまな亀のように2016年位から着々とランキングを上げて2021年には10位以内に入っています。これが基礎力からなのであれば、この先はJAL祭りもあり得ますが、どうなのでしょう。エコノミークラスの満足度からまず、仕掛けているのでしょうか。

最後に

外部機関の評価はビジネスにつながるものであり、水ものでありますが、それでも半分以上は信用性もあり、正と言えます。蓋し、モンドセレクションや個人ブロガーのレビューよりは恣意的(私自身のレビューは低熱で書いています)ではなく、一定のクライテリアは有るように感じます。

こうした評価ではどのように評価しているのに委細があるので、そうしたチェックポイントと実際に自分で体感してみたポイントの差分の違いから、個人的な指標を持つのが重要かもしれません。

ANAの評価は適切なのか、過剰なのか不明ですが、まあまあ当たる部分は有りつつも、100%ではないですが、ミリオンマイラー修行なのでしばらくは利用することでしょう。当たりはずれは有っても、それも旅行の記憶であります。

個人的に先導するような記事は苦手なので、エクセルぐらいしか使えませんが、ヒストリカルなデータを出してみました。加点されるキャリアは結構、必死なので、メリットはありそうです。

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