
トルコ・イスタンブールからANAビジネスクラスにてバースデー・フライト2025を体験してみましたので、お伝えします。
イスタンブール空港


ANAは国際線のアウェイ(就航地の空港)では毎回、良いゲートを確保しているようであります。フランクフルトやロンドンもそうであり、イスタンブールについても比較的歩かない場所にあり、ターキッシュエアラインズのラウンジからも5分もかからない場所に位置していたりします。
これが毎回なのかは不明ですが、嬉しいところです。今回のゲートはD10であり、ダイヤモンド修業を始めて数年が経過したころに紙の搭乗券の右下にD10と印字されていたことを思い出してしまいました。まあ、これは2010年のダイヤモンド会員と言う特別な意味を持つものではありませんでしたが。こうしたことを経てダイヤモンド修業もアップデートされるのでありますが。

本日はメジャー勢力ではないB787-8の長距離用の機材です。青が特に各印象的であります。第1世代のビジネススタッガードと言っても良いでしょう。今後はFXに追いやられることでしょう。


1Aが左大臣なら、1K席は同機では右大臣と言えます。左大臣の方が格上でありますが、788の1Kシートは窓側の窓に接した席であり、1Aとタイマンを張れるくらいです。


日本へ帰国フライトのアメニティポーチはコンパクトないタイプです。こちらの方が日常遣い(ケーブルやアダプタなど収納)に便利であります。前回貰ったのものも既に1年ぐらい経過しており、今回のものでリフレッシュしようかなと言った感じです。

ウェルカムはスパークリングでした。第1世代のビジネススタッガードシートはテーブルに埋め込まれたLEDライトが特徴的であり、同時期にリニューアルされたCAさんの制服の背筋に入っているラインを想起させます。
その制服も近々に新しいものが発表され、リニューアルされていくことでしょう。全日空の制服は結構変遷が激しいですね。
黄昏のイスタンブールの離陸で誕生日を祝ってくれた

イスタンブール空港は赤の惑星とも言えるぐらいのターキッシュエアラインズの世界です。ANA便が就航していることもあり、イスタンブールに来ることが増えました。アジアと比較して遠く、コストもかかりますが、良いですね。と言うのが本音です。


新イスタンブール空港のは滑走路が4本あり、いずれの滑走路も3,750m以上(うち2本は4,100m)あるのですが、2,970mと言う表示がありました。これぐらいで羽田に行けるのかと思いつつも、最近のニュースからすると重さとか関係ありそうですね。

黄昏の管制塔を見ての離陸です。イスタンブール空港は管制塔はなかなかレアなスタイルです。

離陸をすると新イスタンブール空港のターミナルを俯瞰できます。その前後にいる飛行機がカマキリの卵から羽化したばかりの幼虫のように見えます。イスタンブール空港が如何に大きいか感じられます。

並走して離陸した機材も離れていきます。ヨーロッパに行くと安定飛行時に結構な接近具合で飛行機が見えたりします。面白いですね。日本だとニアミスとすぐに批判されそうですが、そうでないのかもしれません。

離陸してまもなくのイスタンブールと黄昏です。こんな景色はフライト時間と日没の掛け算と計算が出来てしまいそうですが、綺麗でした。誕生日にはふさわしいと言えました。マイル修業ではイスタンブールは意外に穴場です。
機内食

さてさて、安定飛行に入ると機内食です。これは、国際線長距離は日中夜間問わず絶対的です。今回も楽しみです。
ANAイスタンブール支店長の挨拶が機内食メニューに書かれています。日本語挨拶の最後はシルクロードの空の旅をお楽しみくださいと書かれています。ヨーロッパ線では唯一、日本発も日本着も北極圏は飛ばずに記載のとおり、カザフスタンなどの古のシルクルートを飛んでいるのでまさにその通りです。ただ、フライトしている時間が日没時間もあり、なかなか眼下の景色は楽しめないところでもあります。
また、トルコ線だけが往復ともにシルクロードと言うわけではなく、ミュンヘン線も日本発ではまれにアラスカ・北極ルートではなく、シルクロード経由でミュンヘンを向かうケースもあるようです。

機内食の始まりです。味気のないおしぼりですが、致し方ないのでしょう。ギャッツビーのフェイシャルペーパーとか持ち込んでしまうそうです。

アミューズはホースラディッシュクリームとローストビーフアスパラガス、ゴートチーズとズッキーニロールとなります。最近は味が改善しているようにも感じます。酒飲み用にスパイシーなものが多いです。

スモークダックとオルゾサラダ スモークサーモンのオレンジ風味ソース
最近スーパーでは物価の優等生的な鴨のスモークであります。いつの間にか他のスモークよりも手が届きやすい食材ですが、旨味はあるので、良いでしょう。中間にあるベビーコーンを削ぎ落した感じがいい感じでした。

そして、メインは 牛フィレ肉のステーキ 焼きリゾット添えとなります。カメラで撮影してもなかなか黒いソースであります。青梗菜のようなものが添えられているので中華かと思うととそうでもなく、不思議な感じです。味付けは洋の東西が交わるイスタンブール仕様なのかOKです。
しかし、イスタンブール発便でのケイタリングは何処にしているのでしょうか。そのあたり、ミラノ線とあわせて気になります。

第一世代のビジネススタッガードは照明が落ちるとバブル時代のトレンディドラマに出てくる行きつけのバーのようなライティングであります。最近は木目ばかりですが、こうした少し無機質と言うか、人類の叡智のような空間があっても良いかもしれません。もともと猿だから木に愛着があるから、木材はウェルカムなのかもしれませんが。

先述のように確かにシルクロード路線であります。飛行機に乗って座っていたら、何が変わるわけでもありませんが、シルクロード沿線をフライトすると悠久とか言ったフレーズを感じます。眼下を見てもあまり変化はないのですが。
バーステーも日付が変わり

同フライトは誕生日に離陸するものの、途中で翌日となってしまい、フルなバースデーフライトではありませんが、この日はなかなか眠くなりません。
ということで、時間があるので、リニューアル直前の乾麺の豚骨ラーメンです。リニューアルしても乾麺は変わらないようですが、ワインでも酔ってしまうと〆でラーメン(しかも豚骨)があるとオーダーしたくなります。。
自宅にはこうした現象回避のため、カップラーメンは常備しないようにしているのですが、ビジネスクラスの機内ではそうも行きませんでした。胡麻とか味の素があっても良いかもしれませんが、なかなか機内提供サービスとなると食堂にあるような調味料と言うのも審査が必要なのでしょうか。

続いては着到前の食事ですが、イスタンブール発スペシャルなのでしょうか、ケバブがあります。ビジネスクラスの機内食としてケバブとは思いつつも、オーダーしてみます。

ケバブは世界中どこにでも繁華街ではお店はあるのですが、食べたことがなく、シュラスコのような感じも思っていましたが、そうではありませんでした。機内食として提供されるケバブと路地売りしているものとは違い上品ですが、パスタ系や毎回、同じ焼き魚の和食の2度目の食事よりは満足はできました。
締めくくりはバースデー・フライト

半分狙ってはいましたが、日本への最終フライトはバースデーフライトとなりました。甘いものが苦手なことを考慮してか、フルーツで構成してくれました。
ハッピーフライトとバースデイフライトとは関係ないですが、何かリンクしてしまいました。のど自慢の司会に久しぶりにふらりと登板する女優がいれば良いのですが、そうした事ないでした。当たり前ですね。ただ、個人的には節目の年でもあり、色々な目標達成感がありますが、その一つをクリアした感じです。

そんなフライトもたけなわであり、琵琶湖付近を通過するのは行き先に寄りますが、セントレアまで来るとそこは日常なフライトであります。房総半島からのA滑走路への着陸でした。

D滑走路ではエバー航空機材がD滑走路にまさに侵入しようとしています。こちらも日常でありますが、時間帯が昼間前なのでこうした景色なのでしょう。トルコ線は羽田到着が意外とゆったりであり、日本時間のビジネスタイム(9:00)に間に合うとは違う世界であり、午後出社が最低限と言えます。
そうした関係もあってか目下は子育てを終えて孫がいるような世代のツアーが多い印象でした。

見慣れたツイン管制塔の東京国際空港であります。バースデーフライトではありますが、どんよりとしています。日本時間では既に翌日となっていますが。

本日は第2ターミナルの国際線エリアに到着です。隣にはボーイング777-300ERが駐機しており、この景色を見ると再びどこかに行きたくなってしまいます。
さんざん海外に行っていてもこう思うのが嵯峨と言うところかもしれません。


と言う事で、天井が低い第二ターミナルの到着フロアであります。

ずいぶん寂しい場所にWelcom To Tokyoがあったので撮影してみました。3月なので季節柄、桃の木なのでしょうか。
昼時と言う事もあってか丸亀製麺は相変わらず人気でした。このエリアの丸亀製麺とマックはいつも混雑していますね。物価の優等生と言うかいつの時代も若い時にこうした店舗に出会い、サラリーマン人生がスタートして暮れていくと何となく感じてしまいました。
最後に

今回は御覧の通り、総決算と言うようなフライトルートでした。トラブルもありましたが、ようやく最後にはANAビジネスクラス搭乗記で締めくくることが出来ました。
しかもバースデーフライトと言う事で特に印象が強かったです。バースデーフライトは以下の過去のリンクのとおり、決して多くはないのですが、やはり印象に残ります。
今回はNH220便の前のターキッシュエアラインズのフライトもバースデーフライトでしたが、そこは何もありませんでした。
節目の年に浸りましたが、自己満足ですが、大きな仕事をした感じです。自己満足な趣味を続けてみると意外と手ごたえがあるものです。