シンガポールのカトンにあるホテルインディゴシンガポールカトンに滞在しましたので、お伝えします。
ロケーション
プラナカンな街のカトン
プラナカンはヨーロッパ各国の統治下にあった東南アジアの各地域に、15世紀後半から数世紀にわたって移住してきたマレーシアに根付いた主に中華系移民の末裔を指すと言うことです。
華僑とは違い、現地の文化とハイブリッドに独自の文化を構築していくと言うことで、上記写真のようにパステルカラーの建物が多いのも同地区の特徴です。
カトン地区は地下鉄でパヤ・レバ駅が最寄りですが、かなり歩きます。海沿いを空港から一直線と言うイメージがあるイーストコースト・パークウェイ(ECP)から近く、空港からはタクシーで15分足らずでアクセスできます。
ホテルインディゴシンガポールカトンはカトンスクエアの一角にあります。2016年に開業しましたが、例の件で、休業していましたが、2022年8月10日より、営業再開をしています。カトンスクエアはレストランが中心であります。割と規模は小さめです。
カトンスクエアの隣にはi12 Katongというショッピングセンターがあり、こちらは地下にスーパーもあります。1階にはワインレストランがあり、昼から通しで営業しているので一服に最適です。
ホテル設備
パビリオン
1階のレセプション横にはパビリオンと呼ばれるくつろぎ空間があります。ラウンジではありませんが、座るためにコーヒーを有料で頼む必要もない空間であります。軽井沢のインディゴもレセプションの建物はくつろげる空間があったので、それに似ていると言えます。
また、レセプションでドリンクが出てくるのも軽井沢と同じでした。ちなみに写真中央奥のEXITの扉は後述するレストランへのアクセスであります。
最初、施錠されており、開かないので締め切っているのかと思いましたが、扉横に電気解錠ボタンがあり、それを押して開けられます。
レセプション横はすぐにエレベーターであります。派手ですが、アロフトやMoxyのようなヴィヴィッドではなく、どことなく優しい感じがします。
プール・フィットネス
プールとフィットネスは屋上(15階だったと思います)にあります。ルーフトップであり、プールはスカイラインに連続する形で設置されています。
座れるエリアも有るので、ここで飲みたいと思ってしまいました。スマホでさらっと撮影しましたが、結構すごい画であります。
シンガポール中心部の方を観てみます。ナショナルスタジアムや中心部の摩天楼が見えます。
フィットネスはプールの真向かいにあります。ランニングマシンと一基で色々な部位を鍛えるマシンがありました。
宿泊記
プレミアルーム・ヘリテイジ・ビュー・ウィズ・バス
今回はプレミアルーム・ヘリテイジ・ビュー・ウィズ・バス(日本語でいうと歴史地区が望める展望風呂付きプレミアムルーム?)にアップグレードされました。ランクでいうと2段階アップのようです。
ちなみにエレベータホールの先に見える建物はホリデイ イン エクスプレス シンガポール カトンであります。あちらも新しい建物です。
廊下はシンプルな作りであります。ホテルとしては先のことを考えるとこういう構成の方が良いのかもしれません。
今回は11階の角部屋でした。客室は14階まであるので、まあまあいい場所のようです。
ルーム全景
基本的にワンルームでありますが、30㎡あり、国土の狭いシンガポールではなかなかであります。窓側に丸いバスタブが見えます。そして、とてもカラフルでありつつも、落ち着きがないと言うわけではありません。
ソファーとテーブル周りです。テーブルは大きく、ソファも深めであります。ソファに座り向かって右側にコンセントとUSBポートがあるので、パソコンの電源確保も楽々であります。
天井から吊られているライトもお洒落な感じであります。テーブルに光が当たるので老いた眼にとてもやさしい光であります。
天井もこだわりがあるようで、間接照明となっています。プラナカン風なデザインなのでしょうか。
キングベッドは十分な広さであり、いつも通り半分ぐらいで寝てしまいます。海外のホテルでは壁面もアートの一部にしていますが、同ホテルもそうであります。ノイジーでないのが良いところであります。
ベッドサイドもお洒落であります。電話機は使うことがないと決していましたが、ルームサービスでお酒を頼みたくなり、使用してしまいました。欲望には勝てません。
エアコンやスイッチ類は新しい建物なので使いやすいものであります。コンセントはユニバーサルタイプであり、日本から変換アダプタ持参不要であります。
アメニティ
テレビについては47インチぐらいはありました。YouTubeを視ることはできますが、自由に検索はできないため、結局、PCで視てしまいます。
NHK World Premiumが日本語放送ではあります。日本で人気の番組中心の編成なので結構飽きないと言えます。
コーヒーなどアメニティです。ペット水は2本無料でありました。キャンディーがあるのが面白いところであります。カップもオリジナリティー溢れるものでした。
ワイングラスもきちんとあるので、ワインをワインレストランなどで買ってきても大丈夫です。
ただ、冷蔵庫は日本のものと違い、キンキンには冷えなく、買ってきたワインがなかなか冷えませんでした。結局、ルームサービスで別で一本頼むと氷入りのワインクーラーがついてきたので、それで冷やして飲み、結局、1日2本飲んでしまいました。1日目は翌日、何もしなくても汗だくでした。
プラナカンなディスプレー
インディゴは軽井沢もそうでしたが、滞在で必要なもの以外もルーム内に置かれているのが特徴です。プラナカン陶器が飾られています。マレーでもチャイナでもない独特であります。
スリッパは日本の旅館の共同トイレにあるようなもの(便所下駄)かと思ったら、これもディスプレー(飾り)であり、プラナカン ビーズサンダルのようです。
こちらは正規のアメニティのスリッパです。使い捨てタイプであります。特別フカフカではありませんが、ペタペタではありませんでした。ある意味、ホッとしました。
その他アメニティ
クローゼットの中にはガウンがあります。アイロンも通常装備であります。ドライヤーもクローゼットの中にあります。バスルームが遠いので、結局、テーブル横で使う感じです。
セーフティボックスもきちんとあります。15インチノートPCは入らないと思います。13インチなので入りました。
セパレートトイレ
トイレは風呂とは別となっており、入り口横にあります。軽井沢もそうでしたが、インディゴはそうしたルールはありそうです。日本では当たり前のウォッシュレットはありませんでした。
その代わり、東南アジア版ウォッシュレットとも言えるホースがありました。水流はウォッシュレットを凌駕しそうですが、床が濡れてしまうので遠慮してしまいました。
手を洗うだけですが、かなりの大きさがあります。こちらは水栓付きなので、水を張ることができます。
ウェルカムアメニティ
今回はIHGダイヤモンドとしての滞在であり、ウェルカムアメニティは朝食としましたが、それとは別でアメニティがありました。
挨拶書きとチョコレートとファイブ・ストーンズという、古から伝わるマレーの子供の遊び道具みたいです。
チェックイン日だけと思うと次の日もありました。しかも、違うファイブ・ストーンズがありました。
折角なので開けてみます。ネットで調べてもゲームのやり方は書いていますが、なかなか理解できませんでした。おはじきみたいな感じなのでしょうか。
展望風呂
同部屋の最大の売りであるビューバス(展望風呂)であります。窓側は全てバスエリアであり、床から天井までの窓は壮観であります。
地味に洗面台がミシンをモチーフとしているのもカトンと言うことなのかもしれません。
バスエリアとベッドルームは扉を閉めると完全に分けることができます。ウェットエリアはどうしても配管があり、そこからノイズが伝わるため、気になる人は全塞ぎすると静かに寝られます。
バスタブは円形であります。バスタブには龍が彫刻されており、プラナカンと言うことなのでしょう。見た目に比して、意外と浅く、半身浴タイプであります。
バスタブに浸かった目線からの景色です。ぬけた景色はやはり最高です。
カトンの遺産地区とも言えるエリアは高層ビル建築が制限がされているのかわかりませんが、高層ビルが多いシンガポールにおいては、レアな景色でもありました。
洗面ボウルであります。陶器のように見えますが、金属製であり、腐食防止のためかコーティングされており、汚れにくく、傷みにくくしています。手が当たったりすると仏壇の鐘見たく音色を奏でます。
バスアメニティはシンプルであり、これもインディゴらしいと言えます。屑物入れもお洒落であります。
シャワーブースは窓側に位置しており、冷や水を浴びせられるレインフォールとハンドタイプの両方があります。
シャンプー、ボディソープ類はオーストラリアブランドであります。これは軽井沢とも共通しています。結構、いい値段がします。
外から見るとハーフミラー仕様であり、日中は問題ありませんが、夜間は室内で照明をつけると丸見えになるため、カーテンとロールスクリーンが安心して下さいと言わんばかりに設置されています。
朝食 BABA CHEWS
ダイヤモンド特典で利用できた朝食でありますが、ホテルとは別棟となっているレストラン「BABA CHEWS」であります。名前の由来はカトン発展に貢献したチュー ジョー チアット氏 のCHEWSに、プラナカンで言うBABAは祖父母であり、敬意を表して「偉大なる父・チュー」みたいな感じなのでしょうか。
サイババと関係があるかと思うとサイババのババは、カルトであった、ああ言えば上〇が、当時よく言葉にしていた尊〇と同じのようです。いずれにしても、同地の発展に貢献したチュー ジョー チアット氏 に敬意を表した名前のようです。
プラナカン料理のお店としてはなかなか評価も高く期待も増します。
店内は堅苦しくなく、かといってチープ感もない空間であります。ホテル側からアクセスすると右に行っていいのか、左に行っていいのか迷いますが、向かって左側のBABAと覚えておけば間違いはありません。
システムが良くわからないまま、着席するとすぐにスタッフが寄ってきて、飲み物は何にするか聞きます。ラテをオーダーするとラテアートですぐに来ます。
久しぶりの英会話でありますが、ドリンクやサラダはバイキングで、メインはオーダーしてください観たいなことは理解できますが、メインのオーダー方法かいまいち理解できず、待ってみます。
とりあえず、サラダやフルーツ、スモークサーモンなど塩漬けものをピックアップしてみます。ドラゴンフルーツ(日本では白いものが多いですが赤い)はやはりシンガポールらしいと感じてしまいます。
左上の飲み物はグアバジュースであります。ラウンジ華みたいです。このあと、暫くしても何も反応がなく、メインはどうするのだろうと思うとスタッフの方が声がけしてくれます。
スマホでQRコードをかざして、メニューが見れると言うことで見てみます。すると曜日ごとに朝食のメインメニューが出てきます。この日はもち米の揚げ団子かギョウザでありました。前者はあまり馴染みがなく、ギョウザ一択であります。
スマホでオーダーできるかと思うと結局、人伝いでオーダーして頼みます。一緒にオムレツもどうですかと言われ、プラスに損はないと思い、オーダーしました。
注文したギョウザが来ます。なかなか朝からギョウザと言うのは痺れますが2個と言うのは驚きであります。最低5個ぐらいかなと思いましたが、冷静に考えると朝から2個でも妥当と後で納得しました。
2個でも羽根つき感は十分であります。たれは謎が多く、何か辛そうな物体がいます。
実食すると、辛くはなく、ギョウザ本体は餡がとても詰まっていましたが、日本のようなジューシーではありませんでした。やはり、日本のギョーザが一番であります。
続いて、オムレツにベーコンにソーセージにハッシュドポテトという定番であります。こちらはベストであります。オムレツはプレーンではなく、玉ねぎやひき肉が入っていました。これで救われました。洋物は世界各国で研鑽しているので、朝食で迷ったら、オムレツはベストかもしれません。
最後に
久しぶりのシンガポールでIHG系では創作ホテルみたいなIndigoに滞在してみました。カラフルなシーンはブログ向きであり、撮影が捗ります。
一方で、アロフトやmoxyのようなミレニアム世代狙いだけでなく、幅広く地のものを知ってもらいたいためか、深みとコクがあるホテルと言えます。
とは言え、シンガポール中心部から少し離れているため、レートは設備の割にはリーズナブルであり、空港も近いため、シンガポールをさらに知りたいけど時間はない、個性的なホテルに滞在したいと言う人には良いかも知れません。
シンガポールは公共交通が日本よりもいい位であり、中心部に拘らないとむしろ、日本でいう大塚や五反田、錦糸町みたいでいいかも知れません。