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【ANA海外発券修行】東南アジアはどの都市がベストか計算してみた

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ANA B789

海外にも徐々に行きやすくなっており、国際線でマイル修行を考えている人も多いと思います。そうした中で1.5倍効果が最も出そうな東南アジア発券ではどこの都市が良いか考えてみました。

ANAの東南アジア就航都市

ANAが現在、東南アジアで就航している都市は以下のとおりです。

就航都市

マニラ、ハノイ、ホーチミン・シティ、ヤンゴン

バンコク、クアラルンプール、シンガポール

ジャカルタ、デリー、ムンバイ

このうち、入国に対してワクチンを3回以上接種している場合に、入国48時間前のPCR検査や現地でのPCR検査やセルフチェック、発熱がある場合にPCR検査があるなどちょっと面倒な都市は下記のとおりです。

マニラ、ヤンゴン、ジャカルタ、デリー、ムンバイ

いずれも、そんなに航空券はマイル修行に重要なプレミアムポイント単価は安くなく、ふるいにかけられます。

また、東南アジアの雄であるシンガポールについても、後述しますが、一部運賃を除いて、桁違いに高いため、外します。

さらに、区間マイレージが2,294マイルであるハノイは掛け算をしていくと明らかに不利となるので、こちらも外します。

従って、今回の対象はホーチミン・シティバンコククアラルンプールとなります。

愚直に三都市を比較

今回は3都市各発券、最安エコノミー、ビジネスクラスにアップグレードできるエコノミー、プレミアムエコノミー最安、プレミアムエコノミーでビジネスクラスにアップグレードできるもの、ビジネス最安、125%加算のビジネスクラスで比較してみました。

ざっと以下の通り分類しています。

エコノミークラス

Sクラス 東南アジア発券日本往復では最安のクラス。マイル積算率は50%であり、予約変更やビジネスクラスへのアップグレードは不可。(ダイヤモンド会員だけは通常の2倍のアップグレードポイントを使用かつ空席があればUG可能)

Hクラス 日本発券ではビジネスクラスへアップグレードできないものの、海外発券ではビジネスクラスへアップグレードできる最も安い予約クラス。70%積算。

 

プレミアムエコノミークラス

Nクラス プレミアムエコノミークラスでは最安のクラス。ただし、ビジネスクラスへのアップグレードはできないクラス。積算率は70%と渋めでありますが、フライト毎に搭乗ポイント400PPが付与される。

Eクラス 予約変更など手数料がかからないまたは少額で済むクラスであり、ビジネスクラスへのアップグレードも可能なクラス。積算率は100%であり、当然、搭乗ポイント400PP付与も対象。

東南アジア路線は路線倍率が1.5倍のため、ギアリング効果が高い。

 

ビジネスクラス

Pクラス 最安のビジネスクラスであり、値段的には魅力的なものが多い。ただし、積算率は70%となり、ビジネスは100%以上という常識が覆されたクラスでもあります。ただし、プレミアムエコノミーNクラスと同様、搭乗ポイントは付与されます。このクラスは設定がある都市とそうでないところ、以前はあったが今はないなど神出鬼没でもあります。

また、日本発でもホテルと一体となったパッケージツアーでもよく見られるクラスであります。マイル修行においてパックがベストとはわかりませんが、安ければ良いと言う考え方かもしれません。これはブログマイラーが参入した来て時代であり、何とも言えません。

Zクラス ANAのビジネスクラス運賃では125%積算するクラスでは最も安いクラスとなります。東南アジア・インド・オーストラリアではギアリングを含めてもっとも有望なクラス。いかにこのクラスの運賃が安いかが鍵となる。

以上が各クラス解説でした。それでは、三都市(ホーチミン・シティ、バンコク、クアラルンプール)の各運賃とパフォーマンスを見てみます。

ホーチミン・シティ

ホーチミン エコノミーSクラス

まずは南越のホーチミン・シテイ(SGN)を見てみます。今回は2022年10月内に海外から往復する旅程です。基本的には同一旅程で計算していますが、クラスによっては最安が別日の場合はずらして最安のもので算出しています。

クラスにより、燃油等の金額に差があるのは羽田と成田の違いです。ホーチミンの燃油サーチャージは32,540 円固定となります。以下いずれも、9月断面の発券で計算しています。

SGN 総額
クラス % 運賃 燃油等
Y S 50 97,200 40,370 137,570
H 70 129,600 169,970
PY N 70 129,600 40,660 170,260
E 100 201,600 242,260
C P 70 158,400 40,370 198,770
Z 125 223,200 263,570

エコノミーでビジネスクラスにアップグレードがHクラスとプレミアムエコノミーでビジネスクラスにアップグレードできないNクラスが拮抗しています。

そして、ビジネスクラスでは20万円の低マイル積算のPと125%積算のZの値差が大きくなっています。

それでは、プレミアムポイントと単価を見てみます。今回は2022年末まで展開されているプレミアムポイント2倍キャンペーン適用後の積算プレミアムポイントとPP単価で計算しています。

SGN PP往復 単価
Y S 8,116 17.0
H 11,364 15.0
PY N 12,964 13.1
E 17,836 13.6
C P 12,964 15.3
Z 21,892 12.0

ホーチミンは燃油サーチャージが結構低く抑えられるので他の都市と比較して善戦するかと思いましたが、そうではありませんでした。

以前と同じく、Eクラスかなと思いきやなんと、一番高額なZクラスが単価は一番良いと言う結果になりました。掛け算・掛け算のギアリングが効いている結果と言えます。

バンコク

ANAバンコク発券 Zクラス

続いて、バンコクです。マイル修行でも飽きさせない場所であり、ホテルは選択肢が多く、比較的安価であり、行っても損はないと感じる場所でもあります。

各クラスの運賃は下記のとおりです。燃油サーチャージは52,420 円となります。

BKK 総額
クラス % 運賃 燃油等
Y S 50 71,200 60,540 131,740
H 70 126,500 60,250 186,750
PY N 70 - - -
E 100 134,500 60,540 195,040
C P 70 - - -
Z 125 205,600 60,540 266,140

バンコク発券ではプレミアムエコノミーとビジネスクラスでは安い70%積算の運賃が設定されていませんでした。ホーチミンと比較すると各予約ラスの運賃はあまり変化がないように感じます。

しかし、ホーチミンとバンコクの差と言えば距離の差であり、200マイル弱、バンコクの方が数は稼げます。それではそれが単価にどうしたパフォーマンスを与えるか比較してみます。

BKK PP往復 単価
Y S 8,604 15.3
H 12,048 15.5
PY N - -
E 18,812 10.4
C P - -
Z 23,116 11.5

不思議な結果ですが、プレミアムエコノミーのEクラスがベストとなっています。約20万円弱でありますが、ビジネスクラスZもホーチミンよりは良い結果となっています。

プレミアムエコノミーEは持ち出しは少ないですが、ビジネスクラスに搭乗しようとするとアップグレードポイントまたはマイルが消費されます。また、アップグレードは確実ではないところはあります。

一方で、ビジネスZはバンコク=東京往復で26万円超と清水の舞台から級ではありますが、リターンが大きく、安心なビジネスでもあります。悩ましいですね。

クアラルンプール

クアラルンプール発券エコノミーSクラス

いよいよ、大取のクアラルンプールであります。クアラルンプールも燃油サーチャージはバンコクと同じ、52,420 円となります。

KUL 総額
クラス % 運賃 燃油等
Y S 50 65,200 60,110 125,310
H 70 150,800 60,110 210,910
PY N 70 98,000 60,110 158,110
E 100 139,900 60,110 200,010
C P 70 - - -
Z 125 198,700 64,270 262,970

プレミアムエコノミーの改組が行われる前の絶頂期から見るとほぼ倍の運賃となっています。一方でZクラスの上げ幅は2019年末と比較しても一番伸び率は低いと言えます。

三都市の中で一番東京から遠いだけに単価が気になります。

単価は以下のとおりです。

KUL PP往復 単価
Y S 10,012 12.5
H 14,016 15.0
PY N 15,616 10.1
E 21,628 9.2
C P - -
Z 26,632 9.9

以前と変わらず、プレミアムエコノミーのEクラスが積算率では三都市の中でもっとも良く9.2円台となっています。しかし、ここでも、バンコクと同様に確実にビジネスクラスのZクラスも10円割れとなっており、大金をつぎ込むほどプレミアムポイントは積み上がります。お金持ちがどんどんお金持ちになるのと似ています。

ただし、クアラルンプール発券は目に見えない差も

ANAビジネスクラス機内食

以上のように、三都市(ホーチミン、バンコク、クアラルンプール)で比較した場合、やはり王者らしい風格があるクアラルンプールが2倍キャンペーンはあるものの、10円以下をたたき出しており、クアラルンプール一択のようにも見えます。

しかし、プレミアムエコノミーまでの搭乗であれば、差異は他の都市とありませんが、ビジネスクラスとなるとサービスの面で差が出ます。

それは飛行時間帯であります。現在、クアラルンプール線は成田=クアラルンプール線のみであり、11月以降は羽田便も追加されますが、それまではクアラルンプール発は早朝となり、クアラルンプール着は深夜となります。

クアラルンプールに到着後、ホテルのチェックインは14時くらいから権利はあるのにその10時間後にチェックインとなります。そして、チェックアウトも朝4時台となると結構ロスが大きいと言えます。と言っても、クアラルンプールのホテルは安いので宿泊実績が積算されるのであれば止むなしと言えます。

もう一つは出発時間により、ビジネスクラスの機内食のメニューに差が出てくる点であります。

早朝便の場合、朝から食べたくないと言う配慮か機内食のボリュームや品数を少なくしており、昼便と比較すると明らかに差が出ます。折角、同じ値段のビジネスクラスであればたくさん食べたいと思うと残念であります。

もちろん、それで満足ができないとなれば、ラーメンやカレーやサンドイッチなど追加でオーダーすれば良いのですが、基本的には保存料バリバリのレトルトや冷凍であります。個人的な経験では昼便と差を感じてしまいます。

まあ、アジアから北米に行く人のことを考えると成田から北米に行く便でフルコースを提供すると観点では正かもしれませんが、東京が最終目的地となる日本人には物足りないかもしれません。

以上のように、クアラルンプール線は現在この選択しかないので、折角のビジネスクラスを単価且つ楽しもうとしている場合は注意であります。

シンガポール線はそんなに高いのか

ANAシンガポール発券エコノミーSクラス


冒頭、シンガポール線は高いと言いましたが、プレミアムエコノミーやビジネスクラスでは上記三都市と比較しても、同一クラスでも+10万円くらいはしており、やはり高いと言えます。

おまけにホテルも高く、修行にはつらい路線であります。しかしながら、エコノミーの最低のSクラスでは以下のとおりであります。

クアラルンプール発券のSクラス以下であり、距離を考えるとほぼ拮抗していると言えます。シンガポールの場合、スクートがあり、新生エアージャパンへの布石かも知れません。

その昔のダイヤモンドになる前のようなエコノミー縛り成田修行を彷彿とさせます。これにOKAを加えれば、単価は良くなるのでSIN-OKA修行となりそうです。

最後に

今回の比較ではクアラルンプールが以前として強いところではあります。ただし、サービスの面ではクアラルンプール早朝発のため、ビジネスクラスを利用の場合はサービス面で残念な部分があるかもしれません。これはバンコク、ホーチミンでも同一時間帯出発であれば同様と言えます。

そして、ビジネスクラスZクラスなどはかなり高額でありますが、2022年に限ってはプレミアムポイント2倍キャンペーンが大きな梃となり、稼げるプレミアムポイントも大きく、フリーキャッシュフローがマイナスに陥るかもしれませんが、一気に上級会員には到達できそうです。VTを血眼に探すのも良いですが、倍近い差はありますが、お金があるとリターンも多いと言う証明でもあります。こうしたところでも、格差社会が見えたりします。

インボラの可能性に期待でプレEやNも有りですが、大人も深まったら、ズドンとZがいいかも知れません。若い人はその限りではなく、ワンダーランドでANA沼に引き込まれるのも有りですが。

今回は言及しませんでしたが、三都市とシンガポールから日本を経由して(日本でストップオーバーの場合も対象)北米では、燃油サーチャージが大幅に少なくなりますが、リターンは大きいですが、それなりの資本金が必要であります。

マイルと財政政策がシビアにならざるをえない、円安と原油高の今であります。

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