近鉄観光特急のしまかぜに名古屋まで乗車しましたので、お伝えします。
賢島駅


横山展望台の後は本来であれば名古屋方面に向かえばいいのですが、しまかぜ始発の賢島駅まで行ってみました。
駅の2階には伊勢志摩サミット記念館のサミエールがあります。無料で入れます。ほとんどがパネルでの説明であり、あっという間に見終えてしまいます。
記念館の一番の見せ場はサミットのテーブルと言えます。テーブルの機能としては数回しか使われなかったので、余生としては良いのかもしれません。
この椅子でZOOM会議とかに出ると驚かれるかもしれませんが。
乗車記 しまかぜ・名古屋行き
始発の賢島駅には2本のしまがぜが並んでいます。今回は3番線が名古屋行き15:40発、4番線が16:00発大阪難波行きでした。二つ同一ホームに並んでいると結構なゴージャス感があります。
ライバルのサフィール踊り子ではこうした景色が見られないので、しまかぜらしいと言ったところでしょうか。
今回はプレミアムシートを予約しました。と言っても同列車ではプレミアムシートからであり、プレミアムシートでいいのは先頭と最後尾の1・6号車は展望席となっており、そちらは結構埋まっていたので、ガラガラの普通のプレミアムシートにしてみました。
シートは1-2配列であり、ぱっと見は同社のひのとりやE5系のグランクラスが思いつきますが、こちらのシートはバックシェルタイプではないため、よく言えば包まれている感というか圧迫感がないので景色を楽しむには良いかもしれません。
窓は一席一枚占有で肘元まで窓が広がります。新幹線のような高速だとこの開放感は怖いですが、しまかぜは割と遅い線路も走るので丁度良いかもしれません。


シートポケットには車内とサービス案内と車内販売のメニューが入っています。天気が良いと大きな窓は景色がいい反面、直射日光がつらいのですが、カーテンは電動式であり、気楽に上げ下げができます。
6号車の展望車両に行ってみます。トイレや洗面は広めに設計されており、廊下はカーブしています。
展望車両はハイデッカーであり、より景色が楽しめるようになっています。シートは基本的に同じであり、1-2配列となっています。
運転席側は全面ガラス張りであり、かなり明るい印象であります。
6両編成の真ん中2両はカフェとグループ車両となっています。カフェ車両は近鉄得意の2階構造となっており、上下にカフェが設置されています。


グループ車両はコンパートメント席であり、伊勢志摩ライナーとは異なり、通路は海側にあり、3列配列の向かい合わせコンパートメントとなっています。
また、個室は洋風と和室があります。上の写真は洋室であります。名古屋まで2時間なので個室でなくとも良いのですが、利用できれば、出来たで快適そうであります。
出発すると記念乗車証とおしぼりが配られます。裏には乗車日のスタンプが押されています。
コンビニで購入した神楽ビールを試してみます。すっきりとした丁度良い苦みのビールでした。
続いて、車内販売でワインをお願いしてみます。天使の果実 ナイアガラは甘く、ミックスナッツというよりはケーキなどの方が良かったかもしれません。
専用のステム付きのワインカップも付けてくれます。最近のANAプレミアムクラスのプラカップよりも全然雰囲気があります。
しまかぜオリジナルのコースターの色がさわやかであります。夏の海のようなブルーです。
賢島から伊勢市間は時折、海も見えます。リアス式海岸なので、抜けるような海というわけには行きませんが、海岸線が作り出す曲線が柔らかな印象を与えてくれます。


名古屋到着の30分くらい前にカフェに行ってみます。ショップでオーダーと支払いをしてカフェ席に行きます。せっかくなので二階席に行ってみます。
窓側を向いたカウンタータイプであり、景色をみながらボーっとしたり、黙食するにははぴったりかもしれません。
注文したビールを持ってきてくれました。冬型の天気で雲が多く、日がいつもより早く暮れたような寒々しい外とは対照的にほっとする温かさの車内でした。
名古屋駅直前では雪が強くなり、外は明らかに寒そうであります。しまかぜは遅れませんでしたが、JRや名鉄などは強烈ではないものの遅延が発生していました。
18時前に名古屋駅に到着です。
地下なので風雪に晒されることはないですが、しまがぜの前面はびしょ濡れであります。お疲れさまでしたと声をかけたいところでありました。
名古屋からは豊橋経由で帰京
外に出なくても良かったのですが、雪がどれくらいか確認するため出てみると結構な強さの降雪でした。新幹線は帰れなくなるような遅れでもなく、天気の流れを見ても東京側に行くほど深刻ではないため、のんびりと帰ることに。


豊橋まで名鉄の特急でき、そこから新幹線という旅程にしてみました。新幹線より名鉄の方が遅れていないくらいであります。
特急料金が安いためか結構な乗車率でした。雪の日は湿気が高いためか、車内は温かいのですが、もわっとしており、マスクは絶対外せない感じでした。
豊橋駅に到着です。ここからはこだまで帰京するのですが、遅延もあり、50分くらい待ちます。
一旦駅の外に出てみます。イルミネーションはきれいですが、やはり寒いので、すぐにエキナカに引き返します。
ホームに行くと通過の新幹線が40分で往復12本ぐらい見られました。ほとんどの通過列車のすれ違いが駅あたりであり、過密ダイヤでかつ、遅延が発生しても、システムがそうさせているのか不明ですが、面白いところでもあります。


上りのN700Sの通過が多いなと思い、ずいぶん増備されたと思いながら、通過を眺めたりしていると反対側にはN700Aのひかりが通過待ちなしで発車して行ったりします。
N700S運行情報を見て購入したきっぷでしたが、いざ入線するとN700Aでした。遅延で車両変更となったためでしょうか。通過でN700Sが多かったのはそういう事だったのかもしれません。(悲)


東海道新幹線グリーン席のシートポケットにある雑誌のひとつはのんびりした万人受けする観光雑誌であり、もうひとつはビジネスマン向けと言いつつも、万人受けとは対比的でのんびりしない記事が多い雑誌が一緒に存在するのはいつ遭遇しても不思議です。
N700Sを体験してしまうと古く感じますが、それでも快適なグリーン車であります。E7系と比較すると新しさではE7系ですが、N700Aの方が快適さと静かさを感じます。
掛川駅に停車であります。この時点で20:30ぐらいであり、結構(40分程)遅れています。
雪の影響か利用者は少なく、この車両では他二人ぐらいでした。快適と言えば快適ですが、コロナがなければ外国人も多かっただろうにと寂しささえ感じます。
豊橋を出発した時点は25分の遅れがありましたが、東京駅の到着は4分遅れと21分も遅れを回復し、準ひかりみたいな所要時間でもありました。
最後に
今回は私鉄特急ではかなり豪華な近鉄の観光特急「しまかぜ」でしたが、冬場という事もあってか、当日に簡単に空いた席を購入でき、簡単に乗車できました。
そして、料金もサフィールみたく高額でもないため、財布にも優しく、今度は雪が降らない、夏に行ってみたくなりました。