200系カラー新幹線を上越新幹線で乗車してみましたので、お伝えします。
200系カラー新幹線とは
200系カラー新幹線とはJR東日本による鉄道開業150年を記念した一つであり、E2系10両編成の1編成を東北新幹線が開業した当時のカラーリングした車両であります。
東海道新幹線は開業当初からカラーリングはN700Sに至るまで大きく変わっていませんが、東北新幹線は開業当初はグリーン帯のカラーでしたが、JR東日本に変わった後は様々な車両が開発され、車両ごとに斬新なカラーリング毎回されてきた歴史があります。
そもそもの200系もE2系のような塗分けにされたりとさよならする前はかなりイメージは変わったものでした。
そんな中で、200系を復活させるのではなく、いまでは古株のE2系に200系の塗装をしたものであります。
外観以外は特に変わらないようですが、もう一つ特徴的なのは車内チャイムを開業から1991年6月まで使用されていたご当地チャイムを各駅に合わせて使用されているところであります。(チャイム廃止後に新設された駅は除く)
とき335号
とき335号は上越新幹線内ではかなりの俊足であり、停車駅も限られています。
東京→上野→大宮→高崎→長岡→新潟
17:08に東京を出発して新潟には19:02に到着し、所要は1時間54分と各駅停車に近い上越新幹線の中で理想的な運行かもしれません。
上越新幹線は停車パターンがクセ強すぎであり、越後湯沢と浦佐は通過するものの熊谷には停車するものや高崎さえ通過しても越後湯沢からは各駅停車になったりと内側ではものすごい需要分析をしているのかもしれませんが、わかりにくいと言うか興味を惹かれてしまいます。
そんな上越新幹線ですが、2023年春から大宮=新潟間で275km/h化がされます。高速化により、大宮と新潟間で最大7分の時間短縮となります。たった7分ですが、所要が短い上越新幹線では結構な短縮化とも言えます。
現在の最速列車は下りではとき311号(東京=新潟間 96分)、上りではとき312号(新潟=東京間 98分)であり、この辺りが1時間半切りになりそうであります。
そして、高速化すると行って来いの時間が短くなるので、運転本数を増やせる可能性があり、前述したわかりにくい停車駅体系を速達型と各駅停車型できれいにするのかもしれません。
今回はかなり速達なとき335号に200系カラー新幹線が割り当てられたので乗車してみました。
乗車記
変わる東京駅
東京駅は駅構内(エキナカ)も駅構外もまだまだ変化しています。
もっとも最新では2022年8月に東京ミッドタウン八重洲が八重洲口のバス乗り場の真向かいにできる予定です。六本木から日比谷と徐々に東京駅に向かってきたミッドタウンですが、ついに東京乗り入れであります。
エキチカとエキナカだけの開発だけでなく、本来の線路も発展を続けてほしいところであります。東海道と東北には壁があるものの、九段下駅の壁のようにメンタルな壁を撤去してほしいところであります。
早くも大人気
200系カラー新幹線が登場して緒戦と言うこともあるのですが、ホームは撮り鉄であふれていました。小学生の子連れ層が一番多い感じでした。子供はAIでもその行動予測が難しく、とにかくぶつからないようにするのが精一杯と言う感じでした。
と言っても、撮り鉄は多いものの乗り鉄は少なく、車内は意外と静かでした。
外観はグリーン車が200系を彷彿と
E2系のグリーン車は座席ごとに窓が割り振られているため、200系と同じような雰囲気が出ています。塗装してからまだあまり走っていないのかツヤツヤ感もあります。200系そのものではこうしたことはなく、令和な今に堪能できる200系ワールドかもしれません。
E2系の普通車は2列で長窓をシェアするタイプであり、現存する全国の新幹線では長窓はE2系だけとなり、貴重な存在です。長窓の後ろ側の席に座すれば275km/h運転でもかなりダイナミックだった記憶があります。
200系ではありえない光景だけに不思議であります。
車内はE2系
外装は200系塗装となっていますが、中身はE2系1000番台から変化はありません。修繕はされていますが初代から変化のないインテリアであります。
シェードスクリーンは初代からこんな感じだったかなと思い出せないくらいであり、変化があったのかもしれません。
東京を出発
荒川を渡り、埼玉県に入ります。130km/h運転の恩恵はあまり感じませんが、あっという間に武蔵浦和を通過して、大宮となりました。
熊谷通過のため、高崎まではあっという間であります。進行方向左側の車窓には群馬と埼玉と長野県境にある山々が見えます。
黄昏時にこうした景色を見るとお盆の前の日のことを思い出してしまいます。
高崎駅が近くなるとマンションが多くなります。高崎手前は神流川、鏑川、烏川を渡り、自然が結構多いのですが、高崎市内は住宅と工場が多く、乾いた感じがします。
高崎駅も大人気
東京から105km(営業キロ)離れた高崎まで来ると静かに撮影できるかと思うとここも撮り鉄が多く、お祭りでした。やはり小学生の子を持つ子連れが多いと言った感じでした。
お祭りと言っても安全が絡む場所なので駅員の方の声がラウド気味でした。
新幹線ふるさとチャイム
先述のようにカラーリングだけでなく、車内でエクスペリエンスとして車内チャイムが30年前にタイムスリップできる点もあります。
今回は折角乗車したので、動画で記録してみました。
何となく、堺アナの声ばかりであり、「主催はJRA、日本中央競馬会でした。」の後にウィニングランした競争馬の映像を思い出してしまいました。
今回は熊谷飛ばしで、高崎までの乗車でしたが、熊谷と高崎以北の当時のチャイムは下記のとおりです。
熊谷 秩父音頭
本庄早稲田 21世紀開業のためなし
高崎 八木節
上毛高原 上州馬小唄
越後湯沢 湯沢旅情
浦佐 さんよ節
長岡 長岡甚句
燕三条 岩室甚句
新潟 佐渡おけさ
燕三条が三条でも燕でもなく岩室と言うのは三条もんと燕もんへの配慮なのか不明であります。
最後に
200系カラー新幹線は今後も頻繁に運行される予定であり、JR東日本では新幹線の運行情報・運休情報のお知らせ欄で前日の22時に翌日の同カラーの列車の運行状況を更新しているため、確認してみるのも良いかもしれません。
東北新幹線では停車駅が多い列車ヘの割り当ても多く、ご当地チャイムを効きつつ、ゆっくり旅を楽しむには良いかもしれません。