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【JR西日本の旅】雪の因美線

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雪景色へ変化する冬の因美線に乗車しましたので、お伝えします。

因美線

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データ

起点    鳥取駅
終点    東津山駅

駅数    19駅

路線距離    70.8 km

全通    1932年7月1日

因美線は現在の鳥取あたりにあった因幡(いなば)の国と現在の津山市や美作(みまさか)市とその周辺の町村あたりの美作(みまさか)の国の頭文字をとっており、音読みで発音します。

かつては岡山から鳥取に抜ける幹線であり、急行も走っていましたが、高速道路の拡充に伴い利用者が減少。また、1994年には上郡から智頭まで第三セクターの智頭急行が開業し、因美線は智頭を境に大きく姿を変えます。

北側は関西と岡山から直通特急の速達化に向けて、智頭急行線と併せて高速化される一方で、南側は急行が廃止され、5時間以上の列車がないようなローカル線と変化しています。

個人的には"いんび"と聞くと、Imbiを思い出します。マレーシア・クアラルンプールの中心地であり、多くの豪華ホテルがあるブキッ・ビンタンの隣駅でもあり、KLセントラルからモノレールでブキッ・ビンタンを目指すとImbi駅を通っていきます。同駅を過ぎるとほぼ直角に近い左カーブをするのも特徴であります。

また、同駅あたりは少しでも商品を見ようものなら、すぐに店員が近寄ってくる電脳街や屋台通りが有名であります。

モノレールではサイレンのような車内放送のチャイムの後にNext Station Imbiと流れるのですが、日本人の感覚からすると語尾が!?見たいで降りていいのか困惑するのが記憶に残っています。

電脳街も屋台通りも恐らくない因美線ですが、今回はひっそりとした因美線に乗車してみました。

津山から智頭に

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因美線は東津山が終点となっていますが、列車は姫新線を一区間走り、津山が始発・終点となっています。車両は智頭行きのキハ120形の単行です。シートはクロスシートであったのが幸いであります。

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東津山で姫新線と別れて北上していきます。ローカル線にしては並走が長い両線であります。

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高野駅に到着です。この辺りは津山と同じく、雲の流れが速く、時折、日差しが差すような天気ですが、乾燥していてとても寒いです。

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そして、次は男はつらいよの48作目のオープニングで出てくる美作滝尾駅です。寅さんが立っていそうです。

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美作滝尾駅を出発するとうっすらと雪が積もっていますが、上空は雲の流れが相変らず速く、青空も見えます。

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因美線は加茂川沿いを走りつつ、徐々に山間に入っていきます。この辺りは紅葉の後景色とでも言うような赤茶色な木々と雪がコントラストを成しています。

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かつての急行砂丘が全停車した美作加茂駅に停車です。加茂と言う地名のつく駅は全国かなりありますが、原風景が一番強い駅かもしれません。

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山肌が白くなりだし、積雪も何となく増えてきます。そして、列車はさらに山間部を進みます。

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推薦産業遺産に登録されている知和駅に停車です。雪景色の知和駅もなかなかであります。雪が多い地域なのか駅舎までの軒が長くとられています。

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積雪はさらに多くなり、天気が良いと何となく安堵ですが、曇り出すとこのまま、どこかで立ち往生してしまうのではないかと言う不安さえ出てきます。

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写真ではわかりづらいですが、雪がしんしんと降っている山地を抜けていきます。この辺りは撮影する人が多い場所でもありました。

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トンネルの闇と積もった雪がコントラストとなっており、退屈な景色も新鮮に見えます。

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矢筈城跡の看板が見えると美作河井駅に停車です。因美線沿線の駅はこれでもかと言うぐらいレトロな駅舎が続き、全駅途中下車してみたいくらいであります。

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道路は除雪が入ったのか、日中天気が良くて黒いアスファルトで表面温度が温かくなり、溶けたのかわかりませんが、雪はありません。

しかし、民家の屋根は真っ白であり、やはり山深いところであることが感じられます。

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列車は智頭に向けて、同付近で最も峠らしいところを抜けていきます。この辺りが最も積雪が多く、もともと速度が遅いのですが、さらに減速しているようでもありました。

黄昏に白銀と線路の銀光りがマリアージュしているのが、何とも言えない景色であります。

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横に智頭急行が見えてくると智頭駅に到着です。智頭からは因美線の運転体系が変わり、乗り換えとなります。

智頭から日本海へ

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智頭にて因美線の未乗区間はすべて乗車となり、ここから関西方面を目指してもいいですが、関西に出るよりも鳥取まで出た方が帰京するには安上がりなので、このまま因美線で日本海側の鳥取を目指します。

この辺りまで来ると津山とまるで空気は違い、雪によるしっとりした空気感であります。ただ、やはり寒いので、車両に戻ります。

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因美線はJR線ですが、車両は智頭急行のHOT3500形気動車です。車内は2-2のクロスシートの鉄道旅に最適なシートです。空調と言うよりは暖房がほっとさせてくれます。

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智頭駅を出発すると鉄道をどんどん窮地に追い込む高速道路が見えます。こんなにお金をかけると鉄道は負けると感じてしまいますが、その昔、鉄道もお金をたくさんかけたので、時代の波と言うしかないかもしれません。

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中国山地の険しさを垣間見るような山間を進み、日本海を目指していきます。

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アベノマスクを配る配らないの2020年春はマスクを入手するのに困難な時期でした。そんな中で、新型インフルエンザ対策で備蓄していたマスクが会社から支給された時はとても有難かったですが、その時のマスクが用瀬製だった記憶があり、その地に来たという実感がでます。

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若桜鉄道の橋梁が見えると郡家(こおげ)駅が近いです。鉄印をもらうために来た昨年来の一年半ぶりの訪問です。

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ライトアップされた駅舎は2015年3月に完成し、ぷらっとぴあ・やずと言う名称とのことです。

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郡家駅では列車は16分停車します。京都に行くスーパーはくととの交換のためであり、外に出て駅舎や列車を撮影することができます。今回は青春18きっぷでしたので、可能腕したが、短距離切符の場合はその限りでないかもしれませんが。

この後は真っ暗に世界となり、鳥取駅まで10kmちょっとの道のりを進みます。

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そして、鳥取駅到着は17:29であり、空港への連絡バスは17:30発と無情な乗り継ぎです。17:35とかにしても良さそうです。

外はやっぱり、雪国の寒さでありました。

最後に

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今回は思いがけず、雪景色に遭遇しました。太平洋側から日本海側にかけての雪景色の変化がはっきりでる日でもありました。

雪景色と言うとしんしんと降る失楽園の雪景色を想像していたのですが、おそらくそれ程の降雪量となると現在の事業者は立ち往生等を懸念して、早期に列車を運休させてしまい、逆に雪景色が見られないという事になってしまうそうです。鉄道と雪景色はなかなか難しいかもしれません。

そして、レフ板効果なのか撮影はしやすい雪景色でもありました。

今回新たに乗車した路線

因美線    東津山~智頭    38.9km(完乗)

JR西日本の未乗の路線・区間は5つとなりました。あと、1回くらいは西に出かけそうです。

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