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関西プレミアム特急を乗り比べてみた

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関西私鉄のプレミアム特急を乗り比べてみましたので、お伝えします。

京阪特急「プレミアムカー」

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京阪電気鉄道は京都、大阪、滋賀に路線を持ち、南は大阪の中心部である中之島、淀屋橋から京橋、枚方、丹波橋、伏見稲荷、三条、そして出町柳まで京阪線が有名であります。JR東海道線と阪急京都本線と競合する路線でもありますが、祇園や京都御所方面へのアクセスが良く、大阪では北浜や中之島へのアクセスが良く、関東で言うと東急東横線に近いのかもしれません。

プレミアムカーは基本的には京阪の特急に設定されていますが、平日は通勤時間帯のライナー、土日には特急よりも停車駅が少ない快速特急「洛楽(らくらく)」に設定されていたりします。

特急と言ってもJRで言う有料の特別急行ではなく、無料の特急であり、プレミアムカーは特急の編成に一両接続されている特別車となります。

JR東日本の普通・快速列車にグリーン車が接続されているイメージです。プレミアムカーには専属のアテンダントが乗務しており、この辺りもJR東のグリーン車に近いと言えます。

アテンダントの違いとしては京阪プレミアムカーではアテンダントはANAビジネスソリューションに業務委託しており、地上でもオールニッポン流のサービスが受けられると言うことになります。

乗車記

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京都の三条から終点である大阪の淀屋橋まで乗車してみました。日が沈み鴨川沿いの建物に明かりが灯り、京都の夜が始まります。

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三条駅は地下駅であり、京阪ホームを目指します。

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プレミアムだが料金はかなりお得

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プレミアムと言う名前でありながら、料金は三条から淀屋橋までで500円であり、JR東日本のグリーン車、ホームライナーと比較してもかなりお得です。

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現在の新コロ下ではありませんが、JR東のグリーン車はグリーン車の車両のデッキに立っているだけでもグリーン料金を徴収するくらい(それでも普通車の混雑よりはまし)であり、それと比較するとお得感があります。

座席は2-1配列

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シート配列は2-1配列であり、おひとりさま旅行にも最適であります。京阪と言うと緑と白のイメージですが、特急は赤と黄色とゴールド帯であり、近鉄のような感じもします。

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プレミアムカーは6号車となり、赤とゴールドとかなり派手ではありますが、車内は意外と落ち着いています。シート配列は2-1配列であり、座面側は黒で落ち着いている半面、シートバック側はベージュであり、意外とモノトーンです。

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ヘッドレストカバーに赤のアクセントがあり、カバーには「PREMIUM CAR」と刺繍されています。

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カーペットも結構フカフカであり、これで500円だけで良いのかと思ってしまいます。

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窓側のサッシ部分はステンレスのヘアライン仕上げが意外とインパクトがあります。アルミ缶のビールを置いたりすると冷んやり感が増します。

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車内案内はカラーであり、Wi-FiはNTT-BPであり、ANAラウンジと同様です。

トイレとゴミ箱はない

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プレミアムカーであり、飲み食いをしたりするため、トイレが付いているかと思うとトイレはありません。

また、飲み食いの後にでるゴミについても、捨てる場所がなく下車後にホームで捨てると言う形になります。

どんなに長くても1時間も乗車しないため、妥当と言えば妥当ですが、トイレは事前に済ませておいた方が賢明かもしれません。ゴミについてはアテンダントの方が回収したりもしてくれますが、自分でまとめて下車後に捨てた方がいいかもしれません。

車内販売

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車内では飲み物・食べ物の販売はありませんが、オリジナルグッズの販売があります。折角乗車したので、プレミアムカーグッズを購入してみました。

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プレミアムカーのロゴを使用した竹箸と箸箱です。京都の老舗創作竹芸品メーカー公長齋小菅とのコラボしたものであり、細いながらもしなやかでグッズとしてだけでなく、普通に使っていても質感を感じる品であります。

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洛楽ではないため、中間地点とも言える枚方駅に停車します。枚方からは京橋までノンストップで走り、天満橋、北浜、終点の淀屋橋と停車していきます。

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淀屋橋で地上に出れば、リバービューな夜景が迎えてくれます。

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近鉄特急「ひのとり」

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関西私鉄特急と言えば、近鉄と言うくらい、常に話題をもたらす事業者でもあります。ビスタカー、アーバンライナー、伊勢志摩ライナー、しまがぜと来て、さらにやるかと言うぐらいに「ひのとり」が登場しました。

ひのとりは大阪難波と名古屋間でほぼ一時間に一往復しており、新幹線が6,680円(所要時間49分)のところをレギュラー車両では4,540円(所要時間2時間5~16分)となります。

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時間とフリークエンシーだけ言うとヤッホー!しんかんせんですが、愛知から最初の目的地が道頓堀となれば、直通と言うメリットもあり、時間の差も解消され、もう一軒はしごできる予算感であります。

乗車記

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難波駅は地下駅であります。近鉄の難波駅であり、蛍光灯に照らされる車両であります。プレミアム車両は編成の端(1号車と6号車)に設定されています。前後にあるため、最初乗車した時は反対側の号車に座って勘違いしてしまいました。

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外観から想像できませんが、プレミアム車両はハイデッカー車両であり、座席に行くためには階段があります。ハイデッカー差分を利用したロッカーもあります。

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一方でレギュラーシートはフラットフロアであり、2-2配列となります。

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座席のリクライニングは前席の背もたれが気にならないバックシェルを採用しています。飛行機ではJALやキャセイパシフィック航空が採用しており、ANAでも一時期採用していたことがある機構です。

以前、クアラルンプールから成田に行く際、機内食時にバルクヘッドの一つ後ろに座って食事をしていたインド系らしき乗客がバルクヘッドに座っていた人が何の躊躇もせずにリクライニングを倒し、食事をしていたインド系の乗客は食事がひっくり返り、瞬間湯沸かし的に前の乗客に水をかけていたことを思い出してしまいます。

やはりそうしたことを想定するとバックシェルの方が良く、2時間の鉄旅では最適とも言えます。

プレミアムシートはグランクラス級

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プレミアムシートの座席配列は2-1配列であり、シートはアイボリー系のフルレザー張りです。また、レギュラーと同じくバックシェルを採用しています。リクライニングは電動であります。

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シートだけ見るとほぼJR東日本の新幹線E5系のグランクラスを目指したというか模倣したと言ってもいいくらいです。それだけ、グランクラスのシートが完璧と言えるかもしれません。

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一方で、グラスクラスにはない機能としてはカーテンは電動であり、シート番号は点字でも読み取れることが出来ます。

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また、車端の上部にはモニターが設置されており、各種情報の表示の他、先頭車両に設置されたカメラからの車窓が楽しめます。JALやANAの国内線大型機やスカイライナーでも同様に映像は提供されており、意外と飽きないものです。

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洗面なども大理石調に豪華に仕上げられています。

サービスはセルフ

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以上のように国内でも最高級なシートと配置のクラスでありますが、サービスはセルフと言えます。グランクラスでは専任のアテンダントが食事とドリンクをサーブしてくれますが、ひのとりではそれがなく、基本的にはセルフ対応となります。

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自販機で挽きたてコーヒーが飲めたり、小腹を満たすようなものも購入できますが、基本的に自分でやります。

新幹線(グランクラス)との違いは運行時間であり、ひのとりは最長で2時間ちょっと、一方で新幹線は2-4時間超と時間の差もあり、セルフで対応ができ、コストパフォーマンスを運賃に反映した結果かもしれません。

車窓も魅力的

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今回は難波から津までの乗車となりましたが、山並みや河川を跨ぐ景色が多く、結構飽きさせません。また、プレミアム車両の場合、運転台部分がガラス張りとなっているため、前方の見通しが良い点であります。人が多くて、見えにくくても前述の車載カメラで見通せることから意外と開放感があります。

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津駅までは1.5時間ぐらいでしたが、色々とサービスを味わっているとあっという間でした。津駅では間髪入れずに出発していきます。

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最後に

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関西プレミアム特急がいいのはそのグレードと比較すると料金が安く、魅力的と言えます。JRの有料特急と比較すると随分、コスパの良さを感じます。

関東の私鉄でもプレミアム列車を最近、相次いで出していますが、関西の方が上手のようです。

プレミアム感では極上は新幹線のグランクラス、次いで、サフィール踊り子のプレミアムグリーン車ですが、ひのとりプレミアムシートは手軽に利用できる中ではなかなかいいのではないかと思います。

京阪プレミアムカーについては色々な意見がありますが、個人的には慣れない場所に行って、500円で混雑のない世界で移動できるのであれば、ありかなと思います。スマホの充電ができ、場合によっては仕事ができるため、支払い以上の効果があるかもしれません。 

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