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サフィール踊り子5号プレミアムグリーン車 1A乗車記

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サフィール踊り子

2020年3月14日より運行を開始したJR東日本のプレミアム特急である「サフィール踊り子」5号に新宿から乗車しまたので、お伝えします。

サフィール踊り子とは

サフィール踊り子

サフィール踊り子は2020年3月14日から運行が開始された特急列車であります。1990年から約30年走り続けた「スーパービュー踊り子」の後継として登場しているものの、スーパービューでは普通車が主体でしたが、サフィールではすべてグリーン車となっており、グリーン個室、同社では初となるプレミアムグリーン車も設定されています。

サフィールはフランス語のサファイアであり、伊豆の海と空をイメージしているとのことです。個人的にはダイヤモンドにして欲しかったのですが、ダイヤモンド踊り子号だと船のようになってしまい、響きの良いサフィールにしたのかもしれません。

車両は8両編成のE261系2編成を使用し、東京と伊豆急下田間を一往復(1号下り、2号上り)が定期列車として運行されています。

3号と4号は特定日運転となり、東京と伊豆急下田間を下りは平日を中心に運転されています。上りは平日も土曜・休日も運転されています。

そして5号は特定期間の土曜・休日に新宿発の伊豆急下田行きとして運転されています。

5号は新宿を出発すると渋谷、武蔵小杉、横浜、熱海、伊東、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津、終点の伊豆急下田と停車をして行きます。

武蔵小杉に停車するのが令和と言ったところであります。

様々な冠がついた踊り子

特急「踊り子」は国鉄時代の1981年10月に運行が開始され、それ以前の「あまぎ」から一新し、当時は新しかった185系で運転されています。

JRとなってからは定期列車としてスーパービュー踊り子号を導入し、その後も臨時特急として「リゾート踊り子」「シーリゾート踊り子」「フルール踊り子」「マリンエクスプレス踊り子」と様々な冠をつけて走ってきましたが、令和になってからは新たな定期列車として「サフィール踊り子」が誕生しています。

愛称の由来は言わずと知れた川端康成の伊豆の踊子であります。

個人的には「踊り子」というと、さすらい刑事旅情編でたびたび登場していた記憶があります。同番組で最も印象が強いとも言えるオープニングでは「スーパービュー踊り子」しか登場していませんが、185系の踊り子の方が印象に残っています。踊り子が多い理由は、伊豆にはサスペンス・ミステリーの終わりに必要な崖があるからと当時は勝手に思っていました。

プレミアムグリーン車 1A乗車記

新宿駅ホーム

プレミアムグリーン車券は現状、みどりの窓口か指定席券発売機での購入となり、えきねっと(JR東日本のオンラインチケット購入サイト)では購入できません。

前日に、ふとこの列車が気になり、最寄り駅の指定席券発売機で確認してみると1Aと1Bが空いており、購入してみました。

当日はあいにくの雨なものの、蒸し暑く、新宿駅5番線ホームまで行くので汗が湧き出します。新宿駅サフィール

さすがに人気列車なのか、カメラを持った人が池袋方から入線するのを待っています。入線するとカメラを構え、それぞれの構図で撮りだします。

サフィール先頭側面

天井高は高く、先頭部分の丸みと前照灯のLEDの白さと点々具合からイルカを想起させられます。同車両の特徴であるブルーは独特の深みがあり、これだけで上質感を味わえます。

プレミアムグリーンマーク

グリーン車のマークの横には宝石マークが記されています。毎年増えていくどこかのダイヤモンドのようにも見えます。

プレミアムグリーン車1号車

プレミアムグリーンドア

木目調の扉の先には圧巻の世界が待っています。

プレミアムグリーン車

シート配列は2列で伊豆急下田に向かって左側(海側)からA席B席となり、右側(山側)は通路となります。

プレミアムグリーン車全景

最前列まで行き、振り返るとこんな感じです。レザーシートが豪華さを演出しています。基本的にはE/W7系のグランクラスを手本としているようにも感じますが、個人的にはシンガポール航空のボーイング777-300ERのビジネスクラスのシートも想起されます。デザインは「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当しており、秋田新幹線や山形新幹線のカラーリングからするとかなり大人向けの色調となっています。

最前列1A席

プレミアムグリーン車1Aシート最前列1A席はバルクヘッドと言うだけでなく、運転席と同等の景色が眺められる点に尽きるとも言えます。シートピッチはありつつ、床の青のカーペットが際立ちます。

レザーシート

まだ、味の出ていないレザーは新鮮であります。

プレミアムグリーン車別角度

あいにくの天気のせいかもしれませんが、室内はかなり暗く間接照明がスポット的に当たっているため、撮影には不向きです。天気が良いと逆にいいのかもしれませんが。

シートテーブル
シート電源

テーブルの色調はいたってシンプルでウォールナットの木目やカーボン調のテクスチャーでもなく、アイロン面のようです。

ドリンクホルダー

ドリンクホルダーは350ml缶が丁度のサイズであります。新宿駅構内の成城石井で購入したスパークリングワイン缶を置いてみました。

プレミアムグリーン車フルリクライニング

シートをフルでリクライニングしてみた感じです。ビジネスクレードルと言う程は倒れません。まあ、目の前にプレミアムな景色があるのに眠っている場合ではないので気になりません。

運転席までの距離

運転席までの距離はあり、事故時の対策なのか、相互に意識しない距離感なのか不明ですが、これはこれで列車旅が感じられていいスペースです。

雨の日は1Bより、1Aの方が断然良いと言えます。運転手さんの先にあるワイパーで視界が確保されます。

原宿から新渋谷ホームに停車そして、恵比寿を追加

新宿出発後、駅舎が新しくなった原宿駅、そしてホームが新宿方に移設された渋谷駅の停車と出発、そして恵比寿駅の通過を動画に納めてみました。

車内を探訪

サフィール踊り子編成図

サフィール踊り子はすべてグリーン車ですが、その編成は下記のとおりです。

伊豆急下田方面から

1号車 プレミアムグリーン車

2号車 グリーン個室

3号車 グリーン個室

4号車 ヌードルバー

5号車 グリーン車

6号車 グリーン車

7号車 グリーン車

8号車 グリーン車

1~3号車までは車両当たりの定員が20名、最多の6号車でも36席となっています。

個室通路

個室の通路は明るい色でまとめられています。空いていた個室はほぼソファーのようなシートが並べられています。

サフィール踊り子グリーン個室

ヌードルバーはサシE261-2です。

サシE261

厨房が横にある通路を通過するとバーとなります。伊豆急下田に向かって左側(海側)がカウンター、反対側がテーブル席となっています。

ヌードルバー通路

ここでもソーシャルディスタンスなのか、椅子二つ分をスペースにしています。

ヌードルバーカウンター席

前日に予約したため、食事は完売となっており、残念でしたが、1A座席に早く戻ると言ったところです。

サフィール踊り子グリーン車

グリーン車はプレミアムグリーン車とは異なり、ライトなカラーでまとめられています。シートは東北新幹線のE5系と同等であるものの、明るい色のボーダーでまとめられており、通路は木材と上質感があります。

サフィール踊り子グリーン車

1A席に浸る

東海道新幹線下

車内を探訪も程々に座席に戻ります。

横浜駅

東海道新幹線の下を走り抜け、横浜を過ぎると比較的落ち着き、直線も多く感じます。E257系リニューアル車両ともすれ違います。

直線区間
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小田原を過ぎると海が近くなります。

東海道線 海

熱海駅手前のトンネル区間を撮影してみました。トンネルに飽きたころに到着チャイムが鳴りだし、いい具合です。

熱海を出発すると伊東線内に。

熱海

185系とすれ違い
トンネルを抜けたら

途中、元祖踊り子185系と行き違いをし、南下を続けます。トンネル区間が多く、トンネルを抜けたらそこはという光景を何度となく味わい、伊東に到着です。

伊東駅停車サフィール踊り子号

本日のサフィール踊り子はここで終了であり、お世話になったRS2編成ともお別れです。伊豆急下田に向かう動画も納めてみました。

最後に

伊東駅

JR東日本最高の定期列車のシートと言えばグランクラスですが、プレミアムグリーン車はそれを凌駕する面もあり、リピートしてみたくなりました。

サフィールブルー

今度は晴天の日に伊豆に行ってみたいと思います。今回のように奇跡的に1Aが確保できるか不明ですが、できれば1Aにしたいところです。 

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