かつて、連絡線で賑わいのあった宇野線に乗車してみましたので、お伝えします。
姫路から乗り継ぎ
芸備線と姫新線の縦貫の旅が終わり、岡山からの飛行機までは時間があり、次は宇野線を目指します。
姫路駅からはこだまですが、今日はピンク500系であります。山陽新幹線区間のこだまは結構、500系に遭遇することはありますが、ハローキティは1年ぶりくらいであります。
あまり、定着してしまうと廃車にできなさそうな気もしてしまい、いい取り組みなのかもしれません。
相生駅を出発すると山陽本線が見えます。山陽本線は虫食いでの乗車が続いており、相生から上郡までも未乗となっています。この区間1時間に1本に近いので、なかなか組みづらい区間でもあります。
逃避せずに積極的に乗り込まないといけないのですが。残っている路線を考えると弱気になっている自分が見えてきます。
宇野線に接続する瀬戸大橋線(こちらも宇野線ですが)の新幹線からの乗り換えはわずか3分という事で、かなり冷や冷やしましたが、1分残し、乗り継げました。
当然、エスカレーターが目の前にある車両のドアから降りて、導線をシャドートレーニングはしましたが。
岡山には来ることがあってもなかなか滞在しないクラウンプラザであります。JR乗り潰しとなると朝から晩までとなり、チェックインの頃には折角のスパイアで優遇されるクラブフロアの特権のラウンジ利用とかが終わってしまったりするので、もったいない気がして足が遠のいてしまいます。
20分程で茶屋町に到着します。宇野線駅に別れる宇野みなと線は2面1線のホームに停車しており、タナメラ駅と同じような構成であり、岡山方からも四国方からも乗り継ぎがスムースとなっています。
両扉が開いているので、換気もばっちりであります。
茶屋町から宇野駅までの乗車時間は30分足らずですが、本数が少ない時は1時間に1本とかもあり、倉敷の観光と組み合わせると時間が合わずにタクシーを利用する人も多いようです。距離はあるのでタクシー儲かりそうですね。
そんなこんなで宇野駅に到着です。かつては連絡船の接続駅であり、賑わいがありましたが、今は閑散とはしていますが、北の連絡船の駅とは違い、どことなく明るさも感じます。天気が良いからでしょうか。
普通列車の駅となったためか、シンプルでありますが、盲腸線駅らしい堂々とした構えであります。
駅では宇野観光のビラを配っており、そうした中で、来た電車で引き返すのはちょっと気が引けましたが、この後、飛行機に間に合わなくなるので、後ろ髪惹かれながら改札を通過であります。
乗ってきたかつてのマリンライナーであり、引退後は整形して趣の違う213系がいます。東では整形しないまま、地方に飛ばされて引退と言うパターンが多いですが、ここでは余生も近くという事のようです。車内は転換クロスシートであり、乗る気も出てきます。宇野線をひたすら往復しているのは退屈かもしれませんが、いいい場所なのかもしれません。
海に近く、住宅地が多い割には峠越えがあったりと意外と楽しい路線でもあります。
峠をトンネルで超えていく時のモーター音は聞いていて楽しいところであります。
本四備讃線と合流し、再び茶屋駅に戻ります。津軽海峡線の本州側の合流地点は新幹線になって、大きく変化しましたが、こちらはもともとすっきりしている合流地点であります。四国側はそうでもないですが。
茶屋町駅から倉敷駅に
茶屋町で降りてみました。岡山空港行きのリムジンバスは岡山と倉敷から出でおり、頻度は両都市とも同じくらいであります。
空港までの距離は当然岡山の方が近いですが、茶屋町から岡山に戻るとリムジンバスの出発する時間まで間が空いてしまいます。
茶屋町から倉敷駅までは道路を使えは5km程であり、路線バスもあります。しかし、無情なことに宇野方面から到着する列車の到着時刻の1分前に出発するダイヤが日中はほとんどである残酷な体制であります。
今回降りてみたのは、バスは遅れるものであり、もしかしたらという事もありましたが、やはり行ってしまっていました。
駅前にはタクシーがおり、所要と金額を確認するとGoogleの示唆するほどの費用は掛からないため、利用してみます。駅に流しで停まっていることからしても需要があるのでしょう。
意外とのどかな場所で軽トラックがずっと前にいて、なかなか距離が捗らないでいると運転手さんが抜け道を使う事を案内し、言うがままに。法輪寺という古いお寺の前を通る峠越えの道でしたが、いつの間にか市民会館の前に出て、美観地区を通り過ぎ、駅に到着となりました。
紅葉がきれいなお寺に美観地区とちょっと観光した気になってしまいました。運転手さんのおかけでリムジンバスに間に合い、運賃も高くなることはありませんでした。
倉敷は泊まって来てみたいところという事を今回はわかった旅でもありました。美観地区の反対側口はアリオとアウトレットモールが出来ており、今後、全国から金沢や京都に行くような若い人がたくさん押し寄せる気配を感じました。
岡山空港行きのバスが待っています。交通系ICピッとすぐに乗り込めますが、出発間際でしたので、蛭子席でした。
最後に
今回は宇野線の完乗が目的でありましたが、茶屋町から倉敷駅に抜けるルートがどんなものか試してみた旅でもありました。
接続の悪い路線バスよりもタクシーを活用するか、レンタカーの方がこの辺りは便利そうであります。四国に行くとすぐに県外となり、乗り捨てとなると一気に費用が跳ね上がり、本四連絡橋の通行料も高くつくので、タクシーと鉄道を使うのがいいのかなと感じた日でもありました。
今回乗した路線
宇野線 茶屋町~宇野 17.9km(完乗)
気が付けば、JR全線の乗車も94%台となり、2021年内には、不通で代行バスもない路線以外はすべて乗り潰せそうなところにもいます。
無情なすれ違いのタイムテーブルを整合させるストレスもあと少しであります。