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ビジネスクラスの流行も早くも変化

飛行機のビジネスクラスのシートについては個室化など進んでいますが、早くも流行が変化しているようなので、整理してみました。

カタール航空 Qsuite Next Gen

カタール航空では2024年7月22日にファンボロー・エア・ショーで同社のビジネスクラスであるQsuiteの次世代版を発表しています。

基本的にはこれまでのQsuiteとコンセプトは近いのですが、シートモニターはOLED(有機EL)モニターを採用したほか、同社のお家芸とも言えるクアッドスイートも進化させているようです。

機材は2025年投入予定のボーイング777-9から投入される予定です。現行のQsuiteのスペックは以下のとおりです。

シートピッチ79インチ、ベッド時のシートピッチ79インチ、シート幅 21.5インチとなっています。ANAのビジネスクラス"THE Room"はシートピッチ53インチ、ベッド時のシートピッチが72インチ、シート幅が35インチであり圧倒的なシート幅では優っているようですが、これを越えてくるのかが注目でもあります。

基本的にはQsuiteのアップグレードであり、電装系のアップグレードで軽量化とCS向上をしているようです。

ターキッシュエアラインズの新ビジネスクラス

ターキッシュエアラインズもカタール航空と同じく、ファンボロー・エア・ショーで同社の新しいビジネスクラスであるクリスタル ビジネスクラス スイートを発表しています。大きなセールスポイントとしては扉付きの個室、電装系の最新アップデートのようです。

現行の最新シートはボーイング787-9とエアバスA350-900に設定されています。シートズックについてはピッチは44インチ、ベッド時は76インチ、シート幅は20-23インチであり、クリスタル ビジネスクラス スイートとなってもスペック的にはそれほど変わらないと言えますが、扉付きによるプライバシー強化がメインのようです。

同社ではA350への新規導入とボーイング777-300ER型機の既存シートに置き換えを

薦めるようであります。ボーイング777-300ERのシートは現状さすがに古いですが、置き換えるとなると1-2-1配列か1-3-1配列で通路側の真ん中を強制的に通路側にするレイアウトも楽しみになります。

ただ、ターキッシュエアラインズの場合は、大陸間横断路線も多いのですが、地域と地域間の路線も多く、そうした路線はA330-300やナローボディ機が主流となり、そうしたところも改善して欲しいところであります。もちろん、大陸間をターキッシュエアラインズを選択すれば、大きな顧客獲得が出来るのでシートスペックをアップグレードする意味は大きいですが。

大理石

今回、カタール航空とターキッシュエアラインズのビジネスクラスで共通していたのが、大理石(調)のテーブルであります。両社ともそれを訴求ポイントにしています。大理石と言うと確かに豪華なイメージがある一方で、重い、割れやすいなどがありますが、何故大理石を訴求するのでしょうか。

最近できた高級ホテルでは大理石または大理石調のテーブルが多くあり、しかも薄く、機能的に滑りにくくなっていたりします。海外の価値観としては大理石のような自然由来の素材で水分をしみこまないなど機能的であり、近年では滑りにくく加工できるなどもあり、豪華感を演出できるのでトレンドかもしれません。

日本の航空会社ではANAは隈研であり、木材優先であります。JALもA350-1000のビジネスクラスのテーブルも木目調ですが、今後はトレンドを取り入れて変わってくるかもしれません。栃木の大谷石をテーブルにしたりするかもしれませんし、JALでは関係が深くなった京セラのセラミックを素材にしたテーブルとするかもしれません。

たかが、シートのテーブルですが、こういったところにも素材のトレンドがあったりするのは面白いところです。まあ、実際に導入すると素材が傷みにくいとか、グラスを置いた時の音がバーカウンターに近いとか色々のあるのかもしれませんが。

THE Room 2.0はどうなるのか

さて、ここまでは世界的な評価の高い航空会社のビジネスクラスのシートアップデートを観てきましたが、それではANAとJALはどうなるのか考えてみたいと思います。

ANAは2019年に新しいビジネスクラス"THE Room"を発表し、すでに5年が経過しています。JALでは新規導入機材のA350-1000に合わせて、個室タイプのビジネスクラスを発表しています。

ANAの方が、シート幅などのカタール航空のと比較しても遥かなオーバースペックを貫いて圧倒的な誕生でしたが、ここにてきて次世代Qsuiteが出てくると色褪せも始まります。なによりもTHE RoomはB777-300ERのみであり、ホノルルにしか飛ばないA380-800はいろいろな事情があってもそのままでも問題はなさそうですが、欧米路線に投入されているB787シリーズはそろそろリニューアルがないと不満が多くなりそうです。ただでさえ、シートが古くなっており、コードシェアをするルフトハンザやユナイテッドと比較するとましとも言えますが、世界一に向かっていくとなるとTHE Room 2.0は今にも必要かもしれません。

THE Roomをボーイング787ファミリーに埋め込もうとするとビジネスクラスの座席数を犠牲にするか、エコノミーの座席数を犠牲にすることとなり、そこにどんな最適解があるのか不明ですが、結論はあるかもしれません。プレミアムエコノミーをディスコンにするとか、THE Roomの居住スペースをダウンサイジングするとかありそうです。

今の機材で、今の動向を考えるとこうした選択肢ですが、B777-9があと2年以内に出てくると選択肢がわかる可能性もあります。77Wと779がオーバーラップするとそれなりに供給数とシートスペックは確保でき、何とか持ち応えられるかもしれません。

779のデビュー時期と中型機の階層時期のバランスを見ての判断も想定されます。正面対抗のJALの新機材もA350-1000に限られ、まだ様子見と言うところでしょう。

最後に

フルサービスキャリアで定評のあるビジネスクラスのアップグレードをフィーチャーしてみました。基本的にはまったく新しい、イノベーティブなものよりは正常進化が多いようです。ただ、扉設置や個人スペースの拡大は必須でありますが、電装系か技術革新と普遍化は取り込まれているようです。

ただ、気になるところとしては通信環境であり、今回取り上げたキャリアでは機内Wi-Fi無料化には積極的ですが、無料にしてもインフラがプアで遅いしかないとも考えられます。こうした課題解決とかどうなるかは注目でもあります。

日系のキャリアの上級クラスサービスのさらなるアップグレードはどうなんでしょうかね。極東で遠いが故に現金は稼げそうですが、どうなのか不明です。10年以上、表彰されることを目的にしたこともあり、続けるとは言えますが、どんな新たなスペックのシートが出てくること注目したいところであります。

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