伊丹空港のターミナルの滑走を挟んで対岸にある伊丹スカイパークに行って見ましたので、お伝えします。
伊丹スカイパークとは
伊丹スカイパークとは以下のとおりです。
伊丹スカイパーク(Itami Sky Park)は、大阪府豊中市と兵庫県伊丹市にまたがる、大阪国際空港(伊丹空港)の滑走路のすぐ隣に位置する公園です。飛行機の離着陸を間近で楽しめることで人気があり、航空ファンや家族連れ、カップルに親しまれています。
主な特徴
飛行機観察スポット
伊丹スカイパークは、空港の滑走路に沿って設けられており、飛行機の離着陸を間近で見ることができます。滑走路に平行して細長い形状をしているため、公園内のどのエリアからも飛行機をしっかり観察できます。
設備が充実
遊具エリア:子ども向けの遊具が多数設置されており、ファミリーにも人気です。
ウォーキングコース:広々とした芝生や整備された散歩道があり、ウォーキングやジョギングにも最適です。
ベンチや休憩所:飛行機を観ながらくつろげるスペースが豊富です。
夜景が楽しめる
空港の滑走路やターミナルのライトアップが美しく、夜になるとロマンチックな雰囲気を楽しむことができます。
カフェ・売店
飲食を楽しむ場所もあるため、のんびりと長時間過ごすことができます。
歴史
伊丹スカイパークは、2006年8月1日に開園しおり、この公園は、大阪国際空港(伊丹空港)の騒音対策や地域住民のための憩いの場として設けられたものです。開園以来、多くの人々に親しまれており、航空機を間近で楽しめる観光名所としても注目されています。
設立当初から現在まで、飛行機観察や家族向けのアクティビティが楽しめる場所としての評判を保ち、周辺地域の活性化にも寄与しています。また、空港滑走路に沿った公園の設計が特徴的で、他にはないユニークな体験ができる場所です。
入園料・開園時間
入園料はもちろんと言うか無料であります。
そして、開園時間は以下のとおりです。
7:00~21:00(4月~10月の土日・祝日)
9:00~21:00(4月~10月の平日・11月~3月)
夜間は閉鎖
滑走路が閉鎖する、いわゆる門限が早い大阪国際空港に合わせてか、夜は早めであります。土日朝早いのは住民の散歩のためかもしれません。
アクセス
伊丹スカイパークには以下のアクセスがあります。
伊丹市営バスと阪急バスがあります。バスの系統としては「岩屋循環」または「神津経由・大阪国際空港行き」、イオンモール伊丹(JR伊丹東口)/阪急バス「宮川原橋経由・豊中行き」があります。
大阪国際空港(伊丹空港)からのアクセスの場合、バス乗り場7番から乗ることができます。平日も土日も1時間に2本から3本があるので、比較的待ち時間は少ないと言えます。
空港と伊丹各駅を結ぶバスはフル電動バスであり、新しくて快適であります。意外と言うと恐縮ですが、地元の人の利用が多く、吊革につかまり立っている人もいました。もちろん、交通系ICは利用できます。昔は、そんなに利用はなかった気もしますが。
バス停名は伊丹スカイパーク・上須古であり、わかりやすいので乗り過ごすことは少なさそうです。バス停を降りたところにはセブンイレブンがあります。このセブンイレブンの奥に横断歩道を渡る伊丹スカイパークとなります。
歩いて行く場合、横断歩道を渡ったところから50m進んだところに入り口があります。
空港と伊丹各駅間の系統とは違う岩屋循環のバス停が入り口の目の前にあります。こちらは本数が少ないのですが、時間が合えば利用価値はありそうです。
空港と伊丹各駅間の系統の違いとしてはJR伊丹駅に先に到着できますが、循環なので時間がかかる一方で、利用者が少ないので座れる機会が多いと言うところかもしれません。
伊丹スカイパークを散歩
北エントランスから入るとすぐに白い建物があります。この建物はパークセンターであり、トイレの他、展示施設があります。建物には航空管制レーダー(非稼働)が展示されていたりします。最近はFlightawareの方が手軽にフライトを追跡できますが、こうした機器が現在につながっていると思うと尊敬であります。
この辺りは縄文時代や弥生時代の遺跡が出ているようで昔から人が住み着いていたようです。遺跡が出ると開発に時間がかかる方がすぐに脳裏に出てきます。
プロかアマかわかりませんが、各キャリアの航空機を撮影した写真が展示されていました。JALよりANAの方が多いのは何か意味があるのでしょうか。両社とも77Wはなく、JALはA350シリーズはありませんでした。
パークセンターの屋上は大空の丘につながっており、階段を昇るのが大変な人もエレベーターで移動が出ます。
伊丹スカイパークホームページより
同パークはとにかく広いと言うか南北に長く、時間が限られていると全て廻ることができない広さであります。
バス停は北エントランス、およびパークセンター側にあり、そこから南下していく形です。河川の土手の上の歩道な見晴らしが良いところと滑走路に近い土手から降りたところに歩道があります。
大空の丘辺りが同パークでは最も北側であります。伊丹空港の滑走路である14R/32L (3,000m)において、南側から離陸する際は離陸する機材に寄りますが、この辺りで離陸していく光景が良く見える場所でもあります。
向こう正面は大阪国際空港の管制塔とターミナルが見えます。東京国際空港ではなかなか味わえない景色であります。
先述のとおり土手のような丘を下ると滑走路と同じ目線となりますが、当然ではありますが、身の丈以上のフェンスがあります。撮影には丘の方が適しているようです。
利用者層は幼児連れの若夫婦がほとんどであり、比較的近い場所から来ている家族が多いようです。約8割ぐらいでしょうか。それ以外では超望遠レンズを装着した一眼カメラを持っているプロかアマのカメラマンと言った感じでした。そうしたカメラを持つ人はほとんど丘の傾斜の芝生で構えていました。
南側に進むと子供向けのキューブアドベンチャー(立体迷路)があります。子供にとっては飛行機の離発着よりもここで遊ぶ方が熱心のようです。
北エントランスからしばらく歩くとようやく中央部に到達します。ここにはスカイテラスがあり、かなり賑わっています。ほとんどの人が車で来ているようであります。
スカイテラスの1階にはスカイショップがあり、売店が2つくらいあります。このほかにソフトドリンクの自販機があります。
大したものがないと思うと生ビールや日本酒、ワインがありました。思いのほかの充実ぶりであります。決済は現銀払いのみでした。
と言う事で白ワインを注文してみました。コーヒーカップに入れてくれるので、昼から酒を飲んでいるようには見えずに、ある意味重宝します。ワインを飲みながら飛行機の離発着を堪能できるのはいつも機内でマイル修業している身にとっては、万感の思いであります。
飛行機を撮影してみた
今回はミラーレス一眼ではなく、iPhone16 Proのみで撮影してみました。飛行機の撮影の場合、望遠が鍵となりますが、同スマートフォンでは光学レンズの最も望遠側は35mm換算で120mm相当となるので、取ってだしでもかなりの望遠は効きます。
加えて、光学5倍で1,200万画素でもあるので、ある程度トリミングしてさらなるズームのようにしても、WEBサイト上では、そこそこ綺麗であります。
上の写真はANA 321(JA111A)のリバースの様子です。
続いては、ANA789(JA830A)のリバースの様子です。789としてはANA最初の機体であります。
そして、伊丹スカイパークに来るために乗って来たANA 76P(JA616A)の羽田へのリターン離陸であります。新世代とは言い難いエンジンではありますが、かえってその方が飛行機の離陸らしいサウンドであり、搭乗していなくても離陸を感じられます。
西側に大きく旋回して三宮方面から大阪都心方面に向きを変えながら高度を上げていく76Pです。デジタルズームを利かせているため、画像はかなり荒くなっていますが、周りに高層ビルがないのでこうした撮影ができるのも伊丹スカイパークとも言えます。昔のフィルムカメラみたいですが。
続いてはANAウイングスの738であります。738はすぐに浮かび上がるように感じますが、他のワイドボディ機材と同じくらいでした。向かい風とか湿度とか色々なのでしょうが。
どうしてもANAグループばかりになるので、JALグループも撮影してみました。JALグループで大阪国際空港と言えば、A350なみに存在感のあるJ-AIRのエンブラエルであります。ANAがプロペラ機のところをジェットで飛んでいる貴重な存在です。天井に頭をぶつけることが多いのが玉に瑕であります。
最後に
今回は伊丹スカイパークに行って見ました。大阪圏の人には気軽に行ける場所ですが、そうではない人にはなかなか行けない、観光地であります。
アクセスも路線バスで簡単にアクセスできるのも良いところです。
成田のように色々な航空会社の離発着は見えませんが、JALグループとANAグループが大半ではありつつも、一日を楽しむ設備が充実しているので楽しめるエリアです。