福井県・小浜市にある料理旅館の若杉・末広亭に滞在しましたので、お伝えします。
ロケーション
鯖街道ですぐに名前が思いつく、小浜市ですが、福井県では西部に位置し、若狭湾と琵琶湖に挟まれたところでもあります。
同旅館は街の中心部にあり、小浜駅の正面の通り(国道162号)を650m進んだところにあります。道を曲がる必要もないので迷うことはありませんが、大規模な旅館ではないので、気づかないと通り過ぎてしまうかもしれません。
旅館からさらに進むと湧水が湧いている水場などの見所がある他、ファミリーマートとドラッグストアがあります。
ちなみに同旅館の系列のビジネスホテル若杉本館は駅の真ん前にあるので、鉄道旅にはそちらの方が打ってつけかもしれません。
ただし、そちらには大浴場はありません。
1階に1室だけの部屋
本来は洋室を予約していたのでが、設備不良か何かで1階にある和室に振り替えられました。当然、違う分は補填していただき、お風呂に入って寝るだけなので逆に得した感じでもあります。
大浴場の奥に見える扉が部屋の入り口であります。これだけ大浴場が近いと裸で行っても誰にも会わないのではないかと感じてしまうくらいでした。
捕まりたくないので、一応、浴衣は着て行きましたが、誰も大浴場にいないで浴槽に浸かっていると部屋に大浴場がついている錯覚さえ感じます。
大浴場はちょっと長めな浴槽が一つと洗い場が4か所ぐらいあるだけのシンブルな構成であり、浴槽は特にブクブクとかしていないので、長居をする感じでもありませんが、それでも足を延ばせる大浴場があるとないとではかなり違います。
避難経路図を見てみると1階はなんと1部屋だけであります。あまり、1階に部屋を設けるところはなく、隔離部屋な気もしてしまいます。場所的に端っこなので、厨房の音が聞こえたり、宴会のにぎやかな声が聞こえるという事はありませんでした。
大浴場の暖簾の手前には自動販売機があり、近さからスーパーミニバーとも言える存在でもあります。
部屋自体は10畳1間であり、一応二面採光です。和室は窓が多いと冬場はちょっと寒く感じ、エアコンはフル回転でした。布団に入ると気持ちいいのですが、朝なかなか出られなくなってしまいます。
一応、床の間なのか一段高くなっているところがあります。経年感はかなりありますが。
チェックイン時点で布団が敷かれていたので、座卓は壁に寄せられていました。学生の頃に座卓で勉強をしていた記憶を思い出してしまいました。デスクトップが広いので、辞書や参考書などかなり広げて熱心だった当時の記憶が思い浮かびます。
当時、飼っていた犬が横に座って、構って欲しいのアピールをするのですが、しばらくすると勉強中だと仕方ないと諦めて座卓の下で寝ていたのをさらに思い出してしまいました。
座卓の上には茶器入れがあり、甘いお菓子がたくさん出てくると嬉しいのですが、サプライズなく、茶器とティーパックであります。
旅館という事で縁側もあり、定番の応接セットがあります。実用性は別ですが、ジャパニーズスタイルは感じます。
縁側の向こうはパティオと言えばよいのか、中庭です。日本の住宅事情のような広さではありますが、自分で中庭を作れと言われたら、おそらくここまではできないと痛感しました。タヌキは街道で通じている信楽のものなのか気になってしまいました。
テレビは福井の地上波に加えてケーブルテレビ若狭小浜も見られ、地元のニュースをずっとやっていました。ついつい見てしまいます。
冷蔵庫は結構冷たくなりますが、先述のように自販機が扉の先にあるので、なくてもいいくらいでした。1階という事からではないのでしょうが、金庫もあります。金庫は使いませんでしたが、トラブルはありませんでした。
ウエットエリアではバスタブなしのシャワーブースがついていました。もっとも、大浴場が目と鼻の先なので利用することはありませんでした。
洗面台やトイレはアットホームな感じのする空間であります。知り合いのおうちに泊まったという感じでもあります。
アメニティに関しても、最低限揃っていますが、ドライヤーは大浴場にも設置されており、コードをほどいて、コンセントに挿すくらいなら、大浴場に行った方がと感じるくらいでした。
最後に
今回は旅の途中で、本来は泊まる予定ではなかったのですが、小浜線の日中の景色を味わいたいと、急遽宿泊したため、食事をいただけませんでした。
本来は名前のとおり、料理旅館なので、料理が味わうと印象が大きく変わったのかもしれず、次回来たら事前に料理も予約してみたいと感じてしまいました。