JR西日本完乗の旅も佳境となりましたが、今回は広島と山口沿線を旅しましたのでお伝えします。
呉線とetSETOra(エトセトラ)
昨夜、福山から山陽線で西に向かって広島まで進んだのですが、再び東に戻ります。
戻ると言っても、山陽線ではなく呉線となります。瀬戸内海の上を走るような同区間は明るいうちに行きたいため、本日最初の路線であります。
呉駅で途中下車をしてみたいため、快速で呉駅を目指します。土曜日の朝は平日ではできないことをまずやろうという事なのか、広島からアウトバンドする路線でも混雑していました。
海田市から呉線に入るとすぐに海が見えてきます。景色が良いですが、車内は混雑しており、なかなか旅気分には浸れません。
そして、呉駅に途中下車します。駅ビル「クレスト」が併設されています。トツカーナみたいな名前の付け方であります。
造船と軍港の街なのかスクリューのモニュメントがあります。海の中で見えませんが、回転するとものすごい迫力でしょう。
そして、ここからは観光列車のetSETOra(エトセトラ)に乗車となります。広島から素直に乗ればいいのですが、広島から三原までだとちょっと時間も長く、以後の普通列車と停車駅で差のつきやすい呉から乗車としました。
普通列車扱いで、座席は全席・グリーン車指定席となるので青春18きっぷでも乗車できます。座席指定席券は有料で1,050円となります。
特製のコースターと記念乗車証はコンプリメンタリーであります。それ以外はドリンクも食べ物もすべて有料であります。持ち込みはOKであります。
車内はボックス席とカウンター席の組み合わせであり、座席自体はそれほど凝った作りと言うわけではなく、車窓重視と言ったところであります。
海の見えない場所も走るのですが、記憶としては海、海、海といった景色であります。もみじと瀬戸内海(とおくに牡蠣いかだも少し)と広島らしい景色であります。
列車は海が最も近いあたりで停車して景色を楽しませてくれます。時間帯は昼のため、晴天だと良いと眩しいですが、眩しさを忘れるくらいの絶景であります。
動画にまとめてみました、以下のとおりです。他のお客さんの会話などがある部分は意図的に音量を下げております。時間は約1分半です。
三原駅が近くなると今治造船が見えます。全景撮影のため結構離れた場所からですが、呉線は敷地の近くも走るのでスケールの大きさが良くわかります。
須波駅に停車。ここからは内陸に入り、すぐに三原駅到着となります。三原で降りる人は少なく、やはり尾道まで行く人が大半でありました。
山口県内の路線を目指す
三原駅では30分弱の乗り換え時間があり、一度外に出てみます。新幹線口はどこの駅も立派な駅舎であります。
ここから徳山を目指します。三原駅はほとんど、こだま号だけの停車であり、各駅での停車時間が長いこだま号の利用となります。
その分、レトロな車両にも遭遇でき、今回はレールスターでした。自由席でも2-2配列は嬉しいところです。
時間があったので、新幹線改札内にあるセブンイレブン兼お土産店「おみやげ街道」であなごあいのせ重を購入し、車内で昼食とします。
移動しながら昼食と言うのは鉄旅の宿命と言うか醍醐味であります。
今朝出発した広島駅はスルーしてそのまま乗車です。トンネルに入る前の束の間の市内の景色であります。
徳山駅が近くなると工場が良く見えてきます。春先のタラノキのように見えてしまいます。タラノメの天ぷらが食べたくなってしまいました。弁当食べたばかりですが。
徳山駅から在来線に乗り換えて、宇部新川を経由して厚狭駅を目指します。新山口まで新幹線で行けばと思われるかもしれませんが、徳山=新山口間は未乗であり、本日の旅程で徳山から在来線で行っても大丈夫なため、完乗を優先します。
瀬戸内海が見えるので時間を忘れさせてくれますが、天気が良いので日差しが車内では暑いくらいでもあります。
新山口駅に到着です。約20年前までは小郡駅と呼ばれていましたが、新山口駅に改称しています。その時からのぞみが停車するようになり、停車駅で通過待ちのないのぞみはここから利用するのはとても便利であります。
しかし、今回は宇部線で南下します。山口宇部空港へ徒歩でも行ける最寄り駅の草江駅を発車すると同線中心駅の宇部新川駅に到着です。
ここからは小野田線に乗り換えです。と言っても一駅先の居能駅まで宇部線ですが。
宇部線については昨年、ANAクラウンプラザホテル宇部に滞在の際に利用しており、小野田線から山陽本線を目指します。
支線とのジャンクションの雀田駅はスルーして山陽本線を目指します。
小野田駅に到着し、すぐに連絡の下りの普通列車で一駅ではありますが厚狭駅を目指します。
美祢線と山陰線の仙崎支線
山陰本線で小野田から一駅で厚狭駅に到着します。新幹線口は立派ですが、北口はレトロ感か漂う鉄旅ならではの趣きです。
美祢線(みねせん)は厚狭から長門まで結ぶ、陰陽線でありますが、ここまで西に来ると中国山地の険しい峠越えと言う感じはありません。
しかし、車両は他の陰陽線と同じくキハ120形であります。帯のカラーは山口独自なのか赤いラインが入っています。
路線名の名前でもある美祢駅に停車です。ここで乗客もかなり降りて、ロングシートからクロスシートに移動します。この後日没となり、外の景色は並走する道路の車のライト、遮断機だけでした。
祖毛ほど時間もかからず、長門市に到着となります。美祢線から仙崎支線には今回乗った列車は直通のため、このまま乗車です。向かいには本線の列車が接続待ちをしています。
わずか、2kmちょっとで仙崎駅に到着です。これで約半年前に完乗した本線と併せて、山陰本線の完乗となりました。
支線の車止めが列車によってライトアップされています。この後すぐに消灯してしまいました。
仙崎駅の折り返しはちょっと時間があるため、長門市駅まで歩いてみます。道はほぼ直線で住宅地なのですが、あたりは真っ暗であり、時折通る車と家の灯かりが頼りであります。約3kmを20分程で歩き、長門市駅でに到着です。ここからまた、キハ120形で厚狭に戻ります。
途中、長門湯本駅に停車です。完乗の旅でなければ、下車して星野リゾートとか滞在してみたかったのですが、致し方ありません。
再び、厚狭駅に戻ってきました。今日はいったんこれで終了であります。
最後に
厚狭駅前には寝太郎像があり、イルミネーションでライトアップされています。今日は瀬戸内海から日本海まで結構移動した旅でもありました。
今日新たに乗車した路線
呉線 海田市~三原 87.0km(完乗)
山陽本線 徳山~新山口 44.3km
宇部線 新山口~宇部新川 27.1 km(完乗)
小野田線 居能~小野田 11.6km(完乗)
美祢線 厚狭~長門市 46.0km(完乗)
山陰本線(仙崎支線) 長門市~仙崎 2.2km(完乗)
JR西日本の完乗率は93%となり、九州を越えました。JR全線では残り600km程となり、いよいよカウントダウン感が高くなってきました。