JR各社が相次いで、新幹線・特急まで乗り放題の切符を発売しており、結構魅力的であり、飛行機でもそうした運賃が出ないか考えてみました。
どこでもドアきっぷ
3日間乗り放題
どこでもドアきっぷはJR西日本が販売する乗り放題きっぷであり、2名以上が同一行程で利用の場合に限り発売と条件はありますが、JR西日本、四国、九州の全エリアが新幹線・特急を含めて3日間乗り放題と言うものです。
驚きはその値段であり、1人あたりは
土休日 おとな 18,000円
平日 おとな 20,000円
全日 こども 3,000円
となっています。指定席は6回まで可能となります。また、グリーン車については+5,000円で可能であり、利用期間は2020年10月1日から2020年12月25日となっています。
出発日が金・土と11月1日、22日は土休日用として発売します。
こどもが安い(こども単独は不可)ので、家族連れは飛行機と比べるとコストが嵩まないため、結構利用する人が増えめるかもしれません。
2日間西日本乗り放題も
JR西日本エリアだけとなりますが、2日間で乗り放題もあります。こちらはさらに値段が下がります。
土休日おとな 12,000円
平日 おとな 15,000円
全日 こども 2,000円
出発日が金・土・日・祝日と11月2日は土休日用として発売します。
こちらも指定席は6回まで可能となります。また、グリーン車については+5,000円で可能となっています。
利用期間は同じく、2020年10月1日から2020年12月25日となっています。
JR西日本のエリアは、東は新潟県の上越妙高から西は福岡県の博多南までとなるため、北陸新幹線、サンダーバード、山陽新幹線を乗り継げば東京からでも安く福岡往復することもできそうです。
そして、2日間、3日間いずれもGoTo トラベルキャンペーンの対象となりません。
みどりの窓口で発売しない
発売個所はJR西日本ネット予約であるe5489とJR九州インターネット列車予約サービスとJR西日本・九州・四国管内の主な旅行会社であり、駅のみどりの窓口では発売されません。
しかし、ネット販売で同行者をどのように識別するのか興味深いところです。二名以上で購入するのはネット販売で設定可能としても、飛行機と違い無記名のため、車内検札を徹底するのでしょうか。
ツイッターでは早速、1人除外は感染拡大助長や乗り放題だったら気ままに行ける一人旅の方が使われる、新しい様式にそぐわないのネガティブにコメントがさっそく立っています。
西日本お得意の2名以上仕様ですが、もう時代は変わっている認識が上層部にないのかもしれません。
運用がどうなるかわかりませんが、こどもは2,000円から3,000円ということで、エアー子供を連れて歩くとか、大人ひとり分が二次流通するとかと言うケースも出で来るかもしれません。
みんなの九州きっぷは12月まで延長
夏休みの間、大好評だったJR九州の「みんなの九州きっぷ」については当初、9月いっぱいでしたが、12月まで延長されています。
発売期間 9月18日から12月23日まで(利用開始日の3日前まで購入必要)
利用期間 10月1日から12月27日までの連続する土休日
さらにパワーアップして、レンタカーの割引プランも追加となっており、駅から遠い場所でも使いやすくなります。
こちらもみどりの窓口では販売していません。
JR東海の「ぷらっとのぞみ」
こちらは乗り放題ではありませんが、聖域と言われた東海道新幹線の東名阪区間ののぞみにもついて、大きな割引がでました。
これまでの「ぷらっとこだま」は安くて魅力的で、さらに前日17時までの購入であるものの、ネットで購入、きっぷは改札手前の券売機でQRコードをかざして受け取り可能であり、あくまで旅行商品ですが、きっぷ感覚で利用できるのが良いところであります。
ただし、4時間近い乗車時間だけがちょっとであり、のぞみが利用できればと思っていましたが、現実となりました。
設定されている期間は年10月1日から3月12日までと一応期間は限定でありますが、秋から冬にかけて利用できることとなりそうです。9月17日から販売が開始されます。
注意点としては、購入期限がこれまでと異なります。こだまは前日17時までですが、のぞみは3日前の23時30分までとなっています。
もっとも魅力的なのはグリーン車であり、東京=新大阪間は通常19,590円ですが、ぷらっとでは15,500円(繁忙期)であり、4,000円も安くなります。しかも、ワンドリンク付きも健在です。
N700Sの編成も増えてきているので、ぷらっとのぞみでN700Sと言うことも実現できそうです。
飛行機に乗り放題があったら
民間とは言え、インフラであり、潰れることのないJRでも流石にガラガラで走らせるのにしびれを切らせたのか、乗車率が上がりそうな乗り放題きっぷを相次いで出しており、本格化するGo Toと相まって、一気利用者が増えそうです。
以前は自由席でも3列ぐらい間隔をあけて座ることが出来ましたが、最近は相席までは行きませんが前後は他の利用者がいる程度まで増えてきたりします。
飛行機でも乗り放題があると結構、利用する人ができるかもしれません。
沖縄は離島が多いので、まだ厳しいかもしれませんが、北日本、西日本、沖縄などゾーンで分けて周遊のような乗り放題にするのも良いかもしれません。マイル積算は30%の搭乗ポイントなしでも結構利用されるかもしれません。
過去には乗り放題ではありませんが、全国一律の割引運賃などがありました。約20年前のANAの超割(全国どこでも1万円)についてニュースリリースです。
「超割」のご利用者が100万人を突破 !!
トピックスに
(1)2月17日の発売開始直後には、鹿児島発東京行き・沖縄発東京行きなどのジャンボ機(536〜569席)が約10分で売り切れました。
(2)「全国8区間(沖縄〜北海道)を3日間で周遊」するなどユニークなご利用がありました。
とジャンボと言う文字が出ていたり、懐かしいものでありますが、LCCが普及し、たまにトラブルはあるものの随分様変わりしています。
今であれば、LCCで沖縄まで1万円以下で行くことも可能であるので驚きではありませんが、当時は1万円で沖縄方面、羽田以外との組み合わせは魅力でした。
最後に
鉄道で相次ぐ、乗り放題と大幅割引はワクチンが開発されて、安心できるようになっても継続されるかもしれません。
ビジネスでの利用がこれまで以上に増えると言うのはもはやなく、むしろ減少すると考えても良いでしょう。
長距離列車や飛行機は観光やツアーなど需要を喚起し、さらの移動中にも楽しみを提供することでマネタイズしていくモデルに移行とかもありそうです。